農福連携を広めて「障がいのある人と一緒に働く」を当たり前に!
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支援総額

484,000

目標金額 400,000円

支援者
42人
募集終了日
2022年3月22日

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2022年03月20日 07:18

二次障害と精神疾患

クラウドファンディングも残り2日となりました。現在46.8万円のご支援を頂いております。自己資金分も含めたプロジェクト費用44万円を引いた額を5年間の業務委託料に充てますので、今の額ですと1時間あたりの業務委託料を70円値上げできます。引き続きご支援&拡散のほどよろしくお願いいたします。

 

今回は「二次障害と精神疾患」について。なかなか世間の理解がなく誤解されがちな精神疾患と、多分ほとんど知られていない二次障害についてです。

 

食べすぎと運動不足が原因で糖尿病になってしまった。タバコの吸いすぎで肺がんになってしまった。遺伝や体質が原因ではなく、健康に無関心であったため発症した生活習慣病の人は「自分の健康は自分で守って下さいね」とくぎを刺されることがあります。

精神疾患はどうでしょう。「アタマがおかしい危ない人」と思われたり「心の弱いやつが悪い」「気にしすぎ。自分は大丈夫だって思えば薬なんか飲まなくても治る」と言われたりします。

精神疾患は風邪のように飛沫感染するわけでもないのに、距離をおかれ病気になった人が責められる疾患です。生活習慣病の人がこのように避けられさげすまされる話は聞いたことがありませんが、精神疾患の人からはよく聞きます。

 

NHK健康チャンネル「うつ病とはどんな病気?」によると、うつ病は過労や死別などの心理的ストレスがきっかけとなり、そのストレスで脳の働きのバランスが崩れることで発症すると考えられているそうです。

また、親や兄弟がうつ病になった人は発症率が高いことがわかっています。うつ病になりやすい体質もあるかもしれません。もしかしたら戦争を体験した祖父が心を病んだため、虐待(マルトリートメント)が世代間連鎖しているのかもしれません。体質にしろ虐待の連鎖にしろ、うつ病になった人を「心の弱いやつが悪い」と責められるでしょうか。

過労死や虐待のニュースを読んでいると、精神疾患は本人のいる環境が過酷な場合発症するように思います。心の辛さから暴飲暴食をすることもありますが、単に健康に無関心だったためにかかった生活習慣病とは違い、精神疾患は本人をせめてはいけないように思います。

 

マーティン・セリグマンらが提唱した「学習性無力感」はご存知でしょうか。自分ではどんなに努力しても苦痛から逃れられない経験をすると、うつ病に似た無力感が生じるそうです。

発達障害と学習性無力感の関係を調べた研究もあります(都築ら2020)。発達障害の特性のため幼い頃からずっと親や先生から怒られ続ける。発達障害の子は「自分は何をやってもだめな人間なんだ」と思ってしまいやすい傾向にあるそうです。

障がいゆえの生きづらさから精神疾患を発症してしまう人もいます。このように元々の障害から発生した苦痛から新たな障害を発症してしまうことを二次障害と言います。

二次障害は知的、精神、身体、発達など、障がいの種類を問わず発症のリスクがあります。ただでさえ生きづらさを抱えているのに、そこに心を病むほどのストレスが加わるのです。理不尽だな、と思います。だって、健常とよばれる体で生まれていれば障がいゆえの苦痛を味わうことはないんです。心を病むほどの苦しみに耐える必要はないんです。

 

 

農福連携を始めようと思った時、私は彼らを安い労働力としてみていました。農福連携を初めてしばらくは、思ったより仕事が遅いので業務委託を続けるか悩みました。そんななか畑で指示を出したとき、利用者さんに言われたのです。

「私バカだから、わかんないの。バカだから、ゴメン」と。

知的障害の人がわからないのは当たり前です。その人がわからない指示を出した私が悪いのに、謝ったのは利用者さんの方でした。

きっと今まで、難しくてできない指示を何度も出されてきたのでしょう。どんなに努力しても出来ない事をやれと言われ、出来ないがためにバカにされ怒られてきたのでしょう。だから利用者さんは私に怒られる前に「バカだから、ゴメン」と謝ったのでしょう。

その小さな声を聞いたとき、私は農福連携を続けようと決めました。

能力のある人間は稼げる。能力のない人間はどこかよそへ行ってくれ。貧乏なのは自己責任。そういう社会の中で「障がいのある人だって社会の一員として大切にされて生きていける」というきれいごとを、私が実現しようと思いました。

 

農福連携の場面で「横山さんは優しいから」と言われますが、私にはよくわかりません。

障がいのせいで出来ずに苦しんでいる人に「こんなことも出来ないのか」とは言えません。出来ることを一緒に探します。

PTSDのせいで刃物が怖い人に、ハサミが必要な仕事はお願いしません。仕事を分解してハサミは他の人に任せます。また、無理をしてハサミを使えばPTSDが治るわけではありません。そんなことをしたら悪化させてしまうでしょう。

その人が抱える困難にどう対処すればいいのかは、福祉事業所の職員さんに聞けば教えてもらえます。自分で調べることもあります。そういう学びや配慮をすることが、農福連携だと思うからです。

 

障がいがあるせいで、たくさん傷ついてきた人たち。働けるのに、働く場が十分に整っていなかった人たち。彼らの存在をどうやったら最大限に引き出せるのか。

これからもずっと、模索し続けます。

リターン

3,000


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応援コース

お礼のメールをお送りいたします
(寄付控除の対象にはなりません)

申込数
13
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年4月

10,000


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もっと応援コース

お礼のメールをお送りいたします
(寄付控除の対象にはなりません)

申込数
7
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年4月

3,000


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制限なし
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