経済危機のスリランカ:紅茶農園の子供達に制服・学用品と食料を贈る

経済危機のスリランカ:紅茶農園の子供達に制服・学用品と食料を贈る

支援総額

2,409,200

目標金額 1,900,000円

支援者
201人
募集終了日
2022年8月21日

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2022年11月11日 19:14

支援した学校を初めて訪問しました

一昨日、支援した学校3校に初めて訪問できました。

 

本当は11月一杯コタガラの予定でしたが諸々事情があり、昨日から一度コタガラを離れています。

その前に、どうしても学校に行っておきたいということで無理を言い、一昨日、一日で3校まわっていただきました。

チャンドラボース先生が運転する車で回りましたが、内2校は茶畑が続く山道をひたすら進んでいってようやくたどり着きました。

地図で見るのと実際に訪れるのではやはり全然違います。

 

12月にまたコタガラに戻って改めてしっかりと訪問して、子供達の家にも行く予定ですが、まずは1回行けてよかった!

 

それぞれ1時間程度の訪問でしたが、全てのクラスに顔を出させてもらい、

なんとなくそれぞれの学校の個性もみえ、また課題というか…なかなか難しい問題がちょっと垣間見えた感じです。

 

***

まず朝いちばんに訪れたのはHarrington校です。コタガラの街中からほど近くタウンとあまり標高の変わらないところにある、プライベートカンパニーが持っているHarringtonエステートの中にあります。

 

1年生の教室。動画のスクリーンショットです。敷居を隔てて2年生の教室がもうけられています

 

Harrington校は当初支援校に入っていなかったのですが、沢山の支援が集まった結果、ここの生徒にも物資を贈ることができました。

スリランカの学校区分でタイプ3という、プライマリー(5年生まで)しかもたない学校で、生徒数130人程度と、支援校の中でも最も小さな学校ですが、小さいながらもきれいに整理され、先生たちの工夫で教材でにぎやかに飾られた教室が印象的でした。

 

贈呈式で贈り物を作ってきてくれた生徒の最も多かった学校です。

(持ってきてくれた子の名前や学校名を書いてなかった贈り物も多かったので、今回の訪問で判明しました。)

5~10歳の低学年しかいないのに、力作ぞろいで改めてびっくりしましたが、到着したら歓迎のためにバッジを作ってくれていて、これも手作り。

工作にも力を入れている学校なんだなあと思います。

 

5年生の教室。地元ロータリークラブとオーストラリア移住した方によって建てられた一教室分の校舎

 

Harrington校の生徒たちはその殆どが、6年生以降はコタガラのタウンの中心にあるKotagala Tamil 校へ編入するということです。

チャンドラボース先生が、プライベートの紅茶農園が一番労働者の住環境が厳しいという話をしていましたが、Harrington校は女性の校長先生が主導して、子供達にいい環境を与えているようにみえました。

(あくまで1回の訪問での感想ですが…)

 

***

 

Harrington校を後にして向かったのは、Wellington校です。

コタガラのタウンの中心からハットン方面に行くと列車橋が見えるのですが、その下を通って山の中に入って行きます。もちろん山はほぼ全て茶畑。

 

行く途中にお昼休憩(10時30分ごろ)をとる茶摘みの女性達にも会いました。

写真の真ん中に写っている水色の鉢巻きの女性は、ご飯食べる?と笑いながらジェスチャーしてくれました。

 

写真の手前にも居て、チャンドラボース先生が車を停めてお話していました。

 

車で20分ほど登って行った先、山の中腹にWellington校が見えてきました。

 

これは、Wellington校の横にある茶畑の斜面から撮ったWellington校の全貌

 

コタガラのタウンからは標高も50m~80m高いところにあり、より涼しく感じられました。真ん中にヒンドゥー寺院があります。

Wellington校はタイプ2にあたり、11年生(前期中等教育終了まで)の学校です。ちなみに11年生は、贈呈式で、女子はダンスのパフォーマンス、男子は鉛筆のドローイングをプレゼントしてくれました。

 

2年生の教室、パーティションの向こうは1年生

 

スリランカでは、11年生にO/L試験と呼ばれる進学試験を受けることになっており、その成績次第で他の1ABや1Cと言った学校に編入できます。

 

この学校も、低学年のクラスには生徒の作品が飾られてにぎやかでした。

試験を控えているからか、11年生高学年のクラスは個室ですが、基本的に高学年は個別の教室がなく、広間の3方を使って、それぞれの授業を行っているようです。

(他の地域でも同様の教室の使い方を見たことがあります。基本的に1学年1クラスですが、限られた校舎を工夫して使っているようです。)

 

Wellington校では先生方とチャンドラボース先生、コーディネーター、私で懇談会のようなものをもっていただきました。

(ほぼチャンドラボース先生の独壇場でした笑)

先生方の熱心さが伝わりましたし、私の支援した子供達の家々を回りたいという希望に対して校長先生は「ぜひそうしてください。私たちもこの周辺の出身で、生活を知ってもらえるのは嬉しいです」と仰ってくれました。

(支援校の先生方の多くはコタガラ出身です。)

 

***

 

最後に訪れたのはYathanside校です。

Yathanside校はタイプ1Cという学校で、A/L試験を受けるための12、13年生のコースがありますが、選択できるのは文系だけで、A/L試験でいい成績を収めて大学に進学できたとしても、文系の学部にしか入れません(※)。

 

