支援総額
目標金額 1,000,000円
- 支援者
- 168人
- 募集終了日
- 2020年3月27日
ばばコレのある世界
おじいさんに先立たれ一人暮らしも10年を超えた。老人会の仲間や兄弟もここ数年で亡くなる人が多く寂しい限り。
「もう80だもの当たり前よね」独り言を言うのが日課になってどのくらい経つだろう。
そんなとき、今月で閉鎖する老人会の唄サークルの帰りに、公民館でばばコレのチラシをみる。
年2回開催されるばばコレはお祭りのようなものらしい。おじいさんおばあさんが奇抜な衣装でとびっきりの笑顔をしている写真がある。車椅子の人もいる。横には若くて芸能人みたいな人が寄り添っている。なんだかわからないけど、最近はおしゃれもしていないしお化粧も随分していないからお出かけするのも億劫だなあ・・・
ーばばコレ開催当日
久しぶりに会う方がたくさんいた。近所の吉田さんちのご兄弟や、佐々木さんの旦那さんが通ってるデイサービスのブースでは井手さんが手作りの小物を売っていた。昔あった豆腐屋さんのご主人もまた違うデイのブースに居たりして。懐かしい気持ちも蘇りなんだか温かい気持ちになる。
その横でこれまでのばばコレの冊子やアルバムを閲覧した。自分よりも年上の90代のおじいちゃんおばあちゃんがキラキラした顔でランウェイを歩いていた。こんな場所があったんだ。その人が写っている昔の写真もある。戦後間もない時のものもあってモノクロで懐かしい。
「あ、私と生まれた場所が同じだわ、年も近いわ」
ふと顔をあげるとネイルブース呼び込みのお姉さんに声をかけられる。
恥ずかしいけれど自分もネイルをしてみた。気持ちが明るくなって曲がりかけた背中もなんかいつもより伸びて心なしか呼吸がしやすい。少し気が大きくなって写真も撮ってもらった。
そうこうしているうちに照明が消え、ショーがはじまるらしい。まずは子ども達がでてきた。小学生低学年かな?幼稚園かな?小さな子たちが身体目一杯使って踊っている。2曲めは今年流行った曲だそうで、飛び込みで観客も一緒に踊っていて一体感が生まれている。かわいくてこっちも笑顔になってしまう。大きな音楽が鳴り、動画が始まった。照明もすごい。まずは介護士や看護士がでてくるらしい。
「え?!これが看護士さん?介護士さん?」
おじいさんが生きてた頃頼んでいたヘルパーさんはお世辞抜きにも綺麗とは言えなかったなと思い出す。いつも大変そうで、髪の毛振り乱してジャージ姿ですっぴん・・・それが介護職のイメージ。
「あ、あのチラシの若い子は実際の介護職の人だったのね!」
youtubeとかなんとかいうので話題になって去年出た人が今ではテレビで大活躍なのだそうだ。今度介護職が主役のドラマへの出演が決まったらしい。介護士アイドルなんていうのも居るみたいでそういえばさっきアイドルのポスターをみた気がする。衣装も見たこと無いようなお洋服を来て歩く若いナースも居た。みんなキラキラしていて、一人ひとりをみるのに忙しい。
続いてはシニア50代60代のランウェイ。ちょうど娘と同じくらいの年だわ。え?!これが63歳?!孫もいるなんてみえない。。そんな人が次々慣れた足取りで登場する。みんなオーディションで合格しないと歩けないようだ。
続いて地域の方々が登場するようだ。少し照れてたりはにかんだり、声援が大きくなった。ご家族かな?お孫さんと歩いている方もいる。これはこれでなにかほっとして気持ちが暖かくなる。
次はデイに通っていたり、老人ホームに入っている利用者さんがでてくる。先程出てきた若者看護士や介護士が歩行をサポートしたり車椅子を押したりしている。杖もみたことないカッコいい杖ばかりだ。義足や、車椅子もよくみると凄い。観客は携帯で写真を取りまくっている。
おじいちゃんおばあちゃんはこの日を歩くためにどんな気持ちだったのだろう。そして今日1日どんな気持ちなのだろう。毎日変化もなく、知り合いも減って、一人で暮らしている自分がとても寂しく感じてきた。でも同時に、まだ地域にはこんな方たちが居た。知りあいにも会えた。なぜか涙がこぼれる。
「素敵ですねえ」
隣でみていた同い年くらいのおばあさんが話しかけてきた。
「去年おじいさんが亡くなって心にぽっかり穴が空いたみたいだったのだけど、私来年これに出てみたいわ」
「え、私たちもでられるのかしら?」
「私はもうおじいさんが亡くなって10年よ。どちらに住んでらっしゃるの?」
「あら近いわね。お友達になりましょう。」
そんなやり取りをした。
気持ちがとてもウキウキしている。友達が新しくできるなんて何年ぶりかしら。明日からの日々が楽しみになってきた。久しぶりにお父さんが好きだったお料理でもしてみようかな。
いくつになってもおしゃれをしてお出かけする、交流を楽しむ当たり前のことができる社会へ!
超高齢化社会をリードする日本だからこそ、じーちゃんばーちゃんが輝く姿を世界に発信する。
終活にはばばコレ!全国のシニアがばばコレ登壇を目指すようだ。
一生に1度地域のばばコレで歩いたら、その写真を遺影にするのがトレンドに!
最後まで楽しく、自分らしく、堂々と生きた姿が残る。そんなショーが東京ばぁばずコレクション!
分断が進む世の中だからこそ、繋がりが生きがいを作り、そこには必ずおしゃれがある。それが人間なのではないだろうか。
第2回東京ばぁばずコレクション coming soon...
リターン
5,000円
ほんの気持ち
◆ありがとうメール
◆オリジナルステッカー
- 申込数
- 89
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年4月
10,000円
しっかり応援コース
<ばばコレ参加できる方向け>
◆ありがとうメール
◆メイクブース&写真ブース利用可能
◆ばばコレオリジナルタオル
<ばばコレ参加できない方向け>
◆ありがとうメール
◆ばばコレオリジナルステッカー
◆ばばコレオリジナルタオル
- 申込数
- 22
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年4月
5,000円
ほんの気持ち
◆ありがとうメール
◆オリジナルステッカー
- 申込数
- 89
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年4月
10,000円
しっかり応援コース
<ばばコレ参加できる方向け>
◆ありがとうメール
◆メイクブース&写真ブース利用可能
◆ばばコレオリジナルタオル
<ばばコレ参加できない方向け>
◆ありがとうメール
◆ばばコレオリジナルステッカー
◆ばばコレオリジナルタオル
- 申込数
- 22
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年4月
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