温かいご支援、ありがとうございました!
【支援プログラム終了のご報告】
ジャパン・プラットフォーム(JPF)による「今もなお混迷を極めるミャンマーの人々に支援を!!」プロジェクトにたくさんの温かいご支援を賜り、ありがとうございました。READYFORクラウドファンディングを通じて、総額1,312,000円のご寄付をいただきました。
皆様のご支援は、その他寄せられたご寄付と合わせ、「ミャンマー人道危機2021」プログラムの3つの支援事業に活用させていただき、2022年10月まで支援活動を継続予定です。
【支援活動の内容】
■安全な出産のための支援(2021年11月~)
・ミャンマーでは、必要な生活用品や食糧が確保できない世帯が急増しており、国軍による医療従事者や医療ボランティアへの攻撃も発生したため、病院やクリニックで安全な出産に必要な支援を受けられない妊婦が多くいました。
・郊外に暮らす貧困世帯や、乳幼児や妊産婦の命を守るため、食糧や出産支援キットなどを配布しています。ある妊婦さんは3人家族で、移民労働者として地方から現在の居住地へ移住し場所を間借りして生活していますが、家族全員が新型コロナウイルスに感染してしまい、高齢の母親は持病もあるため医療費が家計の大きな負担となっています。夫の収入も1日3,000チャット(日本円で約190円)ほどという状況で出産を控えている彼女は、「安全な出産のための支援キットの配布は非常に嬉しかった」と話してくれました。
・検問や取り締まりなど様々な移動制限や困難も伴いますが、現地の提携団体や地域住民ボランティアの協力を得て、安全に最新の注意を払って物資を届けています。
■障がい者や貧困世帯への支援(2021年10月~)
・ミャンマーが非常事態に陥って1年半が経過しますが、政治・社会の混乱は収まる兆しを見せません。国軍に対抗する政府である国民統一政府(NUG)の呼びかけを受けた国民防衛隊と国軍との衝突が続き、ヤンゴンでは週に10件ほど爆発や銃撃などが生じています。地方でも国軍と民族武装勢力、国民防衛隊の衝突が激しさを増し、村を追われた多くの人々が国内避難民となっています。地雷や爆発物による事故も増加しており、人々は不安と恐怖の中で暮らしています。
・そうした中、ミャンマー国内の障がい者や貧困世帯など、より弱い立場にいる方々に対して現金給付や、心理ストレスを軽減するための傾聴活動を実施しています。現地協力団体と協力して電話での聞き取り調査も行いながら支援対象者を選定し、2月以降現金給付を開始しています。
・現地からは、「生活が特に困窮している障がい者に対してこのような事業を計画しているだけでも非常にありがたい。」といった感謝の言葉が寄せられています。
■タイ・ミャンマーの国境付近での支援活動(2021年11月~)
・タイ・ミャンマー国境周辺の治安状況は悪化の一途をたどっており、日々繰り返される空爆や銃撃戦によって多くの人々が住む場所を追われ、タイや国境付近に逃れています。
・支援活動では、タイ・ミャンマー国境付近(タイ側)を拠点として、ミャンマー側にいる国内避難民に食料を送り届けています。また、タイ政府、UN、国際NGOと協力し、タイ側に逃れてきた人々に対しても緊急的に必要な飲料水などの配布支援を実施しています。また、長引く避難生活で大きな精神的ストレスを抱えている子供が少しでも笑顔になれるよう、絵本の朗読会やお菓子・果物の配布も行いました。
・厳しく管理されたタイ側の避難生活では、外部との接触は一切遮断されており、ミャンマー側に帰ることもできず多くの人々は厳しい避難生活を送っています。一方、ミャンマー側では戦闘が拡大しており、避難民が増加する中、引き続き関係機関と連携した支援活動に尽力していきます。
※本プログラムのミャンマー国内における事業については、安全管理上、活動NGO名、事業名、活動場所を記載しない方針であることをご了承ください。
【支援活動の様子】
物資調達の様子
物資調達の様子
物資調達の様子
【収支報告】
<収入> 35,538,954円
ご寄付 35,538,954円
(READYFORクラウドファンディング含む)
<支出> 29,342,183円
運営資金(事務管理費)繰入 797,404円
助成金支出 28,544,779円(※)
<収支残高> 6,186,771円
(※)安全管理上、助成金の内訳として活動NGO名、事業名、活動場所を記載しない方針であることをご了承ください。
【今後について】
国連によると、2022年現在、620万人を対象として8億2,600万ドルの人命に関わる緊急支援が必要とされています。上記で示しました収支残高は、継続中の事業に活用させていただきます。引き続き、ミャンマー国内及び隣国タイにおいて、食糧・物資配布、水・衛生支援、保健医療、保護、教育の分野で支援を継続してまいります。
温かいご支援をいただき、ありがとうございました。引き続き、JPFの活動へのご理解と応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
ジャパン・プラットフォーム事務局一同