Wellingtonからコタガラのタウンに戻り、そこから東に進んで再び茶畑の中に入っていきます。

Yathanside校は山道のカーブのところで道の両側に広がっていました。

タウン側を背に道の右側に写真の校舎2棟、道の左側に職員室および講堂兼A/L(12、13年生)向けの教室があります。

 

 

左が建設中の校舎で、奥が元紅茶加工工場の校舎です

 

一番びっくりしたのが、このYathanside校でした。

支援校の中では、13年生まであり生徒数も多い学校にも関わらず、教室の環境は最も悪かったです。

写真の左に写っている校舎は6年前に外壁だけができてそのままで、内装も窓枠も全く施されていません。一応白色のペンキで下地塗装のようなものがされていますが、特に2階部分は雨による浸食が激しく、階段は屋根がないため苔がむしていました。

 

2階の教室。窓も遮るものがなく、激しく雨が降ったら授業にならないだろうな、と思います

 

そして、奥の元紅茶加工工場の校舎は、建築されたのが植民地時代とかなり古く、工場のあとに教員養成校として使われていた後にYathanside校の校舎になりました。基礎の鉄骨は非常に丈夫だそうですが(これは英領期にスリランカ高地に建てられた建物の特徴のようです)、天井材、床材などは劣化がみられ、こちらも雨漏りしているようです。

 

本プロジェクトのトップ画像にもなっている教室。正確には広間の一角。同じように柱や壁に黒板を立てかけ、全部で3~4つの教室が設けられていました。まさか元紅茶工場とは思っていませんでした…

 

広いスペース2間をそれぞれ教室、体育館と野菜や花の栽培場に、その奥隔てて個室にして音楽室、ダンス室などに使っています。

工夫して使用されているなぁと思いますし、建物や地域の歴史を考えても、こうしたものを校舎に使うことはぜひ続けていただきないなと個人的には思いますが、いかんせん今のままでは生徒にとっていい環境とは言えず、なんとか修繕できないものかな…。

 

ネットをはってバトミントンの授業が行われ、右側は菜園にされています。奥は左ダンス室、右が音楽室

 

随所に劣化がみられます

 

校舎に大きな問題を抱えながら、Yathanside校は、音楽やダンスの科目に力を入れていて、近年はジャフナ大学やコロンボ大学への進学者も輩出しているそうです(スリランカの大学進学率は非常に低いのです)。

贈呈式の最後に披露された2人組のダンスは、ここの先生が振り付けたものを生徒達が踊ったということです。とても素敵でした。

まだ見てない方はどうぞこちらより!

 

https://youtu.be/9y2rVe6Arx0

 

A/L(12、13年生)の生徒達とも会い、チャンドラボース先生からはご自身の経験を踏まえた励まし(「なんのために勉強するのか、なんのために大学へ行こうとするのか」など生徒達に呼びかけていました)があり、私は1人1人と握手をさせてもらいました。

高等教育へ進むことが必ずしも「よい就職」に繋がらない中でも、それぞれの将来に光があるようにと祈らずにはいられませんでした。

 

※ ちなみにスリランカでは他にタイプ1AB という学校があり、この学校では理系や商業系の選択が可能です(実は理系と言っても生物専攻や化学専攻など細かい区分があり、同じタイプ1ABでも学校によって選択できる科目が違っているのですが。)

地方の学校では、13年生まで完備していてもタイプ1Cの学校が多く、1ABの学校は都市部の有力校に集中していると言われます。文系の学部を卒業しても就職先が少ないため、教育の地域格差などがスリランカでは何年も前から問題として指摘されています。

 

***

動画のスクリーンショットやスマホとデジカメの写真が混在しており、写真が見にくくて申し訳ありません。

 

次にコタガラに入るのは12月5日頃を予定しています。

期間は2週間ほどですが、可能な限り生徒たちの家を回ったり、話を聞いて様子をみてきたいと思います。

リターン

4,600+システム利用料


紅茶25g・感謝のメール

紅茶25g・感謝のメール

およそ子供ひとりの制服・学用品がまかなえる金額です。
◎スリランカ産紅茶葉25g
◎ 感謝のメールをお送りします。
◎ 学校へ物資を届けた様子を写真でお伝えします。

申込数
79
在庫数
完売
発送完了予定月
2022年12月

7,500+システム利用料


紅茶25g・ポストカード・感謝のメール

紅茶25g・ポストカード・感謝のメール

およそ子供ひとりの制服・学用品・栄養のある食料3ヵ月分がまかなえる金額です。
◎スリランカ産紅茶葉25g
◎スリランカのポストカード
◎ 感謝のメールをお送りします。
◎ 学校へ物資を届けた様子を写真でお伝えします。

申込数
20
在庫数
29
発送完了予定月
2022年12月

4,600+システム利用料


紅茶25g・感謝のメール

紅茶25g・感謝のメール

およそ子供ひとりの制服・学用品がまかなえる金額です。
◎スリランカ産紅茶葉25g
◎ 感謝のメールをお送りします。
◎ 学校へ物資を届けた様子を写真でお伝えします。

申込数
79
在庫数
完売
発送完了予定月
2022年12月

7,500+システム利用料


紅茶25g・ポストカード・感謝のメール

紅茶25g・ポストカード・感謝のメール

およそ子供ひとりの制服・学用品・栄養のある食料3ヵ月分がまかなえる金額です。
◎スリランカ産紅茶葉25g
◎スリランカのポストカード
◎ 感謝のメールをお送りします。
◎ 学校へ物資を届けた様子を写真でお伝えします。

申込数
20
在庫数
29
発送完了予定月
2022年12月
1 ~ 1/ 6

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