インターネットで革命的な分散取引市場AWExionを実現したい。

▼AWExion について

テルモピレー株式会社代表取締役の鬼塚健太郎です。

企業や国家プロジェクトの研究機関で、主に情報科学や分子生物学などの分野の研究開発に携わってきました。その中で、得られた研究成果などの情報配信・公開で収益が得られる仕組みを考えてまいりました。このような仕組があれば、企業など事業者は、企画研究開発の事例・資料公開で収益が得られ、また、個人も生活の知恵や、趣味の創作物などの公開で収益が得られます。

現在、収益のある情報公開方法として、アフィリエイトなど、公開・発信する情報に広告を掲載する方法と、サブスクライブなど、有料配信する方法があります。しかし、広告掲載では、情報へのアクセスのたびに広告を見る煩わしさがあり、また、広告収入アップのために、公開内容を過激にするなど、弊害もあります。一方、情報の有料配信では、プラットフォームごとのサブスクライブや支払いが発生し、煩雑になります。このような中で、5年ほど前にはオムロンが主にIoT分野におけるデータ取引市場を企画し、昨今では、デジタル芸術の流通取引を行うNFTも注目されています。

私は2016年にテルモピレー株式会社を設立して、デジタルデータ・コンテンツ取引市場 AWExion（登録商標、auction と同発音で "Art&Work Exchange for innovation" の略）を企画し、2021年5月より運用を開始しました。

AWExionポータルページ

AWExionは、ユーザ（登録会員）が、タイトル（デジタルコンテンツなど）を投稿したり、また、他ユーザ投稿のタイトルを売買できるインターネットプラットフォームです。タイトルには、無料でアクセスできるカバーページ、買ってアクセスできる有料ページ、買って読み書きできる掲示板があり、それぞれに画像、動画など様々な形式のデータが添付できます。

AWExionタイトルのカバーページ

AWExionの最も重要な特徴は、取引価格の決定法、AWExion Pricing （特許第6313532号）です。投稿されたタイトルを買ったり売ったりするときの価格Pは、売れた数N、買った人から売りに出された数Mの差（N-M）の単調増加関数で計算され「売れれば売れるほど値上がりし、売りに出された数が増えれば値下がりする」ことになります。これは「適正価格は需要曲線と供給曲線の交点で与えられる」というミクロ経済学の仕組みを、限界費用ゼロで供給量無制限のデジタル情報取引に拡張したものです。タイトル投稿者には有料配信による売上（収益）があり、また、タイトルを買った人も、利用した後で売れれば、買値と売値の差額（ほぼゼロ）でタイトルを利用でき、無料情報の利用とほとんど変わりません。さらに、買ったタイトルが良ければ買増しし、SNSなどで紹介して値上がりを促し、値上がり後に売れれば、利益追求ができます。この仕組みにより、不正複製や不正配布は、投機的利益追求ができなくなるため、抑制されます。

価格決定の仕組みはさらに展開され、既存のタイトル（参照先）を肯定的、あるいは否定的に参照したタイトル（参照元）が売れると参照先の価格が連動します。肯定的参照では、参照元（二次著作物で、参照先（一次著作物）を引用、翻案、翻訳したもの）が売れると、参照先も値上がりします。よって、参照元が売れることで、参照先が連動して値上がりし、投機対象として売れることにより、一次著作物の制作者には著作権料相当の収益があり、参照元制作者は著作権料の支払いが免除されます。逆に、参照先に対する反論など否定的参照では、参照元（反論）が売れると、参照先が連動して値下がりします。これは、デマやフェイクの拡散を抑制します。

AWExionは、様々な事業者が運営する多数のAWExionサーバを相互結合する分散システム型プラットフォームです。AWExionを運営する事業者は、取引手数料を徴収します。また、他事業者が運営する全てのAWExionサーバとユーザをシェアします。したがって、ユーザは、自分が会員登録しているサーバだけでなく、他のサーバで公開されているタイトルもアクセスや取引ができ、その際のタイトル取引に伴う入出金は、会員登録しているサーバ運営者との間で一元化されます。

弊社では、サーバ運営のためのアカウントライセンスをAWExion Pricing で販売しており、サーバ運営をご希望の事業者様には、サーバで想定されるユーザ数と同数のアカウントライセンスをご購入いただきます。今後、AWExionのユーザ数が増えれば、アカウントライセンスも値上がりします。

アカウントライセンスのカバーページ

AWExion では、注文から決済までの各伝票は、伝票内容のハッシュ値連鎖による多次元ブロックチェーン chainmail （鎖かたびら）によって管理されています。よって、各伝票の発行後の改竄は原理的に不可能であり、取引は安全に行うことができます。AWExion のシステムはCGI以下全てC99言語で書かれた完全オリジナルで、既存のフレームワークはhttpd以外は使っていません。AWExionシステムのソースコードはAWExionで販売されています。

AWExionでは、デジタルデータだけでなく、一般の物品販売（特許第6833213号）も可能で、また定価販売もできます。インターネット上の情報配信、クラウドファンディング、予約システムやチケット販売、さらに通信販売などの様々なサービスをAWExionで一元化できることになります。

▼プロジェクトの内容と展望

弊社は、AWExionの運用を既に開始しておりますが、登録ユーザ、サーバ運営者が、なかなか集まりません。そこで、運用継続と発展のため、READYFORのプロジェクトを立ち上げました。

本プロジェクトは、AWExionのユーザ様、サーバ運営者様獲得のためのプロモーションを目的とし、システム改良のための資金、AWExion運用継続のための資金の調達を目指します。ご支援くださる皆様は、ユーザ登録させていただき、御支援いただく額に応じて、AWExion内で取引に使うポイント（1ポイント＝1円）、正会員証（有料ページの投稿や、ポイントの現金引き出しが可能になる会員証）、アカウントライセンス100件を進呈いたします。

本プロジェクトにより、AWExion 多くの皆様に登録ユーザになっていただき、また、多くの事業者様にAWExionサーバの立ち上げをして頂きたいと思います。そして、インターネットに革命を起こしたい、と思っております。

よろしくご支援をお願いいたします。