誰もが希望を持てる未来へ挑戦する新人NGOスタッフを応援したい
寄付総額
目標金額 500,000円
- 寄付者
- 94人
- 募集終了日
- 2022年9月30日
インタビュー河合良太さん。こぼれ落ちた人に光を届けるのがNGO
第5回アーユス新人賞(2017年度)受賞者
河合良太さん(NPO法人泉京・垂井(当時)、地域の未来・志援センター(現在))
河合良太さんは、岐阜県垂井町に拠点をおくNPO法人「泉京・垂井」の事務局長をしていた2017年に新人賞を受賞されました。
泉京・垂井は、より幸福度の高いまち・垂井』を実現することを目指し、揖斐川流域で、人、モノ、エネルギーなどを自給する循環型社会の構築を目指しています。フェアトレードデイ垂井をはじめとしたフェアトレード事業や、アドボカシーの主体を育む「あどぼの学校」事業を通じて、SDGsを推進、住民が主体的に参加するための拠点になることを目指してきました。
現在は、出身地である浜松に居をかまえて、東海地域の環境団体をつなぐNPO「地域の未来・志援センター」で活動されています。
―新人賞の受賞時から団体も拠点も変わっていますが、今は何をされていますか。
(河合) 前職のときから関わっていた「地域の未来・志援センター」という、東海地域の環境団体の中間支援団体にいます。団体間のネットワークやセミナー、助成金の説明会など、情報交換やネットワークづくりが主な役割ですが、人材育成や、もともとあるネットワークの伴走支援など、次につながるものに力を入れています。小さな役場づくりといって、まちづくり協議会レベルの中間支援組織をつくれないか探っています。
団体の持続性は環境団体も大きな問題で、高齢化、資金調達の難しさ、関わる人がいないという課題を乗り越えようと、地域の団体と共同して、企業研修の受け入れなども進めて関わる人を増やしたり、大学生で環境団体を手伝いたい人や何か企画したい人の伴走支援もしています。地域活動をするといっても、短い大学生の期間にコロナ禍となってフィールドに出かけられないのは残念ですが、紹介動画を作ったりイベントを企画したりする、積極的な学生たちに励まされています。
―NPOの活動に関わるようになったきっかけは、そもそも何でしたか。
(河合) 大学では社会学を専攻していましたが、NGOなどに触れる機会はほとんどありませんでした。就職氷河期でもありフリーターとなって、雑貨店に勤務していたときにフェアトレードに出会ったり、地元浜松の公共文化施設で働いているときに外国籍の方が多いので多文化共生が身近になったり、フェアトレードや国際理解教育に関わっている利用団体の方と親しくなって巻き込まれていったり、いろいろな社会課題が見えてきました。嘱託の仕事で期限があったので、次はNPOで働けたらと思っていたときに新聞で偶然、名古屋NGOセンターが主催するNGOで働きたい人のための講座「Nたま」の記事を見て応募したのがきっかけです。
Nたまに参加したのは東日本大震災の翌年で、その年はフィールドワークが東北だったんです。そこで出会ったのが、復興やコミュニティづくり、ご近所のお世話まで取り組む、被災したはずの地元の普通の人たち。課題解決はすごく立派な人たちがやるものと思っていたけど、当事者が関わっている姿が印象的でした。その後訪れた南インドでも、スラムやダリットクリスチャンの支援をする団体を訪問しましたが、課題の当事者が活動に取り組んでいたことが東北と重なり、とにかく格好よく見えました。ヒーローは超人ではなく、隣にいる素朴な人なのだと。それから、国際協力よりも地域のこと、コミュニティづくりが自分のやりたいことだと感じるようになりました。
―その後関わった泉京・垂井にいるときに新人賞を受賞されましたが、そのころは何に力を入れていましたか。苦労していたこともあれば教えてください。
(河合) 「みずのわ」という古民家コミュニティスペースを立ち上げたばかりで、その運営に取り組んでいました。フェアトレードや地産地消の商品を扱い、レンタルスペースも事務所もある。地域と世界、地域と地域をつなぐ結節点にしたいという思いを込めた場所でした。でも、自分のやっていることの成果や効果がとても見えづらかったり、人から評価されることも少なく、自信を失いがちで。今思い出すと、そんな時に新人賞をいただくことになり、ほっとしたというか、評価してもらえたことが嬉しく、もうちょっと頑張ろうという気持ちになりました。
―周囲の反応はどうでしたか。
(河合) 自分の団体は、地域の人にとっては不思議な存在だったと思うんです。田舎でNGOだ、フェアトレードだ、なんてやっていて、地域で浮いているんじゃないか、団体を地域に根付かせたいと思っていました。自分だけの取り越し苦労だったかもしれないけれど、スタッフは外から来た人が多かったし、悩んでいましたね。そんなときの受賞だったのですが、地域のおじちゃんたちは、「すごいね」と言ってくれたりしました。
―NPOで働く難しさは、どんなところにありますか。
(河合) どのNPOも似ていると思うし、いつの時代も変わらないと思いますが、資金面での難しさは常にのしかかってきます。社会課題の解決は社会的起業なども出てきて、アプローチの方法もできることも増えてきていますが、NPOだからできることもあると思って頑張っています。
―NPOだからできることとは何でしょう。
(河合) アーユスの合宿に参加したとき、茂田さん(アーユス初代理事長)とお酒を飲んでいて、「NGOは光が届かないところに光を届けるものだよな」と話されていたのが、とても腑に落ちたというか。企業は資金もあって解決も早いかもしれないけれど、そこからこぼれ落ちた人たちに光を当てるのはNGOしかできないんじゃないかって、その時からずっと思っています。社会課題の解決方法にもトレンドがあると思いますが、それに左右されず注目されないところへの支援はNGOがするんだと。
―活動を続けるうえで、アーユスも力になれましたか。
(河合) 合宿には何度か参加しました。茂田さんには会うたびに、「河合くん、歩きなさい」と言われました。健康にも良いけど、歩くと頭が空白になって考えがまとまるんだよ、って。健康に気をつけなさい、ってすごく言われて。でも翌日には、コンビニエンスストアで大きなソフトクリームを食べてましたが。笑
「歩きなさい」「ソフトクリーム」「光の当たらないところに光を届ける」。これが茂田さんからもらったアドバイスです。
―これからの新人賞に期待することは。
(河合) 自分にとって新人賞の受賞は、自信にもなったし、世代が違ってもキャリアが近い人、似た立場の人がいるんだなと感じられることが励みにもなりました。横のつながりというのかな、分野も地域も違うけれど、同じように頑張っている人がいるんですよね。NPOにいるとくじけることも多いし、辞めるのは悪いことじゃないけど、転職していく仲間も多い。でも離れていく仲間を引き留めたり、また戻ってくる流れをつくったり、持続可能にしてくれる賞だと思います。ぜひ続けてほしいです、心から応援しています。
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