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通常医療が提供困難な状況で、1人でも多くの命を救うプロジェクト

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2024年02月02日 10:00

【令和6年能登半島地震】発災から1週間 あの日の想い

令和6年能登半島地震発生から約1ヶ月がたちました。

ピースウィンズが運営する災害緊急支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”」は、皆様のご支援のおかげで多様な支援を行うことができました。

 

空飛ぶ捜索医療団のプロジェクトリーダー稲葉医師は、発災から1週間の想いを語ります。

 

【令和6年能登半島地震】緊急支援DAY0からDAY7までのご報告



2024年1月1日16時10分、令和6年能登半島地震が発生。同日、緊急支援チームは被災地域の一つである現地、石川県珠洲市に向け出発しました。

珠洲市の避難所に到着したのは、発災から約24時間後。
その避難所に最初に到着した私たちに、ご自身も被災者でありながら調整本部長として現場を任されていた女性は「先生たちが来てくれて、涙が出た」と話してくれました。

緊急支援チームと合流した調整本部長(2024年1月2日 石川県珠洲市)


今回の緊急支援では、「陸」「海」「空」全方向からの支援が行われました。

陸の支援

空飛ぶ捜索医療団は、発災2日目から未治療死を防ぐために、珠洲市総合病院と連携し、周囲の電気もトイレもない避難所にて診療にあたりました。

2024年1月6日、倒壊した家屋から90代の女性が救出され、救急車で搬送されました。地震発生からおよそ124時間がたった出来事で、この奇跡ともいえる救出において救助医療処置を担ったのが、稲葉医師です。
その奇跡の瞬間を、稲葉医師が振り返りました。


「いろいろな災害医療を続けてきたけれど、ここまで完璧に処置ができた上で救出できたのははじめて。ほかでもあまり聞いたことがない。警察、消防、医療が連携して、いろいろな奇跡が重なった結果です」

 

稲葉医師と看護師が処置を施す様子(2024年1月6日 石川県珠洲市)


医療支援と並行して、捜索活動も進められました。
現場に入った災害救助犬「ロジャー」はハンドラーとともに倒壊した家屋で捜索活動を行いました。ロジャーは人の気配に反応し、レスキュー隊が懸命の救助にあたりました。

 

残念ながら、発見されたはじめの1名は既に息を引き取られていた状態でしたが、その後も捜索を続け、女性1名を無事に発見・保護し、病院に搬送することができました。

 

災害救助犬ロジャーによる捜索救助活動の様子(2024年1月3日 石川県珠洲市)

 

海の支援

大きな被害のあった珠洲市内には、いまだ大型トラックによる陸路でのアクセスが難しい状況です。
そこで、空飛ぶ捜索医療団の船舶「豊島丸」は、家屋の倒壊や土砂災害が激しい沿岸部のエリアを中心に、水や食料をはじめ、生活用品を届けました。冷たい雨と雪が降り続き、寒さが一段と厳しくなっている現地でニーズの高い、灯油やカイロなども運びました。

 

「豊島丸」は、ピースウィンズが所有する前、阪神淡路大震災の被災地支援の救援航海や西日本豪雨災害支援活動などを行った実績がある船です。

 

支援物資を積んだ船が飯田港に到着(2024年1月5日 石川県珠洲市)

空の支援

空飛ぶ捜索医療団は、ヘリコプターを駆使して救急患者の搬送、被害状況が激しい北部沿岸を中心に調査を進め、孤立集落への医療支援も行いました。
地震、津波の影響で道が寸断され、車両が入れない孤立集落、馬緤町(まつなぎ町)へ訪れた時には、高齢者が多く、体調不良や、常備薬の不足といった健康に関する不安を持つ方が多くいらっしゃいました。

そこで、その場で急きょ、段ボールを積み上げて臨時診療所を開設し健康相談にあたることにしました。
診療所を訪れた80代の女性は、
「常備薬も少なくなってきて、本当は今日病院に行く予定でしたが行けなくて、どうなるのだろうと心配していました。そこに先生が来ていただけて……本当にほっとしています。ありがとうございます」
と笑顔で話してくれました。

 

ヘリコプターで孤立集落に向かう稲葉医師(2024年1月6日 石川県珠洲市)


2023年5月に能登半島で起きた地震の際にも、空飛ぶ捜索医療団は緊急支援チームを派遣、避難所支援や物資支援、部会立ち上げ支援なども行った経験があります。
その時の経験を活かし、すぐに珠洲生活サポート部会の運営支援を空飛ぶ捜索医療団の本部指揮所スタッフが担い、医療保健部門をサポートすることができました。

このような支援活動は、皆様から寄せられたご寄付、そして、現地でともに支援に携わっている方々の「一緒に頑張ろう」という協力があってこそ、できたことです。
皆様の多大なるご支援に感謝いたします。

引き続き、必要な人々に必要な支援を届け続けるために、皆様のあたたかいご支援をお願いいたします。

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