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2023年11月24日 17:40

【ニュースレター】vol.11を配信しました

11月も半ばをすぎて寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。IPJニュースレターvol.11をお届けします!
 
目次
1、「人質司法サバイバー国会」大成功!
 1)190人が集まった人質司法サバイバー国会
 2)「ひとごとじゃないよ!人質司法」を広げよう
 3)人質司法サバイバー・ストーリー 第3弾
 4)学生ボランティアレポート
2、IPJ活動報告
 1)支援状況
 2)今西事件
 3)神戸質店事件
 4)全体会議を開催しました!
3、チャリティーグッズを販売しました
4、今月のコラム:韓国の科学捜査がすごい!(連載を終えるにあたって)
5、学生ボランティアの活躍
 1)甲南大学
 2)龍谷大学

1、「人質司法サバイバー国会」大成功!
  1)190人が集まった人質司法サバイバー国会
 11月10日に開催した日本初の「人質司法サバイバー国会」は大成功のうちに終了しました。
 会場となった参議院議員会館一階の講堂は満席となり、人質司法サバイバー当事者の皆様20名、国会議員8名(さらにメッセージをお寄せくださった国会議員4名)を含む約190人が集まりました。
 スピーチをしてくださったサバイバーの皆様、議員の皆様、参加してくださった皆様、そして開催にご協力をくださったすべての皆様に、心よりお礼を申し上げます。サバイバーの皆様の勇気あるスピーチが、今後の刑事司法改革につながっていくことを確信しました。
 
 当日の 動画を公開しています。村木厚子さんと山岸忍さんの基調トークでは、人質司法は中からは変えられない、市民社会の大きな声が必要であるという点が明らかになりました。そして、約20名のサバイバーによるリレー・スピーチで語られた過酷な体験に、会場は静まり返りました。今もなお悔しさや悲しさを抱えておられるサバイバーの姿から、大きな勇気を出して参加してくださったことを感じた人も少なくなかったことでしょう。人質司法は、絶対に終わらせなければなりません。
 
 赤澤竜也さんによるYahoo!ニュースの「人質司法サバイバー国会」連載が始まりました。動画とあわせてぜひお読みください。 

終了後に登壇者、参加者と「ひとごとじゃないよ!人質司法」のパネルを掲げて記念撮影

2)「ひとごとじゃないよ!人質司法」を広げよう
 登壇者の背後には、キャッチコピー「ひとごとじゃないよ!人質司法」の横断幕を大きく掲げました。
 開会挨拶の中でIPJ理事・川崎拓也は、「世界えん罪の日」に出した意見広告を手に、人質司法やえん罪がひとごとではないことを、以下のように訴えました。
「『自分は絶対にえん罪事件には巻き込まれない』『悪いことをしないんだから巻き込まれないはずだ』。そう思われている方はたくさんいらっしゃるかと思います。もしそういう方が身に覚えのない事件に巻き込まれたら、必ず否認をし、そして黙秘を弁護士からは勧められます。そうするとどうなるか。当然、釈放されません。まさに人質司法の犠牲になるんです。えん罪被害の一番近くにいるのは、この問題を“ひとごと”だと思っている一般市民の方々です。」
人質司法とえん罪という課題を社会で共有するためには、皆様のお力が必要です。「ひとごとじゃないよ!人質司法」を周りの方々にぜひ伝えてください。
SNSにイベントのご感想をあげる際には、以下のハッシュタグをご活用ください!
#ひとごとじゃないよ人質司法

襟には「ひとごとじゃないよ!人質司法」の缶バッジが光ります

3)「ひとごとじゃないよ!人質司法」サバイバー・ストーリー 第3弾
 人質司法特設サイトでは、サバイバーの体験談を掲載しています。
 第3弾は、「人質司法サバイバー国会」で基調トークをしてくださった村木厚子さんのストーリーです。164日に及んだ勾留のなか、検察官は村木さんに何を言い、何をしようとしたのでしょうか。>もっと読む  検察官「私の仕事は、あなたの供述を変えさせることです」
 
 村木さんと共に基調トークをしてくださった山岸忍さんのストーリー  「太陽の見えない248日」)、そしてサバイバー・スピーチをしてくださった高津光希さんのストーリー  「自殺したいと真剣に思うようになりました」)も公開中です。

4)学生ボランティアレポート
 今回のイベントも、学生ボランティアなしでは実現できませんでした。会場には約15名が参集。議員会館での受付やスピーカーの誘導など初めてのタスクが多いなか、主体的に動いてくれました。また、現地あるいは動画でイベントを視聴した学生からは、早くもたくさんのレポートが届いています!
 
