「文庫」や「図書館の児童室」にはふしぎな力があります。そこにいるだけで、子どもは大人を信頼して「これ読んで」と本を持ってきます。大人も初対面なのに心を開いてプライベートな話をします。ぼくもかつら文庫の応援で子どもたちと本を読む時があります。はじめて会った子どもでも「読んで」といわれれば、声が枯れるまで読みます。(そのたびに「嗚呼、堕落した生活をあらため、正しい人になろう」と背筋を伸ばすのです)
 石井桃子さんは「クリスマスとラーゲルレーヴ」というエッセイで、視察に出かけたニューヨークの図書館で、にわか図書館員になり、子どもの質問に答え、本を探した経験を書かれています。子どもたちは書棚の前に立っている石井さんを見て、外国人だなと思う前に、新しい図書館員だと思っていたそうです。「本を通じて大人と子どもの心が通う!」こんなことも「ポストの数ほどの図書館を」という運動を展開する要因になったのでしょう。

 


 荻窪のかつら文庫は火・木曜日、大人のために公開しております。かつら文庫の蔵書は多くはありませんが、歳月を経ても輝きを失わない、とっておきがずらりと配架されています。
3月にはひな祭りもあります。どうぞお出かけ下さい。

http://www.tcl.or.jp/pdf/invite/invite200.pdf

 

 以下の「石井桃子コレクション」が岩波現代文庫でスタートしています!
『幻の朱い実』(上)[1月16日刊行]
『幻の朱い実』(下) 解説・川上弘美 [2月刊予定]
『新編 子どもの図書館』 解説・松岡享子 [3月刊予定]
『児童文学の旅』 解説・松居直 [4月刊予定]
『エッセイ集』 解説・山田馨 [5月刊予定]


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