経済危機のスリランカ:紅茶農園の子供達に制服・学用品と食料を贈る

経済危機のスリランカ:紅茶農園の子供達に制服・学用品と食料を贈る

支援総額

2,409,200

目標金額 1,900,000円

支援者
201人
募集終了日
2022年8月21日

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2022年12月12日 02:00

支援した生徒たちの家を初めて訪問しました

1カ月ぶりの更新となりました。

日本はすっかり冬になっていると思いますが、皆さまお身体に気を付けてお過ごしくださいね。

 

11月10日にコタガラを離れてから、3週間調査のために低地ウェットゾーンに滞在していましたが、12月6日にコタガラに戻りました。

11、12月は低地でも雨季と雨季明けの肌寒い季節にあたり、寝るときに長袖を着たり、(滞在先にホットシャワーがないので)大きな洗面器でお湯を沸かして浴びたりしていましたが、コタガラは更にそこから気温が10度ほど低いのでかなり寒く感じ、山登り用の下着やライトダウンなどを着用してしのいでいます。ちなみに夜は長袖を3枚重ねて毛布を2枚重ねて被って寝ています。

さらにコタガラに着いてからは午後には必ずバケツをひっくり返したような雨が降り、夕方5~6時ごろと夜8~9時ごろには停電。

実は昨日までの数日はスリランカ全土を寒波(と言っていいのだろうか)が襲い、ドライゾーンの北部・東部では家畜の牛が寒さによるショックで沢山亡くなってしまうほどでした。

コタガラでも地元の人々は口々に「サリヤーナクリル(タミル語で本当に寒い)」と言い合っていましたが、今日はうって変わって晴れて比較的温暖でした。コタガラに着いて初めて靴下を脱いで過ごし、ここぞとばかりに洗濯物を干して過ごしました(これまで雨と寒さで全然乾かなかったのです…)。

 

支援した生徒達の家の訪問をと思っていましたが、思った以上にスムーズに訪問ができていません。上述のような天候の問題に加え、チャンドラボース先生はじめコーディネーターの方(トライアーッパさんと言いますが)が一緒でないと訪問ができないのですが、他の仕事を抱えているお二人に時間をとってもらって回るのは大変です。

予定はいつも流動的で、急に先生が式典に呼ばれて丸一日いなかったり、1~2時間で済むと言われていた予定が5~6時間ということもざらにあって(イベントも待ち合わせもだいたい1時間おしなのです)、それがスリランカで割とスタンダードだったなぁと思い出す中で、本当に10月30日の贈呈式は不測の事態で延期することもなく(本当は1日延期していますが事前に分かったので無問題)、予定通りに始まったし、長すぎるプログラムもなく、そういう意味でもすごかったなぁとかしみじみしたりしています。

 

前置きが長くなりました。

そんな中で、一昨日の9日(金)に支援校の一つYathanside校に通う生徒が住む集落の一部を訪問してきました。

 

当初、学校を訪問する予定が全国休校(天候が理由)となり、コーディネーターの都合で午後から集落を訪問することにしたのですが、その日は紅茶農園の給与日で親が家に居ないかもしれないという話になりました。

日給月給制で給与をもらったらその日にまとめて買い物に行くお宅が多いというのです。

どうしようかと話していましたが(スリーウィールで行くことになるのですが、経済危機以降は代金が高く、行っても無駄足だったら…という思いがよぎりました)、とにかく試しに行ってみようということで行きました。

結果、結構お家に居る方が多くて、チャンドラボース先生の鶴の一声で行ってよかったです。

 

Yathanside校の校長先生も合流し、集落の中に入って行きました。

中の道は殆ど舗装されていないため前日の雨でぬかるんでいました。

ラインハウスと呼ばれる長屋と、ツインクォータスと呼ばれる2軒がつながったタイプの住居が並んでいました。

同じラインハウスとして繋がっていても、それぞれのお宅はドアの装飾から、外壁の塗装から、本当に様々。建て増しをしているお宅や、向かいあったラインハウスの一室をキッチンとして使っているお家など様々です。

手前の白い壁の部分が植民地時代に建てられた元々の長屋で、
その向こうのコンクリートレンガ部分が新たに建て増された箇所。

 

紅茶農園の集落内では長屋の建て増しや敷地に家を建てるのは黙認されていますが、建てた家もそれが建っている土地も所有権は住民にはありません。居ることはできるけれど、資産として評価されたり、売ったり、抵当に入れたりはもちろんできません。


 

 

訪問した一帯では調理にガスを使っている家はなく、薪のかまどで調理しているとのことでした。家によっては炊飯器がありました。

スリランカでは都市部でも調理用ガスはボンベを使っていますが、紅茶農園の場合、ガスボンベの購入ができる店(街中)へのアクセスに難があることと(ボンベはバスでは運ぶのがなかなか難しいのでスリーウィールになるんだろうと思うとその交通費もあります)、チャノキは定期的に伐採されておりそれが薪として供給があることなどが理由だろうかと思います。

 

 

お話を聞けたお宅は3軒。

いずれのお宅も紅茶農園労働者のお母さんと、コロンボやニゴンボに出稼ぎに行っているお父さんという構成で、うち2軒が父方の祖父母や祖母と同居していました。

 

