7月にこのリストでお知らせ・お願いした、群馬県嬬恋村・鎌原観音堂和讃会・奉仕会の皆さんを、南三陸町で開かれる「第6回・三陸海の盆」に友情出演していただくことが、おかげさまで、無事に実現し、プロジェクトは完了しました。慣れないクラウドファウンディングでしたが、なんとか目標達成しました。ありがとうございました。
ご一行21名、平均年齢推定75才というお年寄りたちでしたが、一泊二日、長時間バスでの移動をものともされず、元気に往復されました。
8月26日、午後3時頃に到着した皆さんは、さっそく、ホテル観洋さんによる「被災地語り部ツアー」のバスに乗り込み、南三陸町の戸倉、高野会館、防災庁舎跡を、ご自身が被災された体験を通して語られる伊藤さんによって見てまわり、、、
「来てみてよくわかった。想像していたのと全然違う、たいへんな災害だったんだね」と、口々に語られていました。
夕方6時からは、「東北被災地語り部フォーラム2017実行委員会」の主催により、歓迎・交流会が、やはりホテル観洋さんを会場に開催され、語り部の後藤さまより三陸の被災のお話をお聞きしたあとで、鎌原の浅間噴火被災を紹介するビデオを上映し、嬬恋村郷土資料館宮崎光男さんにお話しいただき、そのあとで、和讃会による「浅間大和讃」などを唱えていただきました。
会場には、地元の語り部の皆さん、大川小学校のご遺族、気仙沼で被災された東北大学災害科学国際研究所の川島先生などがお見えになり、ホテル観洋の阿部女将、副社長、社員の皆さんも一緒に、熱心に聴き入ってられました。
翌朝、10時からの「三陸海の盆」では、三陸の郷土芸能にさきだって、鎌原観音堂和讃会の出演。単調な和讃の調べとお念仏が、どこまで三陸の皆さんに受け止められるか、正直心配でもあったのですが、、大テントの下で聞いている地元の皆さんは、じっと目をつぶったり、遠くの空を見やりながら、集中して聴かれている方も多く、、何かが伝わっていることが、よくわかりました。
前夜、大川小学校ご遺族の紫桃さんも「聞いているだけで、鳥肌がたちました。すごい迫力でした。やあ、良かった。自然に手が合わさってきて、、」と言われていたのです。
大切な人を亡くした東北の皆さんにとって、230年前の噴火で犠牲になられたご先祖の供養を続けてきた鎌原観音堂の皆さんの声が、言葉が、思いが、きっとそのまま受けとめられたのではないかと思います。
とても不思議な空間と時間でした。
ご支援いただいた皆様には、本当にありがとうございました。
ホスト役を務めていただいた海の盆の関係者の皆様、阿部女将をはじめとするホテル観洋の皆様、地元南三陸町、そして東北の皆様に、あらためてお礼申し上げます。なにより、はるばる駆けつけてくださった、宮崎典雄会長をはじめとする鎌原観音堂奉仕会と和讃会の皆さまには、厚く御礼申し上げます。
以上、簡単ではありますが、最初のご報告といたします。ご支援にあらためて感謝申し上げます。
なお、リターンのDVDの製作、収支についてのご報告など、追って、ご送付、追記・ご報告いたします。
会津 泉