Bremenがなかったらどうなっていたか分からないと言いますが。

　Bremenは保護者の生活に密着しているNPO法人です。お子様を預かるという性質上、お迎えに来る保護者との何気ない会話の中で生活の様子が見えてきます。

　時には仕事の愚痴も、時には不登校や障害の悩みも、自分の病気に対する不安も。

　何年もお子さんを預かっていれば近くに頼れる親族のいないママにとっては「おばあちゃん」同様の立場になることもあります。

　エッセンシャルワーカーのひとり親のママは、コロナ対策のため当たり前の時間に家に帰ってくることができません。

　どうしても、帰れない時には「自宅まで送ってもらえなせんか？」と頼まれることもあります。延長の他の子どもたちが帰り、Bremenを施錠すると8時は過ぎます。

　それから送るとこんな時間になってしまうのです。

「Bremenがなかったら、どうなっていたかわかりません。」とママは言いますが、決して好ましいことではありません。

　全力で保護者を応援していますが、一番大事にされなければならないのは他に頼るもののない子どもです。

　悩みながらの子ども・子育て支援なのです。