支援総額
目標金額 15,000,000円
- 支援者
- 2,317人
- 募集終了日
- 2022年12月16日
"いい加減"程よいバランスでファシリティドッグが活躍する社会へ

こんにちは。ファシリティドッグ・プログラムマネージャーの村田です。おかげさまで、1,000人を超える皆様からのご支援をいただいております。心より御礼申し上げます。
今回は、シャイン・オン!キッズ理事のひとり、西村亮平先生からのメッセージをお届けします。東京大学附属動物医療センター長をつとめる西村先生は、2019年の国内育成事業スタート時からアドバイザリーボードに参加し、臨床獣医師の立場からファシリティドッグとしてだけでなく、1頭のすこやかな犬の成長を支えるためのアドバイスをしています。
「まず、ファシリティドッグが導入されている小児科病棟のことをお話ししたいと思います。小児科病棟は、病院の中でも特別な場所だといえます。難しい病気を持ったお子さんの場合、数ヵ月から長い場合は数年、10年以上も入院していることがあります。お子さんに付き添うお母さんや家族も共に生活せざるをえない、狭く閉ざされた社会なんです。病状が快くなっていく時は明るい気持ちで過ごせますが、そうではないような時期だと、お子さんはもちろんのこと、家族のストレスは計り知れないものがあります」
自身の娘さんも、幼児期に難しい病気で入退院を繰り返した経験を持つ西村先生。小児科病棟で過ごす子どもや家族の心情は独特なものだといいます。
「子どもは皆、とても心細い思いをしているんです。たとえ、同じ治療を何度していたとしても、慣れることはありません。いつも怖いし、心細い。周りの空気にも敏感になりがちですが、そこに大きくてあったかい犬がいてくれたら、どうでしょう? 行き場がないと感じていた気持ちの逃げ場になってくれます。何も言わず、ただ、そこにいてくれる。そんな存在にくっついているだけで、気持ちが楽になるはずです」
子どもたちだけでなく、医療者にとってもファシリティドッグがいることで、多様なコミュニケーションをとれる良さがあるのではないか、と西村先生。
「ファシリティドッグは誰に対してもフェアな存在ですよね。第三者的に関わっていけるから、直接的に伝えるのがむずかしいことでも、間にファシリティドッグを挟むことで、伝えられることが増えてくると思います。医療者からファシリティドッグに語りかけることで、子どもたちへ伝えられることがあれば、伝達のチャンネルが増えることになります。逆のケースも考えられますし、ファシリティドッグとハンドラーによる“動物介在介入”の効果だといえるでしょう」
犬の存在を心地よく受け入れ、大切な友だと感じる人がいるのと同じように、犬を警戒し、視界に入ることも避けたいと考える人もいます。さまざまな意見を持つ人がいる社会では、皆のベクトルを無理に揃えようとするのではなく、ちょうど真ん中あたり=中庸を見つけることが大切になります。そこで求められるのは、程よいバランスの“いい加減”とのことです。
「多様な場面に存在するリスクとベネフィットのバランスをとることで、“いい加減”がみえてくるはずです。多大なコストをかけて目指しても、その効果が薄いとわかっている“ゼロリスク論”にとらわれず、リスクへの配慮を行った上で、ベネフィットを優先できるかどうか。ファシリティドッグを導入している4病院は、あらゆるリスクを検討した上で、それを上回るベネフィットを認めたからこそ、踏み切ったはずです。そこにはきっと“いい加減”を目指す力と信念があるのでしょう」
働く犬としては、ファシリティドッグの先輩ともいえる盲導犬ですが、その存在が広く社会に受け入れられているとはいえないのも現実です。その原因のひとつは、犬が日常的にいる景色に慣れていないことです。欧米では犬がいる日常に違和感はなく、例えばエレベーターで犬と一緒になっても普通のこととして受け入れています。日本では以前より増えたとはいえ、犬と過ごせる場所はまだ限定的です。もうひとつが、異質な存在を受け入れる“社会の寛容性”が低下している点にあるといいます。
「自分と少しでも違う存在を受け入れない寛容性の低さは、社会の中で差別を生み、いじめの原因にもなりえます。子どものうちから犬に限らず、動物と触れ合う機会があれば、色や柄など、ビジュアルの多様性に気付くでしょうし、性格や気質が異なることや人の思い通りにいかないことも知るでしょう。それを通して、異質なものへの受容力が高くなるんじゃないでしょうか。同時に、時間はかかるでしょうが、ファシリティドッグのことを知ってもらうための活動をコツコツと積み重ねることで、認めてくれる人が増えて、当たり前に導入が検討される未来がくると期待しています」
私たちにできることは、ファシリティドッグが果たせる役割をより広く知っていただくことです。ひとりでも多くの子どもたちが、ファシリティドッグとの時間を過ごすことができるように、頑張っていきたいと思います。皆様のご支援を宜しくお願いします。
西村亮平先生(獣医師、博士)
東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医学専攻獣医外科学研究室 教授。東京大学附属動物医療センター長。中央環境審議会動物愛護部会の委員として、動物の愛護及び管理に関する法律の改正にかかわる。
リターン
20,000円+システム利用料

