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寄付者
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2022年9月30日

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2022年08月25日 17:18

インタビュー:洪里奈さん。「実践と研究の両立をめざして」

 

新人賞インタビュー

第3回アーユスNGO新人賞(2015年度)受賞者

洪里奈(ほん・りな)さん(NPO法人コリアNGOセンター(当時)、同志社大学博士課程在籍(現在))

 

洪里奈さんは、大阪市生野区に事務所を構える「コリアNGOセンター」で、在日コリアンの子どもたちの民族学級の活動や「南北コリアと日本のともだち展大阪展」の開催に奔走している時、NGO新人賞を受賞されました。現在は、同志社大学グローバル・スタディーズ研究科の博士課程に籍をおき、北朝鮮帰国事業を体験された方のライフヒストリーを軸にした研究を進めています。

 

― NGOやNPOに関心を持つようになったきっかけは?

(洪) 大学で福祉を勉強したので、NGOやNPOがどういうものかは知っていましたが、全く関心はなかったです。むしろ、国際協力に関心がある学生はオシャレでやっているんだな、くらいにしか思っていませんでした(笑)。

 

― そんな里奈さんが、どうしてコリアNGOセンターで働くようになったのでしょうか。

(洪) 韓国留学中に、オリニオッケドンム(注1)で日本語ボランティアをしていて、「南北コリアと日本のともだち展(注2)」が、大阪でも展示会を開いていることを知ったんです。帰国してから、絵画展の活動を通じてコリアNGOセンターとも仕事をする機会を得て、そのうちにお誘いいただいて、在日の子どもの教育担当(大阪市内の公立小学校で民族教育をおこなう民族学級の講師や教材準備など)としても働くようになりました。NGOに関心があったというより、解決したい課題に取り組んでいたのがNGOだったんです。

 

注1:北朝鮮の子どもへの支援と文化交流、平和教育を柱とする韓国のNGO

注2:大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国・日本・そして在日コリアンの子どもたちの絵をひとつの会場に展示して絵でお互いを紹介しあい、わたしたちの間にある壁を乗り越える一歩にする活動。

 

― 受賞されたときはどんな気持ちでしたか。

(洪) 日々、粛々とやるべきことをしていただけなので、そういうところに光を当ててくれた感謝の気持ちがありました。それと、私が取り組んでいた仕事の社会的な意義を再確認できました。

 

 当時は、日々自分の未熟さを感じて申しわけなさでいっぱいだったんです。仕事も次から次へと途絶えることはなく、考えないといけないことも、書くことも多い。それを要領も悪くて、うまくこなせない自分がもどかしかったし、社会人経験も少ないから知らないことも多い。毎月頂戴するお給料も、会員さんからの寄付や会費の一部だと思うと、もらっていいのだろうか、月給に見合う仕事をしているのかと葛藤していました。

 

 授賞式でも、他の受賞者の方々の素晴らしいスピーチを聞いて、私が受賞してもいいのかとモジモジしていたくらい。でも、茂田前理事長が、「あなたは十分だから、それでいいから」と声をかけてくださり気持ちが落ち着いたことを覚えています。そのせいか今でも、自信がないときや不安な時は、茂田さんの笑顔が思い出されるんです。

 そのような中での受賞だったので、自分がやってきたことややりたいことを整理する機会にもなりました。

 

― 受賞後の周囲の反応はいかがでしたか?

(洪) 地域では駅近くの立ち飲み屋でよく飲んでいるひとりと見られていたのが、「こんな仕事している人なんだ」と見直されたりして(笑)。あと、民族学級の先輩は、せっかくの機会だからと、授賞式用のスーツっぽい韓式の服を手作りしてくださり、それを着て授賞式に赴きました。嬉しかったです。

 

― それはとても素敵な話ですね!

 今は、コリアNGOセンターを離れて大学院生として研究を続けていらっしゃいますが、研究テーマを教えてください。 

(洪) 1960年代の「在日朝鮮人の帰国事業」で北朝鮮に渡ったものの、その後また日本に戻ってきた方やそのご家族のライフヒストリーを研究しています。

 北朝鮮への帰国事業に関しては、何が問題だったのかは明らかになっています。私は、その事業に翻弄された人たち個々人の歴史を描くことから、在日朝鮮史の中での帰国事業を捉え直したいと思っています。帰国事業は、在日コリアンの間ではまるでタブーかのように扱われていて、家族の中でも誰も語ることができなかったんです。日本に戻ってきた人への支援も、何らかの団体が受け皿になってできただろうに、しなかったのはなぜかというのも研究テーマです。風化させたくない課題ですね。

 

 

― 今後の展望は?

(洪) 今後は、帰国された方も高齢になっているので、必要に応じて社会支援につなげたいです。研究と実践を行ったり来たりする仕事ができたらと思っています。NGOを作っちゃうかもしれませんね(笑)。実践と研究の両方に関わりたいです。

 

 

― NGO新人賞への期待のメッセージをお願いします!

(洪) 燃え尽きギリギリにいる人たちは多いと思うので、そういう方へのエールになって欲しいです。

 新人賞受賞を経て、おもしろい出会いが広がり、今でも続いています。在日コリアンという社会やその人々についても、少し距離をおいて見られるようになりましたね。

 私が学生の頃はNGOってかっこいいイメージもありましたが、今は変わっている気がします。企業にも社会課題に取り組むところが増えていて、関わり方も多様になっています。

 その影響もあるのか、キャリア選択にNGOが入りづらくなっている気がします。NGOのように、しんどくてもそれ以上に面白いことや人との出会い、つながりがあって、NGO以外にも広がっていくキャリアの積み上げ方もいいものだと、NGO新人賞を通じて知ってもらうといいですね。

 

 

 

 

 

 

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