支援総額
目標金額 15,000,000円
- 支援者
- 2,317人
- 募集終了日
- 2022年12月16日
心から笑顔になることが出来たベイリーとの時間 (ねねちゃん)
シャイン・オン!キッズ広報の金です。今日はベイリーの誕生日です。そこで、ベイリーと深い関わりのあったご家族をご紹介します。

1歳9カ月の時に転んだことをきっかけに発症した病気のため、神奈川県立こども医療センターに入院した経験を持つ日向野福々ちゃん(以降、ねねちゃん)。長期にわたる入院生活の中で、初代ファシリティドッグのベイリーとハンドラーの森田との出会いがありました。小学6年生となった今、四肢の自由がきかないながらも、学校のオンライン授業を受ける傍ら、友だちとオンラインゲームを楽しんだり、パソコンでキャラクターアートを描いたり、OriHime*を通して多彩な活動に参加するなど、こころの赴くままに伸びやかに暮らしています。
当時、まだ小さかったねねちゃんの様子についてはお母様からお話しいただきました。
「当初は2日もすれば元通りになれるという診断を受け、私たち家族も皆、そう思っていたんです。ところが、なかなか快方に向かわず、病気や治療のことが何もわからないまま、首から下が動かなくなるかもしれないと言われた時は、いきなり真っ暗闇のトンネルに放り込まれたような絶望感を感じました。
それでも、幼いねねはICUの中で必死に生きようとしている。ねねの前では、笑顔で励まそうと心に決めて、面会に通う毎日でした。面会時間の朝10時から夜10時まで、私がねねに付き添う間、2歳上のお姉ちゃんはおばあちゃんと一緒に家族待合室で過ごす日々。年齢的にも、ねねがママじゃなきゃダメという時期だったこともあって、お姉ちゃんには母として後ろめたさを感じたり…いろんなことに悩んでいた時期でした」
そんな中で見かけたベイリーと森田の姿に、驚きながらもすぐに、看護師さんに『あの犬は何ですか?』と尋ね、初めて知ったファシリティドッグのことを、どんな目的で、どんな病院で働いているのかについて調べたそうです。とても素敵な活動だと思ったのと同時に、感動したのは「病院の職員として毎日、同じところで働いている」ということだったとか。看護師さんを通して、来てもらえないかという依頼をいただき、ベイリーと森田がねねちゃんファミリーのもとを訪れるようになりました。
「ねねに会う時には悲しい顔をしないようにと努めていましたが、なかなか難しい時もありました。でも、ベイリーが来てくれた時には、心から笑うことが出来たんです。もともと、動物好きな家族だったこともありますが、特に私とおばあちゃんにとって、ベイリーは大きな支えになってくれました。勇気づけてもらったし、本当の笑顔になれる時間でした。森田さんがとても優しい口調で話して下さるんですが、それもまた、私たち家族には温かな励ましになりました」
約半年間、数多くの検査を経て診断が下り、自宅での生活が始まった矢先、別の感染症になって、長い入院生活が始まったねねちゃん。家族皆で病気に向き合う日々の中、再び、ベイリーと過ごす時間がありました。
「首から下の筋肉がないので、ちょっと咳き込むと肺炎になるような状況で、口から食べられるようになっていたご飯も食べられなくなり、二度目の脳症なので、元に戻れるかはわからないと言われていました。そんな中だからこそ、ベイリーと森田さんにまた会えて、励ましてもらえたのはありがたい時間だったと思います。季節ごとに、ベイリーがハロウィンやクリスマスの仮装をしてきてくれるんですが、その姿がかわいくて!本当に癒されました」
退院後は名誉ファシリティドッグとなったベイリーに絵本を読み聞かせる会やベイリー引退式に参加されました。ねねちゃんは当時を振り返って、こう話してくれます。
「入院していた頃のことを覚えてはいるけれど、まだ小さかったから、うまくは言えないんです。でも読み聞かせ会やベイリーの引退式に行った時に、私よりもママやおばあちゃんが嬉しそうにしていて。私の入院を通して出会ったベイリーとの思い出が、私たち家族にとって特別なものなんだな、というのをあらためてその様子から感じることが出来ました」
絵本を読み聞かせ中のねねちゃんと真面目な表情で聞き入るベイリー
ベイリーの引退式で、ねねちゃんからベイリーへ贈られたメッセージ
退院してからもつづく闘病の日々の中、楽しい時間を共に
昨年末に行われたオーケストラの音楽会では、自分の分身としてコンサート会場にいるOriHimeを遠隔操作し、指揮で参加したねねちゃん。