11月18日追加 コラボTシャツ・クリアファイル・ポストカードコース【税制優遇対象外】
■お礼のメール
■JAMMINコラボTシャツ
■ベイリーオリジナルクリアファイル
■ファシリティドッグポストカード6種セット
チャリティー専門ファッションブランドJAMMINと2021年6月にコラボし作成したオリジナルTシャツ、初代ファシリティドッグベイリーのオリジナルクリアファイル、ファシリティドッグポストカード6種のセットとなります。
※Tシャツは白、ベージュ、ブルーグリーン、ネイビーの4色、S・M・L・XL・キッズMサイズ(110-120cm)・キッズLサイズ(130-140cm)の6サイズからお選びいただきます。
※クリアファイル及びポストカードは現在作成中となります。
※Tシャツ、クリアファイル、ポストカードはJAMMIN合同会社より発送いたします。
※このコースは寄付金控除の対象外となります。寄付金受領証明書の発行はでき兼ねますのでご了承ください。
- 申込数
- 32
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年5月
3,000円+システム利用料
3,000円寄付コース【税制優遇対象】
■お礼のメール
■寄付金受領証明書
※本コースは、税制優遇の対象となります。今回のプロジェクトへの寄付に税制優遇が適用されるのは、令和4年(2022年)の所得に対してです。税制優遇を受けるための確定申告の時期は、令和5年(2023年)2月となります。
※寄付金受領証明書はご希望の方に郵送します。
※複数口でのご寄付も可能です。
- 申込数
- 708
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年2月
20,000円+システム利用料

11月18日追加 コラボTシャツ・クリアファイル・ポストカードコース【税制優遇対象外】
■お礼のメール
■JAMMINコラボTシャツ
■ベイリーオリジナルクリアファイル
■ファシリティドッグポストカード6種セット
チャリティー専門ファッションブランドJAMMINと2021年6月にコラボし作成したオリジナルTシャツ、初代ファシリティドッグベイリーのオリジナルクリアファイル、ファシリティドッグポストカード6種のセットとなります。
※Tシャツは白、ベージュ、ブルーグリーン、ネイビーの4色、S・M・L・XL・キッズMサイズ(110-120cm)・キッズLサイズ(130-140cm)の6サイズからお選びいただきます。
※クリアファイル及びポストカードは現在作成中となります。
※Tシャツ、クリアファイル、ポストカードはJAMMIN合同会社より発送いたします。
※このコースは寄付金控除の対象外となります。寄付金受領証明書の発行はでき兼ねますのでご了承ください。
- 申込数
- 32
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年5月
3,000円+システム利用料
3,000円寄付コース【税制優遇対象】
■お礼のメール
■寄付金受領証明書
※本コースは、税制優遇の対象となります。今回のプロジェクトへの寄付に税制優遇が適用されるのは、令和4年(2022年)の所得に対してです。税制優遇を受けるための確定申告の時期は、令和5年(2023年)2月となります。
※寄付金受領証明書はご希望の方に郵送します。
※複数口でのご寄付も可能です。
- 申込数
- 708
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年2月

入院する子どもたちを笑顔に!ファシリティドッグ育成基金2025
#子ども・教育
- 現在
- 6,991,000円
- 支援者
- 559人
- 残り
- 25日

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- 462人

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- 664人

【緊急支援|大分市 大規模火災へのご支援を】
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- 現在
- 3,574,000円
- 寄付者
- 423人
- 残り
- 41日

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- 現在
- 7,221,000円
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- 339人
- 残り
- 6日

東京国立博物館|価値ある文化財を救い出す。源氏物語図屏風、修理へ
#伝統文化
- 現在
- 61,785,000円
- 寄付者
- 2,862人
- 残り
- 29日

救う命を選ばない。どんな犬猫も保護し続け福岡の里親さんを増やしたい
#動物
- 現在
- 3,091,000円
- 支援者
- 294人
- 残り
- 1日











