プロジェクト概要

▼はじめまして!

 

みなさま、こんにちは。広島大学発ベンチャー「Coach For All」の代表取締役CEOの佐々木です。当社は創業(2017年)以来、当社のミッションである「AIによるAIに負けない人財育成」の一環として、世界でも珍しい「自動コーチングロボット」の開発を手がけてきました。この装置が完成すると1年365日、場所や時間、親の所得等に関係なく、中高生が自らのキャリア形成についての自己対話をすることができ、主体性と創造性を育むことにもつながります。周囲のご理解とご協力により、ようやくβ版まで完成することができましたが、大学入試改革を2年後に控え、より早く教育現場に浸透させたいと考えています。教員が使用しやすい生徒管理画面、およびシナリオのバリエーションの充実が急務です。皆様のご理解とご支援のほど、よろしくお願いいたします!

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

「今後10~20年で、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化される!」

 

2014年英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授の研究発表が世界を驚愕させたことはみなさんの記憶にも新しいと思います。

 

「知識基盤社会」「多文化共生社会」「情報化社会」の本格化・高度化が進んだ現代社会では、既存の知識や技能をそのまま当てはめ、解決できる問題は少なくなってきています。過去解に依拠した問題解決をしようとするとき、その解決する量、スピード、正確さにおいて、もはや人間がAIに勝つことはできません今後のキャリア教育は、児童生徒らへの一連の教育活動を通じて、AIに代替されないコンピテンス(=能力・力量)を獲得させることが重要となります。

 

ではそのコンピテンスとは何でしょうか。

それは、AIが最も苦手とする「課題発見力」「創造性」の向上です。

 

 

これらのいわゆる「ソフトスキル」の育成には、個別性の高いサポートが必要となりますが、教員はすでに過重労働の環境にあり、彼らにすべてのサポートを担ってもらうのは難しい状況です。そこで当社は、このような課題を解決すべく、「自動コーチングロボット」の開発に踏み切ったのです。

 

    -自動コーチングロボット開発背景の説明動画ー

 

▼プロジェクトの内容

ここまで当社は「生徒の進路決定をサポートする対話」と「定期考査の成績を向上させるための対話」を作成してまいりましたが、学校現場に普及させるためには生徒管理画面が必要となり、現在その制作費の資金集めに奔走しています。ここで言うコーチングとは、70年代以降に概念化された近代コーチングを指し、「指示・命令・禁止」をベースとした伝統的な教授法とは違ったベクトルを指しています。

ーティーチングとコーチングの違いー

 

昨今スポーツ界で結果を出している指導者は、コーチングを採用している場合が多々あります。例えば、青山学院大学の箱根駅伝3連覇の偉業を達成された原晋監督。彼はケガをした学生に対しても指示・命令・禁止を一方的にすることはせず、以下のような質問をするそうです。

 

「治るまでにどのくらいかかるの?1週間、10日、1カ月?」

「治るまで1カ月かかる場合はいつまでに治すように努力するの?」

「1カ月かかるんだったら、その間にできる練習にはA、B、Cがあるけど、どの方法でやってみたい?」

(出典:https://toyokeizai.net/articles/-/152435?page=2

 

このように、「はい」「いいえ」で答える質問ではなく、相手に思考させるような質問を「拡大質問」といいます。プロのコーチはクライアントの目標設定や達成支援のサポートをするときに多用します。

 

▼従来のロボットと何が違うのか(独創性)

一見、このようなコーチングでのやりとりは従来型の対話ロボットで作れそうな印象がありますが、実はそんなに簡単なことではありません。従来型のボットの対話は「答えのあるテーマ」を扱うため、「質問」となる入力に対して「答え」となる出力の数が限定され、パターンマッチングの処理としてはそれほど難しいものではありません(求める精度によって変わりますが)。一方コーチングは、拡大質問(前掲)が起点となっているため、解答はユーザーによって千差万別。その日の気分、目標と現状までの距離、その他さまざまな変数によって返答内容が変わるため、パターン化することが難しいのです。

