1匹でも多くの命を救うため。より広いシェルター型保護猫カフェへ

2021年12月16日　遠い熊本から同じキャリーに入って来てくれたさび猫のいまるとキジ猫の敦子

※くすめっとに来てから敦子から綾に改名

仲良しな2匹が同じお家に嫁げたら良いなーって思いながらご縁を待ちました。

2匹一緒のお申し込みがありただただ嬉しく
スタッフたちと大喜びをしたのが昨日の事のようです。

 

キジ猫の綾ちゃんは、びっくりするくらい大きな臍ヘルニアがあり避妊手術の際に一緒に手術をしていただき里親さんに2匹の命のバトンを託しました。

2匹で嬉しそうに走り回る動画…

幸せそうに寄り添いながら寝てる写真…

 

里親さんから届く近況報告は幸せに溢れていました。


なのに…

里親さんから

 

ご飯を食べない

病院に連れて行ったら癌かもしれない

 

との連絡が…

 

 

頭の中が真っ白になりました。

 

 

センターに収容され

遠い大阪まで来てくれて

やっとやっと幸せになれたのに

 

 

私に出来る事は、治る病気でありますように…と祈る事だけでした。

 

 

里親さんから泣きながらお電話があった時

 

助けてあげれる

FIPなら助けてあげれる

 

と思いました。

 

 

数年前までは、不治の病だったFIP（伝染性腹膜炎）

今は、未承認ですがお薬があります。

ただ…高額

お薬を飲ますことが出来れば助かる可能性があります。

里親さんとの電話を切り急いでご自宅に伺いました。

 

 

何も言わず

固く握った拳を膝に置き下を向いたままのお父さん

 

 

何度話しかけても返事がなく普段のお父さんとは別人のようでした。

 

 

お母さんが

 

誰も助けてくれない

こんなに小さな体で頑張ってるのに誰も助けてくれない

諦めろってお医者さんにも言われた

 

事にお父さんは怒っていると教えていただきました。

 

 

 

私が絶対に絶対に助ける

 

私を信じて欲しい

逝かせへん

 

 

 

未承認のお薬があること

毎日同じ時間に投薬が必要な事


沢山のお話をし

里帰りをさせていただきました。

 

 

あの時、諦めていたらもうこの世にいない命です。


今、2匹は幸せに里親さんのお家で元気に暮らしています。


2匹の里親さんから応援メッセージをいただきました。

本当にありがとうございます。

 

 

↓

 

2022年2月に家族になってくれたサビさんとキジトラさん。
まだ5ヶ月ほどの小さな体の女の子。

当初は私が一目惚れしたキジトラさんひとりをお迎えするつもりでしたが、縁があってニャンズがお家に来てくれました。

 

熊本から飛行機でくすめっとさんへ。
熊本では同じ保健所の同じ部屋に居てたとの事。
小さな体を寄せ合って。１つのキャリーに当時の名前ふたり分が書かれ、大阪の“お母さん”の元へ。

 

生まれて8ヶ月目。
サビ猫“縁ちゃん”に異変が起こりました。何をどうやっても食べない、飲まない、朝も夜も通院。点滴…

 

ガリガリ、ホネホネになっていく姿。

息苦しそうな呼吸。

開けるのも辛そうなまぶた。

皮膚が破けて出血。毛は色褪せ抜け…それでも顔をあげ、重そうな頭をふらふらさせて。

『スリスリしたいのアタシ』

お気に入りの場所にも歩いて行けず。その場で体を丸くしてました。

一生懸命を通り越して『生きたい』と頑張り抜く姿に胸が詰まりました。

そして食いしん坊でおてんばなキジトラのラムちゃんは縁ちゃんを庇うように、支えるように寄り添い続けてくれて。

 

かかりつけの獣医さん（今は違う）の発する耳障りなことば。
『致死率100%のFIPかもしれない』　 『しこりがある。腫瘍の可能性』　　『どうしようもない』

ココでは、まずは抗がん剤治療。

痛み止めを処方されてはいるけれど…夜は痛いのか顔をしかめているようにみえて。

 

ついに、
『あきらめてください。最期までしっかりみてあげてください』
『平均9日です』
と。

 

帰りのタクシーでは父の怒りが充満。顔は赤く鬼の様な形相。不機嫌。
娘と父はケンカが始まり、しまいには感情爆発。母も泣き出す始末。

 

父が抱える縁ちゃんのキャリー。

声をだすのもつらいやろうに…家族を信じてるといわんばかりの縁ちゃんの鳴き叫ぶ声。

そして常にふたりでひとりだったラムちゃんが自分のご飯を残して縁ちゃんを待っている。

“あきらめ”てその先を準備している周囲のオトナ達。何もできない私。

吐き気が止まらず苦しかったです。

 

そして、せっかくご縁を繋いでココに家族として認めてくださった、たくさんの人たち。

特にくすめっとのみなさま、田代お母さんにこのことを報告しなければと。

かなりの恐怖と申し訳なさと悲しさでぐしゃぐしゃでした。
涙が止まらずしゃくりあげながら支離滅裂な説明をじっくり聞いてくださいました。
時間を忘れて話しました。

目の前が真っ暗になり、周囲の匂いも騒音も聞こえないくらいにパニックになりながら必死で相談させていただきました。

『なんで誰も気持ちをわかってくれへんのや（わかるはずないですが）』
『助けてや…おねがいや…助けて…』
『一歳の誕生日お祝いさせてや…お願いや…』

すると、
『大丈夫‼️絶対大丈夫‼️死なせへん！何があっても死なせへん！』『とにかく、任せて‼️』と。

強い、強い人間の声です。
田代お母さんの声です。
救われました…。

 

早速家に車を走らせ来てくださいました。

激怒中の父に話をしてもらい

私たち家族に代わって動きに動いていただきました。
まずは田代お母さんのお家に連れて帰ってくださり、決まった時間、決まった期間、早速投薬開始。
大きな病院さんに連れて行ってくださり、検査結果は『ＦＩＰ』確定。
頭が真っ白になりました。

『大丈夫！助かる！』
『任せて！大丈夫！』

また揺るぎない強い声をいただきました。

縁ちゃんを田代さんと田代さん家の優しいニャンちゃんズに預けさせていただきました。

 

睡眠時間を削り、命を削っての目まぐるしく大変な日常の中にも関わらず縁ちゃんの治療継続。
私たち家族は何もできずにただただ祈るだけ。

大きな病院さんとの見事な連携プレー、院長先生も田代さんの知識や経験を尊重し、敬いながらの診察、治療。

病院の診察風景や田代さん宅での様子を動画で送ってくださり、自らの足でしっかり立ち、薄くなった頭部ハゲや掻きむしったカサブタはいつしか無くなり…元気な縁ちゃんの甲高い甘えた声で…自分の力で鳴いてくれていました。

 

そして2022年11月。
院内の血液検査で『問題がない』と。
院外の血液検査もクリア‼️

宙にうきました。嬉しくて。

 

今、私が生きている今。
縁ちゃんが生きたかった未来です。
笑える“今”を生きています。

人間語はしゃべれないけれど、
猫たちの伝えたい
『困っているの…』『助けて…』の声に、生きる力を降り注ぐ声を。

くすめっとさんは、『大丈夫だよ』と確信を持って伝えられる場所だと思います。
猫さんたちは、生きているだけで素晴らしいと感じさせてもらえ、安心させてもらえる場所です。