プロジェクト概要

 

設立から35周年を迎えるシャンティ国際ボランティア会が、

アジア5か国に10万冊の絵本を届けるために、ご協力をお願いします!

 

はじめまして、アジアの子どもたちに絵本を届ける活動を行っているシャンティ国際ボランティア会の神﨑愛子と申します。内戦、貧困、自然災害が原因で、アジアにはまだ本を知らない子どもたちがいます。本を通して、子どもたちは文字を覚えることができます。先人の叡智や歴史から学ぶことができます。世界への視野を広げることができます。そして何より、人の喜びや悲しみを理解することができます。本を開くことは、未来を拓くこと、そう私は信じています。

 

1981年に設立されたシャンティは、今年で35周年を迎えます。そしてこの2016年、35周年の節目に、私たちはカンボジア、ラオス、タイにあるミャンマー(ビルマ)難民キャンプ、ミャンマー、そしてアフガニスタンの子どもたちに10万冊の絵本を届けたいと考えています。

 

一冊でも多くの本を一人でも多くの子どもたちに一緒に届けていただけませんか?

どうか、ご支援をお願いします!

 

(本を開くことで、未来が拓かれるとこれからも信じて©Yoshifumi Kawabata)

 

 

難民キャンプで子どもたちが成長するためには、

体のための栄養はもちろん、心にも栄養を届けることが大切だと感じました。

 

シャンティ国際ボランティア会は、1981年にカンボジア難民キャンプで活動を始めました。当時、カンボジアでの内戦で祖国から命からがら逃れ、やっとの思いで国境を越え、タイに設置された難民キャンプに辿りついた人たちがいました。

 

(当時の写真。難民キャンプまでは命がけの道のりでした)

 

難民キャンプでは国連などにより食料や医療の支援がはじまりました。しかし、私たちが目にしたのは、喜びどころか涙を流すことも忘れてしまい、悲しみの感情も顔に表すことすら忘れてしまった大勢の子どもたちです。内戦の経験は、子どもたちの心に大きな傷を残していました。衣食住が生きるために必要であることは間違いありません。でも子どもたちを見て、食べ物が体のための栄養となるように、心にも栄養を届けないといけない、と感じるようになりました。

 

そこで始めたのが、図書館を作り、絵本を届けることでした。生まれて初めて絵本を手に取った子どもたちは、最初は戸惑いながらも、だんだん目を輝かせながら夢中で本を開くようになりました。

 

ある時、一人の女の子が絵本を抱きかかえながらやってきました。そして恥ずかしそうに言ったのです。「お菓子は食べたらなくなるけど、絵本は何度でも読めるから好き」。その時私たちは初めて彼女の笑顔を見たのです。絵本が、少しずつ、子どもたちを変えていきました。

 

(カンボジア難民キャンプでの図書館でのおはなし会はいつも満員)

 

あれから35年。私たちはこれまでに100万冊以上の絵本を届けてきました。しかし今もなお、本を手にすることがない子どもたちが、学ぶ機会を失ったまま大人になっています。生きるために学校に行かず、親の手伝いをし、「子ども時代」を知らずに育つ子どもたち。その日その日は暮らしていけるかもしれませんが、貧困の連鎖を断ち切れません。

 

そんな時、私は日本の児童文学作家・翻訳家の石井桃子先生(故人)の言葉と出会いました。

 

子どもたちよ 子ども時代を しっかりと たのしんでください。

 

おとなになってから 老人になってから

 

あなたを支えてくれるのは 子ども時代の「あなた」です。 

 

(アジアで生まれた小さな命を守るために)

 

子ども時代をしっかり楽しむことは、未来への投資なのです。絵本を届けることは、ただ物を送るのではなく、何十年後かの未来、大人になった子どもたちが自分で自分をしっかり支えていけるような人になることにつながります。

 

©Yoshifumi Kawabata

 

 

本を知らないということは、つまり字を学ぶ機会がないということ。

そして字を知らないことで、自分の子どもを死なせてしまう親がいます。


カンボジアのタケオ州にある病院の前を通った時、大勢の人だかりが見えました。よく見ると子どもに水を飲ませて、それを吐かせています。びっくりして周りの人に話を聞くと、お母さんが薬と間違えて、農薬を飲ませてしまったのだそうです。

 

日本でこの話を聞くと、嘘のような信じられない話かもしれません。

 