 

ー従来の対話型ロボットとの違いー

 

ただ、難しいからと言って手をこまねいていては、素直な子どもたちは指示待ち人間となり、AIにその能力を代替されてしまいます。そうならないために、逆にAIを利用して、課題発見・課題解決に向けて思考力・創造力を発揮できる子どもたちを社会全体で育てる必要があります。

 

私は2007年に教育に特化したコーチングの研究・研修ブランド「学習コーチアカデミー」を立ち上げ、3万人以上の教育関係者にコーチング研修を提供し、数十名の教員と研究を重ねてきました。その成果をベースにコーチングシナリオを設計し、現在システムの開発に真剣に取り組んでいます。

 

ー学習コーチアカデミーHPー

 

すでにβ版に相当するロボットもできているのですが、今後は扱うテーマを拡大し、ユーザの自由記述を多く拾えたり、エージェント(アバター)に動きをつけたりしながら、より没入感が得られるようなロボットに進化させたいと思っています。

 

自己対話支援ツールで効果的かつ効率的な支援を

コーチングは自己対話の支援です。ユーザー自身にリフレクションさせながら、ユーザーのメタ認知を促進することを目的に設計されています。つまり、コーチングロボットは、自己を客観視する鏡のような存在であり、自己対話のためのツールなのです。ロボットの名前を「鏡子」と「鏡平」にしたのはその意味合いがあります下記の動画は、クライアントが1年の計を立てる際に利用する自動コーチングロボットとの対話のデモ動画です。

 

        ー自動コーチングロボットデモ動画ー

 

一方、当社の開発する自己対話支援ツールはロボットですから当然限界はあります。ティーチングと同様に、コーチングに関しても、実際にコーチングスキルを持つ親や教員にはかないません。しかし、一人の教員が児童生徒を個別支援できる時間には物理的制限があります。そこを補完するのが鏡子と鏡平なのです。下記のような生徒のログを管理する画面を制作することで、教員は誰がどんな状況にあるかを一覧することができますし、集中して支援すべき生徒が誰なのかを表示させることも可能です。

ー今回のご支援で開発する生徒管理画面(イメージ)ー

 

もちろんテキストもログとして残りますので「苦しい」「つらい」等のネガティブワードが連続して検知された場合、自動的にコーチングを遮断し、教員やカウンセラーにアラートが送信される機能を備えることも可能です。また、これにより、教員のゆとりにも貢献できます。

 

▼自動コーチングロボット開発背景にあるもう一つの狙い

実は自動コーチングロボット開発の背景には、もうひとつ大変重要な狙いがあります。それが日本人の「自尊感情の育成」です。現在、日本の子どもたちは他国と比べて自尊感情が低いというデータがあります。コンピューターにたとえれば、自尊感情はすべてのプログラムを動かすためのOSに相当します。自尊感情が育っていなければ、どんなに知識やスキルを獲得しても、それらを活用して新しいものを生み出そうという意欲はわきません。自尊感情のある人間は挑戦意欲もあり自己表現ができ、他者肯定もできるのです。

 

(出典:日本青少年研究所「高校生の心と体の健康に関する調査(2011)より」

 

逆に言うと、OSに相当する自尊感情を高めることができれば、日本人の高い認知スキルを活用し、社会全体の力を向上させることが可能だと考えます。

「鏡子」と「鏡平」は「自尊感情を高める」役割を部分的に担うことができます。できなかったことを指摘するのではなく、できたところを承認し、自覚させる。自己決定したことに責任を持たせ、少しでも成果が出たら承認する。「絶対解」のない問題への挑戦は、失敗の連続だということに気づかせる。これらを下記のコーチングフローを通して生徒たちに繰り返し体験させ、生徒自らが立てた目標の達成を継続的にサポートする対話型ロボット、それが「鏡子」と「鏡平」です。

 

ーコーチングのコミュニケーションフロー

 

