最後まで応援をいただき、ありがとうございました
この度は、『デナ21型車両のカットモデル修復』に、ご支援・応援をいただき、誠にありがとうございました。寂しいご報告となりますが、本プロジェクトはこの最終報告をもって終了となります。
本プロジェクトでは、449名の皆さまから10,533,000円ものご支援をいただくことができました。コロナ禍を背景に、経営環境が悪化しているなかで始めたクラファンへのチャレンジでしたが、多くのご支援者の皆さまからいただいた、心あたたまるメッセージには本当に励まされ、鉄道事業者としての責務とともに、とても大切な意義や価値を感じさせていただくことができました。そして、皆さまからのお気持ちを胸に秘め、誠心誠意の心を込めて、デナ21型車両の修復にあたりました。
昨年12月から着手した車両の修復には、約2カ月の期間を要しました。
当初、現地での修復も考えましたが、風雨にさらされ続けた車体はボロボロで、車庫に搬入して作業することが、最初の仕事となりました。車庫に到着後は、ボディの塗装をはがし、錆を落とし、朽ちた鋼板や木材は修復することが、次なる作業となりますが、正面のおでこの痛み具合は私たちの想定を超えており、お正月返上で作業をさせていただいたのも、今では懐かしい想い出です。その後は順調に、ボディの下地~塗装作業を行い、並行して車内の天井や壁、床の整備、そして機器類の保守を行い、ようやく全体像が見えてきました。
一方、車両の設置場所である鞍馬駅では、屋根の新設予定に併せて土台工事を進めており、条件が整った1月23日には、カットモデル車両を搬入いたしました。
鞍馬に車両が戻ってきた後も、細かな修復や手直しを続け、全ての車体修復工事が完成したのはギリギリとなりましたが、2月3日のお披露目会では、綺麗に仕上がった状態を、皆さまにご覧いただくことができ、関係者一同ホッとした次第です。
屋根の設置が遅れておりましたが、本日、足場及び囲いが取れ、全貌がご覧いただけるまで進捗いたしました。芳名板ほかの看板類につきましては、今後変更予定であります。この場で、最後までご報告が出来ないことをお詫び申し上げますとともに、今後は、弊社公式X(旧:Twitter)でも、進捗をお知らせさせていただきますので、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
本日の状況(2024年7月5日)
京都洛北の鞍馬は、自然豊かで素敵な地であります。ぜひ綺麗によみがえった『デナ21型車両のカットモデル』をご覧にお越しくださいませ。
そして今後とも、叡山電車をご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2024年7月5日
叡山電鉄株式会社 取締役社長 豊田秀明
修繕前のデナ21型
修学院車庫に搬入直後のデナ21型
ボロボロだったデナ21型
下地塗装後のデナ21型
塗装途中のデナ21型
塗装完成直後のデナ21型
車内整備の様子
車内整備の様子
搬出を待つデナ21型
鞍馬駅に据え置き直後のデナ21型
修繕が完了したデナ21型車内