関西学院大学
 今回の動画を拝見し、登壇された皆さんは、悔しい思いをされた上で、その経験を活かしたい、現行の司法制度を変えたいという強い思いを持ってお話しをされていることを痛感しました。
 皆さんのお話で特に印象に残ったのは、勾留中に警察や検察から人間として扱われないことと、人間不信になることです。刑の確定後だとしても許されないことが、捜査段階でさえも行われていることを認識し、日本の司法制度を早急に変えるべきであると感じました。> もっと読む

中央大学
 私は、中央大学法学部に在籍しながら獨協大学IPJ学生ボランティアと一緒に活動を行っています。11月10日に行われた人質司法サバイバー国会に学生ボランティアとして参加し、人質司法について次のように考えました。
 人質司法の現状と国際基準は乖離しており、拘置所や警察署で適切な医療が受けられないことが常態化しています。
 健康問題の支援活動も行なっていることから、この問題を自身のことと考えて、多くの方に情報発信をしてもらえるよう活動していきたいと思います。> もっと読む

甲南大学からは7名が夜行バスや新幹線を使って駆けつけ、設営、受付等イベント運営に参加しました。多くの学びがあったようです。参加者のレポートは、こちらから。> もっと読む
 

2、IPJ活動報告
1)支援状況
○ 新規支援申込......6件(10月)
○ 審査中の事件......32件
○ 支援中の事件...... 4件
 
 11月19日にはIPJ全体会議が行われ、現在支援中の事件についてもご報告いただきました。
 IPJでは、支援決定後も各支援事件について定期的に議論しています。
 どの事件も科学者と法律家が協力して取り組んでおり、1日でも早い雪冤を目指しています。今ある支援事件に限らず、1件でも多くえん罪を晴らすことができるようにこれからも日々尽力します。
IPJ 城使洸司

2) 今西事件
 次回期日のお知らせです。以下のとおり、証人尋問が実施されます。控訴審で予定されている証人尋問としては最後の尋問となりますので、ご都合の合う方は是非傍聴にお越しください

日時:2023年11月30日10時30分から
 ※9時40分から傍聴券の抽選券が配布されます。
場所:大阪地方・高等裁判所201号法廷
 
 次回の期日では、傷害致死事件について、検察側からは法医学を専門とする医師が出廷し、弁護側からは病理を専門とする医師が出廷します。解剖写真やプレパラートから、外力の痕跡が確認できるのかという点が争点になります。応援よろしくお願いします!
今西事件弁護団 湯浅彩香

3)神戸質店事件
  神戸質店事件では、事件当日に犯人らしき男をみたという目撃証言がありました。裁判で目撃者はその男は緒方さんだったと証言しましたが、弁護団は、その目撃証言の信用性を検証すべく、学生や一般の方々の協力を得て実験を行いました。この実験の様子は、2023年11月3日の北海道新聞で取り上げていただきました。
 *北海道新聞2023年11月3日 「 冤罪からの救済に取り組む「イノセンス・プロジェクト・ジャパン」 全国から要請続々 刑事司法改革へ一歩」 
  今後、弁護団は、実験の結果を分析して再審請求に向けた準備を進めます。ご支援よろしくお願いします。
神戸質店事件弁護団
今西事件と神戸質店事件をわかりやすく解説したリーフレット>   ホームページからダウンロード

4)全体会議を開催しました!
 11月19日、立命館大学で久しぶりに対面でのIPJ全体会議を開催しました。
 関東・関西のメンバーに加え、学生ボランティアが約50名参加しました。理事長、各理事からの報告の後に、支援4事件についての報告が担当メンバーから行われました。担当事件におけるえん罪の原因は何だったのか、捜査はどこで誤ったのか、そしてえん罪を晴らすためにどのような活動をしているのかについて、最新の状況を共有することができました。報告後の質疑では研究者からの情報提供もあり、非常に有意義な報告会となりました。
 会議の後は、懇親会へ。学生ボランティアがマイクを手に、各大学での取り組みや今後の目標を話してくれました。今後のえん罪救済に向けた取り組みに、皆が力を得た1日でした。