支援した鞄を使ってくれています。
お家の写真も含むため、一応顔には加工をさせてもらいました。
彼女はこの一帯を回る間、ずっとついてきてくれました。

 

こちらは4人兄妹のうち真ん中の二人が支援を受け取りました。​​​​​

 

お父さんの職業は大工(左官なども含む)というお宅が2軒、観光客の多いニゴンボでアーッパ(米粉とココナツミルクで作る軽食)を焼いているというお宅が1軒。アーッパ職人のお父さんはここ7ヶ月仕事がなく、今月になってようやく仕事ができてニゴンボに行ったということでした。

スリランカではこの11月からようやく外国人観光客が戻って来たという報道がされていますが、観光客の多寡が、観光地でない場所でミクロなレベルでも影響していることを思います。

 

大工のお父さんはいずれもコロナ以前はコタガラで仕事をしていたそうですが、2年ほど前から仕事が少なくなり、コロンボに出稼ぎに出るようになったと話していました。いずれも仕送りは定期的ではなく、直近の月で6000LKR(日本円で約2400円)くらいという話です。

 

決して楽ではない家計状況は想像されましたが、その中でも子供を習い事に通わせているという方もいました。支援を受けた子(8歳)のお兄さん(11歳)がコタガラの街で松濤館流の空手を習っているというので平安初段をやってもらいましたが、キレキレでした。

一方、他のお家の支援を受けた子達(8歳、14歳)のお兄さん(16歳)は、O/L試験(日本でいうと高校の入試のようなものです)の直前も学校にて課外で行われている無料の補習だけで勉強していたと話していました。

 

また他の家では、支援を受けた子のお姉さん(15歳)が病気で、通院費用と検査費がかかって、同じくおじいさんの通院が滞っている言っていました。

スリランカでは公立病院は診察・処方薬ともに無料ですが検査を外部機関で受けて(有料)結果を持ってくるように指示されることがあります。また紅茶農園から大きな病院に通うとただでさえ交通費がかかりますが、お姉さんは病気の種類が特殊なのかナーワラピティヤという20㎞近く離れた場所にある病院に通っているそうです。

 

家族構成や何に出費しているのか等、3軒に少しお話を聞いただけでも要素が異なり、様々な暮らしのあり方があることが想像されました。

 

長屋の中で家の前に植木鉢を置かれているお宅があって、きれいだったので写真を撮らせてもらいました。

スリランカの高地では低地では長生きしないバラも咲きます。

 

 

以前、コロンボで列車線路沿いの家々を回った時にも、何も遮るものがない状態で1mも開かずに線路に面しているお宅でインコや犬を飼っているのを見て、どこで暮らしていてもエンジョイして生きることを目指す人の営みについて思い知らされたことがあります。

今回、紅茶農園の集落でもお宅を回っていて話しかけてきた方(その方の息子さんは大学に進学し工学部で学んでいるそうですが)が思い思いの家の装飾をさして「こうやって生活をエンジョイしているんだ」と話されているのを聞いて、ふとそれを思い出しました。

他と比べてしまえば「後進的」と言われてしまう環境の中で、限られた条件の中でもそれぞれの暮らしを紡いでいる様子を垣間見れることが、私には少し嬉しいです。

 

まとまりなく長くなってしまいました。

本当はもっと書きたいのですが、もう少し見てからにしたいと思います。

 

少し遅れましたが、明後日には食料の2カ月目を配布する予定です。

立ち会うので様子をまたお伝えしていきます。

リターン

4,600+システム利用料


紅茶25g・感謝のメール

紅茶25g・感謝のメール

およそ子供ひとりの制服・学用品がまかなえる金額です。
◎スリランカ産紅茶葉25g
◎ 感謝のメールをお送りします。
◎ 学校へ物資を届けた様子を写真でお伝えします。

申込数
79
在庫数
完売
発送完了予定月
2022年12月

7,500+システム利用料


紅茶25g・ポストカード・感謝のメール

紅茶25g・ポストカード・感謝のメール

およそ子供ひとりの制服・学用品・栄養のある食料3ヵ月分がまかなえる金額です。
◎スリランカ産紅茶葉25g
◎スリランカのポストカード
◎ 感謝のメールをお送りします。
◎ 学校へ物資を届けた様子を写真でお伝えします。

申込数
20
在庫数
29
発送完了予定月
2022年12月

4,600+システム利用料


紅茶25g・感謝のメール

紅茶25g・感謝のメール

およそ子供ひとりの制服・学用品がまかなえる金額です。
◎スリランカ産紅茶葉25g
◎ 感謝のメールをお送りします。
◎ 学校へ物資を届けた様子を写真でお伝えします。

申込数
79
在庫数
完売
発送完了予定月
2022年12月

7,500+システム利用料


紅茶25g・ポストカード・感謝のメール

紅茶25g・ポストカード・感謝のメール

およそ子供ひとりの制服・学用品・栄養のある食料3ヵ月分がまかなえる金額です。
◎スリランカ産紅茶葉25g
◎スリランカのポストカード
◎ 感謝のメールをお送りします。
◎ 学校へ物資を届けた様子を写真でお伝えします。

申込数
20
在庫数
29
発送完了予定月
2022年12月
1 ~ 1/ 6

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