開発者:佐々木の教育業界におけるコーチングへのこだわり

日本におけるコーチングの歴史は、ビジネス業界の人財育成プログラムとして輸入されたことに端を発しています。ビジネス界では定番となったコーチングですが教育業界ではまだ十分理解されているとは言えません。それでもなぜ私が教育業界へのコーチングの普及にこだわり、活動を続けているのかについて、下記の動画をご覧ください。

 

 

 

過去解に成功の再現性が見いだせなくなった今、すべての社会的な営みでコーチングが必要なことは言うまでもありません。

 

▼開発チーム

1.教育業界におけるコーチング実績は全国でトップ群

プロコーチの資格を持つ提案者は、2007年より教育に特化したコーチングを普及する「学習コーチアカデミー」を創設して以来、教育関係者(生徒含む)ら3万人以上に向けた研修や助言を行ってきた実績があり、その数は日本でトップクラスである。

2.学術的に裏付けされた信頼性あるコーチングシナリオの開発

提案者は、すでにキャリア教育の分野で自動コーチングロボットの開発に着手しており、そこでは教育心理学、および教育工学の研究者らを巻き込んだ学術的な実証研究を進めているため、効果の再現性の高いシナリオを開発することができる。

3.自身の起業経験に裏打ちされた共感性あるシナリオ開発

「絶対解」のないテーマには「何をどこまでやったらどういう成果が期待できる」という閾値の設定が困難であり、ひたすら自身を信じ周囲を説得し孤独に耐えながらも邁進し続ける強靭力が求められる。よって、ベンチャー起業家である提案者が監修するシナリオは、ユーザーの苦楽に寄り添うことができ、彼らの使用頻度を高めることにつながる。

 

▼学生中心のチーム編成

現在開発チームは、システム開発部門とシナリオ開発部門とに分かれてプロジェクトを進めています。3人のプロコーチ監修の下、広島大学教育学研究科の院生らが中心となってシナリオ開発し、それらを広島大学工学部と広島工業大学工学部(松本研究室)の学生らが協働しAIコーチロボットに実装しています。対話の精度を上げるため、ユーザーから得られた記述内容はすぐに統計処理を行い、学術的にも効果の再現性が期待できるシナリオの開発に取り組んでいます。

 

ー広島大学のシナリオ開発メンバーー

 

ー広島工業大学松本研究室システム開発メンバー

 

 

▼資金の使い道

<自動コーチングロボットで何が可能になるのか>

1.生徒の内発的な進路選択、および学習動機を促進することができます。

2.上記により教員の負担が軽減され、かつ生徒管理画面により生徒の状況を把握

  することができるので、短いコミュニケーションでピンポイントの助言、また

  は共感メッセージを発信することができます。

3.生徒は自己対話を進めることで自己を客観視することができ、「やればでき

  る」という自尊感情が育まれます。

 

<資金の使い道>

現在はシナリオとシステムのβ版まで開発しています。今後は同装置を学校教育現場に普及させるため、教員が生徒の状況を一覧できる生徒管理画面の制作に着手します。そのために約250万円の資金が必要となります。

 

<最後に>

クリスマスも近づいてきました。すでにお子さんへのプレゼントも計画されていることでしょう。ただ、今年に限っては、未来のお子さんにプレゼントするお気持ちで、この事業にご支援・ご賛同いただければ幸いです。あなたのお子さんはもちろん、世界中の子どもたちを救う装置になり得る自動コーチングロボットの開発はみなさまのご支援によって支えられ、きっといつか世界のスタンダードになることでしょう。メリークリスマス!!

 

★プロジェクトの終了要項
2019/5/15までに、新たに開発した自動コーチングロボットを利用した、ユーザの対話ログを管理する「生徒管理画面」完成とシナリオ入力画面の社内実装をもって、プロジェクトを終了とする。

 

<連絡先>

ご購入を検討する際にご質問等があれば下記のメールアドレスまでご連絡ください。折り返しご連絡させていただきます。

    >>株式会社Coach For All mail/ info@coachforall.co.jp