ロードレイジ(怒りによる危険運転)撲滅の輪を全国に広げたい！

　私がアンガーマネジメントを知ったのは、代表理事の安藤俊介氏との出逢いがきっかけです。企業研修講師として活動する中で、人間関係に関わる相談や質問を多く受けることがあり、特に「怒り」に関してのご相談に対してどのように対処すればいかと日々考えていたところでした。

 

　叱り方や、感情表現の仕方についてのアドバイスはできたものの、そもそも怒りとはどのような感情で、どう対処したらいいかという体型的な知識や理論についてもお伝えできればという思いがありました。

　ちょうど協会設立直後の安藤氏と出逢い、アンガーマネジメントを広めたいという話を聞き、まさに私が仕上げようとしていたパズルの最後の１ピースをもらったように感じ、学び始めました。

 

「アンガーマネジメントは、私たちが健康で幸せに生きるためには必要だと思う」

　研修や講演にてアンガーマネジメントをお伝えすることにより、多くの方から嬉しいメッセージや感想をいただくようになりました。

　「怒った後に自己嫌悪に陥り自分を責めたり、相手に怒りをぶつけてしまうこともなくなり、生きるのがラクになった！」「周囲の人との人間関係が良好になった！」という個人に関わるものから、「パワハラ防止に役立った」「チーム内のコミュニケーションが活性化し、生産性もアップした」という組織で取り組むことの効果についてもお聞きすることがあり、中には「私たちが健康で幸せに生きるためには必要だと思う」というご意見も伺い、喜びを感じることが数多くあります。

 

　もちろん、私自身も怒りに振り回されることなく、怒りとうまく付き合うこともができ、生きやすくなった一人です。

 

 

より多くの方に、運転中のアンガーマネジメントの必要性を知っていただきたい

　怒りに任せた行動は相手を傷つけ、自分をも傷つけます。

　特に運転中の怒りに任せた行動は、最悪の場合は命を失い、多くの人の人生を狂わせてしまう事態になるのです。運送会社の安全運転指導者や、教習所勤務の方々から研修や講演をご依頼いただくこともあり、ロードレイジ撲滅のためにはアンガーマネジメントは必要だというお声をいただきます。痛ましい事故が起きないよう、より多くの方に、運転中のアンガーマネジメントの必要性を知っていただきたいと願います。

 

 

アンガーマネジメントが当たり前の世の中にするために、、、

　私は今、日本アンガーマネジメント協会の理事として、協会運営のサポートやファシリテーター(同協会公認講師)の皆様の活動の支援、そしてファシリテーター育成に力を入れています。

　協会設立直後から比べると、昨今はアンガーマネジメントの認知度がかなり高まり、多くの方に興味を持っていただき、取り組んでいただいています。しかしながら、アンガーマネジメントが当たり前の世の中にするためには まだまだだと思っています。

　研修や講演を通して伝えるのはもちろん、全国、時には海外で活動しているファシリテーターの方々が活動しやすいよう、サポートしていきたいという思いを持ち、日々活動をしています。

 

‖​戸田 久実

 

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 理事

 

　大学卒業後、民間企業にて営業、社長秘書として勤務。現在は研修講師として民間企業、官公庁の研修・講演の講師の仕事を歴任。対象は新入社員から管理職まで幅広く、相互信頼をベースにした「伝わるコミュニケーション」をテーマに「アンガーマネジメント」「アサーティブコミュニケーション」「クレーム対応」「プレゼンテーション」「インストラクター養成」「女性リーダー育成」など多岐にわたる研修や講演を実施。講師歴は25年。登壇数は3,000を超え、指導人数は10万人に及ぶ。2008年10月アドット・コミュニケーション株式会社設立。

 

　様々な現場で怒りの感情にどのように対処したらいいのか、どのように伝えたらいいのか、または叱り方についての研修のご要望やご相談を受けることが多い。自分の怒りや他人の怒りに振り回されることなく、自己信頼度を上げ、相互信頼をもとにしたよりよい関係形成のためにもアンガーマネジメントをより多くの方に知っていただきたいと願い活動している。