でもこの様に、薬の誤飲はもちろん、字が読めないので町に行っても店の看板が読めずに買い物ができない、商売をしようとして市場に野菜を売りに行っても計算ができないので商売にならない、契約書が読めず土地をだまし取られたなど、事件・事故が起きています。子どもが病気になっても、どうしていいか分からず死を待つばかりという親がたくさんいます。字を知り健康の情報を得ることで守られる命もあります。女性の識字率の高い国・地域ほど、乳幼児死亡率が低いという結果も出ています。

 

字を知ることは、命をつなぐことにもつながるのです。

 


                         ©Yoshifumi Kawabata

 

 

10万冊の絵本を届ける国

 

10万冊の本は、5か国の子どもたちに届けられます。

 

・30年近く続いた内戦が終わり、近年、経済発展を遂げている一方で広がる経済格差、伸び悩む教育の質、貧困、高い非識字など、挑戦すべき課題は山積みのままのカンボジア

 

・少数民族や女子などマイノリティへの格差は今もなお課題になっているラオス

 

・1984年以降、ミャンマー(ビルマ)の軍事政権と少数民族の反政府勢力との抗争などからタイへ逃れた10万人の難民が暮らす、タイ国内にあるミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

 

・長期間の軍事政権下での支配により、2011年3月に文民政権が成立後、急激に民主化が進むミャンマー

 

・15歳以上の成人で日常生活に困らない程度の読み書き(識字)ができる人は36%。特に女性は20%にとどまり、治安もまだ安定しないアフガニスタン

 

(移動図書館車が来たよ!妹を抱きかかえるお姉ちゃん©Yoshifumi Kawabata)

 

これらの国々では以下のような活動を行います。

 

本をそろえる

長く戦乱の続いた地域では、絵本を見たこともないまま大人になった人も少なくありません。そこで現地の言葉で書かれた本を子どもたちの手に届けるため、絵本の出版を行います。

 

図書館員を育てる

子どもたちに愛される図書館になるためには、行政関係者やそこで働く図書館員が重要な役割を担います。読み聞かせのスキルや本の管理、図書館の運営についての研修会を開催します。

 

図書スペースをつくる

常設図書館の運営や移動図書館活動を行っています。行政と協力しながら、学校の図書室や公共図書館の設置や運営の指導をしています。 

 

(カンボジアの小学校で校長先生から話を聞く様子)

 

 

校長先生になって初めて絵本を手にした、小学校に戻ってきたヴァンさん

 

カンボジアのバッタンバン州に、ヴァン・ラムくんという男の子がいました。戦火で小学校の校舎が焼けてしまったような、そんな治安の悪い村で生まれ育ちました。それでもその後、青空教室で勉強し、その後建てられた小学校の図書室で絵本に出会い、将来は自分の学校の先生になりたいという夢を持つようになりました。

 

そして見事に夢を叶え、先生になって故郷の学校に戻ってきました。今、ヴァン・ラムさんは校長先生になって、図書館で本を手にする子どもたちを暖かい目で見守っています。1冊の本から、自分の将来を見つける子どもたちがいます。

 

(バンアンピル小学校のヴァン・ラム校長先生)

 

 

「先生、僕の家に来てください」

 

治安がいまだ不安定なアフガニスタンで、シャンティが運営する図書室に通ってくるナルスラという男の子がいました。手足が鉛筆のように細く、感情が見出せません。一緒に来ていたお姉さんが「その子はしゃべれないの」と伝えてくれました。小さい頃両親を亡くして以来、話すことができなくなったそうです。

 

ナルスラは図書館を誰よりも楽しみにしてくれました。読み書きのできないナルスラにとって、図書館での読み聞かせは、絵本の世界に触れられる唯一の時間でした。無表情だった顔にかすかな笑顔も見せてくれるようになりました。シャンティの図書館スタッフも気にとめていつも声をかけていました。


ある日、図書館スタッフが目に涙を浮かべながら「ナルスラがしゃべりました」と報告してくれました。彼が発した言葉は、「先生、僕の家に来てください」だったそうです。精神的に受けた深い傷のために今まで開けなかった心の扉がそっと開いた瞬間でした。より厳しい状況にあっては、本を読むそのひと時が、打ちのめされている状況から立ち直るためのきっかけになることもあることを、ナルスラが教えてくれました。
 

                     ©Yoshifumi Kawabata

 

皆様からいただいた資金は、すべて5か国の子どもたちに10万冊の絵本を届けるための活動に充てさせていただきます。

 

本を開くことは、未来を拓くこと。

子どもたちの未来へ向けた一ページを、一緒にめくっていただけませんか。

 

そして、ぜひ皆さんがお感じの「本の力」についても、教えてください!

ご支援、どうぞよろしくお願いいたします。

 

                         ©Yoshifumi Kawabata


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