ロードレイジ(怒りによる危険運転)撲滅の輪を全国に広げたい！

 ​アンガーマネジメントを知ったのは、“ママ友”がきっかけ

　アンガーマネジメントファシリテーター(同協会認定講師)であるママ友を通じて、アンガーマネジメントを知りました。自身の子育てで感じるイライラや、それまで幼児教育や子育て支援などで関わってきた多くの親が感じている「怒り」を目の当たりにし、自分にも社会にも必要なものだと感じてアンガーマネジメントファシリテーターになることを決意しました。

 

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​自分の“怒り”をコントロールできると、不思議と子どもや夫も穏やかに

　私が怒りを感じていた対象は、夫や子どもなど身近な家族でした。自分に余裕がないと些細なことで子どもを怒鳴ってしまうことや、ドアをバタン！と強く閉めて大人気ない態度をとることもありました。また、「どうせ言ってもわかってもらえないわ。」と、怒りを我慢してストレスになることも。今思うと、怒りを上手に表現できていなかったのですね。

 

　アンガーマネジメントを学び実践するにつれ、怒る回数が減り、家族や物に八つ当たりをすることがなくなりました。私の気持ちが穏やかになると、不思議と子どもや夫も穏やかになっていき、夫婦喧嘩や親子喧嘩も減りました。また、怒りを感じても相手に上手に伝えられるようになったり、怒っている人と上手に付き合えるようになったり、人間関係をはじめ、あらゆる物事に良い循環が生まれるようになりました。

 

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​もう二度と、このような悲しい事故が起きないために​

　東名高速追い越し車線事故は、怒りが「凶器」となってしまった、痛ましい事件だと思いました。被害者のご家族は仲が良く、家族旅行中であったことを報道で知りました。楽しかったはずの旅行が一転にして大事故へ。残されたご遺族の心中を思うと、胸が張り裂けそうになります。

　容疑者の怒りによって、人の尊い命が奪われ、ご遺族の方にも深い心の傷を残しました。自分の人生さえも棒に振りました。怒りを「凶器」として使えば、誰一人として得する者はいません。

 

　私にも娘が二人おり、家族旅行で高速道路をよく利用しますので他人事とは思えませんでした。もう二度と、このような悲しい事故が起きないためにも、ロードレイジを撲滅できるよう、アンガーマネジメントを伝えていきたいと思います。

 

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​アンガーマネジメントを、子育てや学校教育で浸透させたい

　現在は、地域で子育て中の保護者向けにアンガーマネジメント講座を開催している他、福祉・教育分野を中心に講演や研修を行ない、日本アンガーマネジメント協会の本部統括講師として、プログラム開発、新規講座の立ち上げ、協会内のトレーナーやインストラクターの育成にも携わっています。

 

　アメリカでは司法分野にもアンガーマネジメントが導入されています。過去には、ジャスティン・ビーバーが飲酒及び麻薬下の運転の裁判において司法取引としてアンガーマネジメントクラスを受講しました。日本の司法にも導入されることを望みます。

　また、怒りを「凶器」として使わないためにも、予防教育として、アンガーマネジメントを推し進める必要性を感じています。特に、家庭教育や学校教育で浸透させたいと考えています。

 

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​‖​小尻 美奈

ー  一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 ファシリテーター

 

ママ友を通じて、アンガーマネジメントを知る。自身の子育てで感じるイライラや、それまで幼児教育や子育て支援などで関わってきて、多くの親が感じている「怒り」を目の当たりにし、自分にも社会にも必要なものだと感じアンガーマネジメントファシリテーターになることを決意。

 

現在では、地域で子育て中の保護者向けにアンガーマネジメント講座を開催している他、福祉・教育分野を中心に講演や研修を行なう。日本アンガーマネジメント協会の本部統括講師として、プログラム開発、新規講座の立ち上げ、協会内のトレーナーやインストラクターの育成にも携わる。