「普段から顎操作のジョイスティックマウスと、口で操作するマウススティックを使っているから、どちらにも慣れているけど、指揮の時だけはマウススティックが操作画面から少しでも離れるとOriHimeの動作が止まってしまうので操作し続けるのがが難しかったんです。指揮だけに、三角を描くなど独特の動きがあるし、操作するスタイラスペンをずっと動かし続けないといけないし…。オーケストラの皆さんにうまく伝わっているのかなと不安だったけれど、あとから現地の映像を見ると、ちゃんと指揮が出来ていたように見えたのでホッとしました。皆さんも指揮を見て、一生懸命に合わせようとしてくださって、楽しい機会でした」
ねねちゃんの分身として指揮するOriHimeの指示を読み取る、オーケストラの皆さん
その他、「シャイン・オン!コネクションズぷらす」** のイベントに参加する中で、特に印象的だったのは、「バーチャルサファリツアー」だったそうです。これは、南アフリカ共和国のクルーガー国立公園とライブで結んでサファリツアーに出かけるというオンラインイベントで、家にいながらサバンナの動物たちに出会えるというもの。「家にいるのに、観に行けるの?」と言っていたねねちゃんでしたが、その感想は?
「現地ガイドさんの話し方もとても楽しくて!びっくりするぐらい大きな象のうんちを、ためらうことなく持って見せてくれたのにはもっと驚きました。自然の中にいるキリンやハイエナを見たのも初めてだったので、なんだか不思議な感じもしました。ライオンだけは最後まで会えなくて、それだけが残念でしたが。車椅子でそこまで行くのは難しいけれど、家にいるのにサファリ体験できるのっていいね、とママと話しました。私よりママの方が、興奮気味だったかもしれないけど(笑)」
Yuka On Safari(映像協力Painted Dogs)によるバーチャルサファリツアーの一コマ
「成長と共に免疫力が上がるのと、日常的な医療的ケアに私が慣れてきたこともあって、入院する回数が減ってきて、今では検査入院ぐらいになっています。ベイリーの後を引き継いだアニーにも、通院の時に会えたらラッキー!というぐらいの関わりになっていました。それだけに、コロナ禍でどこにも行けず、家で過ごす中で、こういうイベントに関われるのはありがたかったですね。今は月2回ほどあるイベントにも都合がつく限り、参加させてもらっています。つい先日も紙粘土で工作する会でしたが、楽しそうにやっていました」(お母様)
通院の時、プレゼントを渡しにアニーを訪ねてくれた
在籍している特別支援学校で受けた英検で4級に合格。プラネタリウムのオンラインツアーで惑星や星座の名前を英語で言ったり、自分で考えたクイズを出題したりと、英語を織り交ぜながらナレーションのお手伝いをしたこともあったそうです。(https://hoshitsumugi.org/events/9319/)
今いちばん楽しいのは仲良しの友だちと一緒にゲームをしている時とYouTubeを見ている時間。何時間もかけて描いた好きなキャラクターの絵をSNSにアップしたり、電動車椅子に乗ってアイススケートに挑戦したり。先日は初めてのライブにも出かけるなど、興味ある世界をお母様と一緒に切り拓いていくねねちゃん。もっとも、お二人の間には、ねねちゃんが自ら取り組んでいることに対して、余計なことは言わない、という親子ルールがあるようです。
「ねね本人が頑張ってやろうとしているのに、私から『ちゃんとやって!』と言われると、不機嫌になっちゃいますよね(笑)。オンラインでイベントなどに参加する時も、セッティングをして横にいるけれど、私はただ黙って、うまくいくようにと祈るのみです。年齢と共に成長して、自分ひとりで出来ることが増えるのは嬉しい反面、寂しく感じることもありますが…」
これからやりたいことは?の問いに、「友だちに会いに、大阪に行きたい!」とねねちゃん。オンラインイベントを通して仲良くなったけれど、まだ会ったことのない友だちに会いたいそうです。
「初めて会った時に話してみたら、好きなことが共通していて、すごく話が合って!その子も、私の住んでいる横浜に来たいと言ってくれているので、いつか、どっちかで会えたらいいな、と思ってます!」
お母様の夢は、車椅子も乗れるような大きな車を、横になって寝られるように改造して、家族一緒に日本一周すること。コロナ禍になったことで、オンライン上で今まで知らなかった素敵なところを見られる機会が増え、自分も見たいし、子どもたちにも見せてあげたいと思うようになったそうです。ねねちゃんの世界がもっともっと広がるといいですね!私たちも出来るだけのお手伝いをさせていただけたらと思っています。ありがとうございました。
OriHime*
遠隔操作によって、カメラ・マイク・スピーカーなどを通して離れた場所からコミュニケーションを取ることができる分身ロボット
「シャイン・オン!コネクションズぷらす」**
入院や自宅療養中の子ども向けのアート体験やサイエンスショーなど双方向型オンラインプログラム。赤い羽根共同募金様のご支援により2023年3月までの期間限定で実施中。
リターン
20,000円+システム利用料

