プロジェクト概要

 

児童養護施設の子供たちに、宿泊型農業体験「アグリワークキャンプ」を通じて、一生涯の思い出を作ってほしい!

 

はじめまして!東海林幸恵です。札幌で農業生産法人の代表を務める傍ら、NPOを運営しています。地域の方と協力し、児童養護施設の子どもたちを対象に、通年で農業体験を行うという活動をしていて、今年で5年目を迎えます。

 

今回は、その子供たちが参加できる宿泊型農業体験「アグリワークキャンプ」を開催し、子供たちの一生涯の思い出を一緒に作りたい、そんな思いからこのプロジェクトを立ち上げました。

 

農業体験の様子

 

「子供たちに畑を見せてあげたい、農業体験をさせてあげたい!」

そんな思いからこのプロジェクトが始まりました。

 

野菜農家では、せっかく苦労して栽培した作物が虫に食べられてしまい、廃棄していることが多くあります。その状況に対し、「もったいない!この野菜がちょっとでも役に立てることはないだろうか」と感じ、近隣の児童養護施設に寄付することにしました。

 

何度か野菜を届けていくうちに、最初は遠巻きに見ていた子供たちから「どこで作っているの?どんな風に育てているの?こんな形をしていたんだ!」と話しかけてくれるように。「子どもたちに畑を直接見せたい、一緒に野菜作ってみたい、農業体験をさせてあげたい!」と考えるようになりました。

 

しかし、農家としてまだ初心者である私たちが、朝から晩まで忙しい中で、子どもたちを受け入れるのは難しいことでした。そこで、昔、農家だった近隣のお年寄りや町内会に相談し、協力を得ることに。NPO法人を設立し、地域の活動として、子どもたちを農業体験に迎え入れました。

 

収穫の仕方を教わる様子

 

最後に「食べる」ことを通じて、この農業体験は意味を成します。

 

私たちの通年農業体験では、単に育てるだけではなく、農業のゴールともいえる「食べる」ということを必ず行います。ご飯は、稲の天日干しを行い、人力で脱穀、精米、そして昔ながらの羽釜と薪でお米を炊き、野菜も、自分たちで育てたじゃがいも、ニンジン、玉ねぎを使ってカレーライスを作ります。

 

そして最後は、農業体験を手伝ってくれた大人たちに感謝の意を込めて「いただきます!」と。1年間の苦労の後に、みんなでお腹いっぱいに食べ、笑って終わることを基本としています。もちろん、みんな満面の笑顔で美味しそうに食べています。この経験から、食べるための苦労、そして、苦労の後の美味しさを知り、食の大切さや生命の尊さを感じてくれることを願っています。

 

最初は内気だった子どもたちも、年間通し回数を重ねて会っているうちに気軽に会話ができるようになってきます。地域のおじいちゃん、おばあちゃんが手取り足取り手伝ってくれるため、徐々に安心感を抱き、気持ちが和らいでいくんです。もしかしたら、彼らにとって数少ない「気軽に話せる大人」という存在かもしれません。心が安らぐ、気分転換になれる場所になるだけでも有難いと考えています。

 

美味しいカレーライスを作ります!

 

夏休みの間、彼らの居場所を提供してあげたい

という思いから、「アグリワークキャンプ」開催を決意しました。

 

とある夏休み期間中、農業体験に来ていた一人の子に、「○○ちゃんは夏休みの間、お母さんのところに帰っているよ」と言われました。親元に帰れず、うちの畑に来ている子どもたちに対し、ちょっと切ない気持ちになってしまいました。そんな子どもたちに、夏休みの間、泊りがけで農業体験を行うプロジェクト、「アグリワークキャンプ」の開催を考えたのです。

 

「アグリワークキャンプ」では、農場の畑の中にテントをはり、子どもたちと大学生スタッフが一緒に寝起きをともにします。炎天下の中、日中は農作業に勤しみ、収穫した野菜を中心に3食ともに自炊する内容です。それ以外にも、自由時間は蛙やクワガタを追いかけ、夕食後は近くの小川で蛍を鑑賞します。

 

今回のこのプロジェクトの趣旨は「子どもたちが夏の田舎を楽しむ!」ということに尽きます。おじいちゃんおばあちゃんがいる田舎に帰省したかのように、農場だからこそ、畑だからこそできる夏休みらしい体験をしてもらい、一生涯忘れることがない思い出とします!

 

田舎は自然がいっぱいです

 

より多くの児童養護施設の子たちを、アグリワークキャンプに招待したい!

 

児童養護施設の子どもたちは18歳になると施設を卒業し出て行かなければなりません。頼る家族もいない中、否応なしに単身で社会的、そして経済的に自立しなければなりません。言葉では表せない苦労や孤独を味わい、挫折や絶望することもあると思います。そんなとき、夏休みのアグリワークキャンプでみんな力を合わせ、汗だくで働いたことを思い出し、「自分一人じゃない、あの時一緒にがんばったみんなも苦労しがんばっている、農作業は大変だったけど体を使って働くことは楽しかった!」という励みになってもらえればと思います。

 

ここでの経験が将来の糧に…

 

全国各地で農業にたずさわる少しでも多くの方々に私たちの活動を知ってもらい、児童養護施設の子どもたちを対象に、より多くのアグリワークキャンプを開催してもらえることを願っています。

 

※子どもたちのプライバシー保護のため画像の一部に処理を施しています。


 

 

◎子どもたちの寄せ書きによるサンクスメール
◎子どもたちの農作業写真で作成したオリジナルカレンダー(2017年版)
◎子どもたちが田植え&稲刈りしたお米(1kg)

◎子どもたちが収穫したミニトマト「札幌蕃茄(ばんか)」(1kg)

 

  

 


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