左上:開会挨拶(IPJ理事長・石塚章夫)
報告をする理事、事務局長、各委員長

休憩時間に教室で撮った一枚です。
その後、大学の正門前でも集合写真を撮影しました。メンバーと学生の笑顔がとても素敵だったので、 ホームページのトップ画像を変更しました。メンバーの素顔がみえる「 私たちについて」のページには、新メンバーを含めて写真を追加しています。

3、チャリティーグッズを販売しました
 京都のチャリティー専門販売ファッションブランド JAMMINさんに、IPJの活動を取り上げていただきました。

 えん罪というテーマが受け入れてもらえるのか不安もありましたが、わずか一週間の販売期間に多くの方にご購入いただけました。これまでえん罪問題にあまり触れる機会のなかった方々にもIPJの活動や意義を伝えることができたことを、何より嬉しく思っています。
 IPJ事務局長・笹倉香奈とIPJメンバー・湯浅彩香の インタビュー記事もおすすめです。不正義の最たるものである「えん罪」被害者のために活動したい、日本の司法を変える起爆剤になりたいという思い、ぜひお読みください。また、二人がえん罪問題に関わろうと思ったきっかけとはなんだったのでしょうか。IPJを牽引する二人の原点にも触れています。
 
 京都新聞も、チャリティーグッズの販売について取り上げてくださいました!取材をしてくださった濱田大地記者、ありがとうございました。> こちらから記事をお読みいただけます。
 
 人質司法サバイバー国会やIPJ全体会でも、このチャリティーシャツや鞄をよく目にしました。お買い求めくださった皆様、ありがとうございました!いただいたご寄付は、えん罪救済のために大切に使わせていただきます。
*チャリティーグッズの販売は終了しております。IPJへのご支援は下記をご覧ください。

IPJサポーター募集中!
 えん罪は過去のものではありません。支援を受けることができずに苦しんでいる方が、まだまだ多くいらっしゃいます。IPJは、えん罪被害者が適切な支援につながるための窓口となることを目指して活動しています。

 IPJへのご支援方法には、いつでも寄付できる 一時寄付と、クレジットで継続的に寄付ができる マンスリーサポートがございます。詳しくはホームページの「 寄付をする」からご覧ください。

4、今月のコラム:韓国の科学捜査がすごい!(連載を終えるにあたって)
 平岡義博(元科学捜査研究所主席研究員)は韓国調査を終えて、「なぜ日本の法科学は遅れてしまったのか」という疑問に向き合います。韓国における目覚ましい法科学の発展の背後には何があったのか。韓国の社会情勢、無罪事件の増加、司法改革という3つのキーワードから考察しました。> もっと読む

 
5、学生ボランティアの活躍
 
1)甲南大学
 甲南大学の学生ボランティアは、10月終わりに関西えん罪被害者が集まる「たんぽぽ集会」に登壇し、活動について報告することができました。11月には7名が東京で開催された人質司法サバイバー国会にボランティアとして参加し、多くを学びました(上述)。IPJの全体会は、15名が参加しました。来週、系列の甲南高等学校の「法学入門」の講義でメンバーが今西事件に関するワークショップを開催予定です。
 たんぽぽ集会への参加レポートは、こちらからお読みください。>全文は ここから
 
2)龍谷大学
 龍谷大学学生ボランティアのメンバーが、11月11日にシンポジウム「トクソウの再犯」に参加しました。弁護士や研究者、人質司法の当事者が取調べの問題点を指摘し、取調べへの弁護人立会いの実現を主張しました。
 登壇者のお話から、威迫が行われる取調べの実態や、それは理念だけでは変わらないことを学びました。違法な取調べをなくし、えん罪という、警察・検察による犯罪の“再犯”を防止するためには、取調べへの弁護人立会いを認める必要があると思いました。>全文は ここから

編集後記
・人質司法サバイバー国会を無事に終えることができました。ホッとしたのも束の間、人質司法プロジェクトの次の一手について検討を始めています。IPJ独自の活動、ことに支援事件に関する活動もさらに展開していかねばなりません。ひき続き、ご支援をいただけますようお願い申し上げます。
・「こんな話題について知りたい」「こんな専門家のコラムが読みたい」といったニュースレターへのご希望、ぜひ  フォームからお寄せください!
・IPJでは広報活動を手伝ってくださるボランティアを募集しています! 動画や音声の編集、ライティング、デザインができる方など、IPJにお力を貸していただける方は ご連絡ください。

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