11月18日追加 コラボTシャツ・クリアファイル・ポストカードコース【税制優遇対象外】
■お礼のメール
■JAMMINコラボTシャツ
■ベイリーオリジナルクリアファイル
■ファシリティドッグポストカード6種セット
チャリティー専門ファッションブランドJAMMINと2021年6月にコラボし作成したオリジナルTシャツ、初代ファシリティドッグベイリーのオリジナルクリアファイル、ファシリティドッグポストカード6種のセットとなります。
※Tシャツは白、ベージュ、ブルーグリーン、ネイビーの4色、S・M・L・XL・キッズMサイズ(110-120cm)・キッズLサイズ(130-140cm)の6サイズからお選びいただきます。
※クリアファイル及びポストカードは現在作成中となります。
※Tシャツ、クリアファイル、ポストカードはJAMMIN合同会社より発送いたします。
※このコースは寄付金控除の対象外となります。寄付金受領証明書の発行はでき兼ねますのでご了承ください。
- 申込数
- 32
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年5月
3,000円+システム利用料
3,000円寄付コース【税制優遇対象】
■お礼のメール
■寄付金受領証明書
※本コースは、税制優遇の対象となります。今回のプロジェクトへの寄付に税制優遇が適用されるのは、令和4年(2022年)の所得に対してです。税制優遇を受けるための確定申告の時期は、令和5年(2023年)2月となります。
※寄付金受領証明書はご希望の方に郵送します。
※複数口でのご寄付も可能です。
- 申込数
- 708
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年2月
20,000円+システム利用料

11月18日追加 コラボTシャツ・クリアファイル・ポストカードコース【税制優遇対象外】
■お礼のメール
■JAMMINコラボTシャツ
■ベイリーオリジナルクリアファイル
■ファシリティドッグポストカード6種セット
チャリティー専門ファッションブランドJAMMINと2021年6月にコラボし作成したオリジナルTシャツ、初代ファシリティドッグベイリーのオリジナルクリアファイル、ファシリティドッグポストカード6種のセットとなります。
※Tシャツは白、ベージュ、ブルーグリーン、ネイビーの4色、S・M・L・XL・キッズMサイズ(110-120cm)・キッズLサイズ(130-140cm)の6サイズからお選びいただきます。
※クリアファイル及びポストカードは現在作成中となります。
※Tシャツ、クリアファイル、ポストカードはJAMMIN合同会社より発送いたします。
※このコースは寄付金控除の対象外となります。寄付金受領証明書の発行はでき兼ねますのでご了承ください。
- 申込数
- 32
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年5月
3,000円+システム利用料
3,000円寄付コース【税制優遇対象】
■お礼のメール
■寄付金受領証明書
※本コースは、税制優遇の対象となります。今回のプロジェクトへの寄付に税制優遇が適用されるのは、令和4年(2022年)の所得に対してです。税制優遇を受けるための確定申告の時期は、令和5年(2023年)2月となります。
※寄付金受領証明書はご希望の方に郵送します。
※複数口でのご寄付も可能です。
- 申込数
- 708
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年2月

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- 総計
- 315人

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- 25,486,000円
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- 941,000円
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