プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

 

川や海との結びつきのなかでより立体的・多面的に「山」という

存在を浮かび上がらせるべく、ますます多彩な作品が世界中から集結。

 

人々の暮らしに実りと恵みをもたらす山、

文明や戦争のメタファーとして「征服」の対象となる山、

絶対的な他者として人間の前にたちはだかる山、太古の歴史と記憶を湛える山…。

 

洋の東西も時代も超え、泰然自若たる山河、山海、

そこに生きる人々の過去と現在を描き出す、

珠玉の作品群を「山の恵み映画たち」で。

 

 

 

 特集上映企画「山の恵みの映画たち2019」を山形市で開催!

 

初めまして、認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭のプロジェクト・マネージャーを務めています、髙橋卓也と申します。山形国際ドキュメンタリー映画祭は、1989年に山形市市政施行100周年の記念事業としてスタートしました。今年の10月で16回目を迎えます。時代を映す鏡であるドキュメンタリー映画が世界中から集まり、開催期間中には国内外から多くの監督や映画制作者、22,000人を超える観客が参加して、映画と人の交流の祭りが繰り広げられます。
 
そして私たちは、国際映画祭開催のノウハウや人脈を生かして、映画に親しんでいただく新しい機会を設けたいと、2014年から映画祭の市民向けプレイベントとして「やまがたの山語り 山の恵みの映画たち」を開催してきました。今回も3月15日から17日(1作品のみ21日まで)にかけて「山の恵みの映画たち2019」を開催いたします。
 
山と自然をテーマにしたこのミニ映画祭は、これまで多くの方々の参加による入場料収入の他、公的助成金などをいただくことで何とか実施してきましたが、今回の開催では助成金を得ることができず、資金不足にみまわれている状況です。そこでより多くの方々にご参加をいただき、次の映画祭につなげていくためにも、今回のクラウドファンディングに挑戦することを決めました。ぜひ、ご支援・応援をよろしくお願いいたします

 

 「自然」は、時には「恵み」。時には「脅威」。

 

山形国際ドキュメンタリー映画祭は、2年に1度の隔年で開催しています。世界中から1,800本を超える応募作品が集まり、その中から特集プログラムも含め、約200作品を8日間で上映します。


その準備期間や中間年に、本番の映画祭とはまた違った形で市民の方々に映画の楽しみ方を提案し、この映画の街で暮らす楽しみを共有したい。そしてまた、山形ならではの視点から一つのテーマを掘り下げることで、ますます複雑化するこの現代社会のあり方を見つめたい。映画祭が世界から高い評価を受ける一方で、私たちは山形と映画との草の根の関係性を大切にし、この土地の人々により身近に映画に親しんでいただく機会を模索してきました。
 
山形国際ドキュメンタリー映画祭では、毎回多くの市民の方々がボランティアとして運営をサポートしてくださいます。映画の街やまがたを支える立役者たるそうしたボランティアの方々には山や自然が好きという方が多く、私自身も彼らと一緒に近くの山に登ることが多々ありました。その中で聞こえてきたのは、自然の大切さや奥深さを感じられる映画をもっとたくさん見てみたい、という声でした。

 

「そうか、山に囲まれた山形で取り上げるのにふさわしいテーマは、山や自然と人との結びつきではないか…。」

 

「山の恵みの映画たち」のアイディアが生まれたのは、まさに山と映画を愛する市民の方々とのふれあいの中でした。「自然とは一体なんだろう」「人はそこにどう関わり、どう生きてきたのか」「そこには様々な歴史や文化や生きる知恵があったのではないか」そうした問いについて考えるきっかけとして、「山の恵みの映画たち」を立ち上げました。

 

 

そして、山に関わる作品を集める際に気をつけたのは、山登りだけではなく、幅広いテーマを揃えることでした。山には登山以外に多様な切り口があります。例えば、山暮らしの達人であるマタギの世界、修験や山岳信仰、里山での暮らし、動物たちとの関わり、林業や生活の資源。


こんなにも豊かで多様な山の世界を、映画館のスクリーンを通して感じたい。山も映画も丸ごと楽しむ、そんな欲張りな望みが「山の恵みの映画たち」の根底にあります。


そして、2014年は約1,000人、2016年の開催では約1,500人の方々がこの小さな映画祭に参加して下さいました。県内はもちろん、東北一円、関東、遠くは関西から参加された方々を見たとき、山と自然をテーマにしたこの企画上映は、映画ファンや登山愛好家といった枠を超え、実は多くの人々に求められていのではないかと強くに感じました。

 

 

私たちは、日常、様々な便利さを享受しているからこそ、この映画祭では、あらためて自然と人との関わりを身近に感じていただきたいと思っています。


自然は人間に様々な恵みをもたらす一方で、時に人間が太刀打ちできない凶暴さを覗かせます。しかし私たちは結局、自然の中でしか生きていくことができない。自然の持つ二つの顔をあらためて意識しながら暮らしを営んでゆくことが、とても大事なことなのではないか。古くから自然と向き合って暮らしを作ってきた人たちの生き方の中には、そうした確かな感受性がしっかりと根付いていたのではないかと感じます。

 

私たちを取り巻く自然環境に親しみ、知り、守り、共生する感覚を、個人や共同体、ひいては国や国際社会がしっかりと持つことは、私たちの次の世代のあり方にも影響を与えることでしょう。「山の恵みの映画たち」がそんなことを考えるきっかけになってくれたらと願っています。

 

 自然と人の営みを、映画を通じて見つめ直す場を山形で!

 

30年に渡り国際映画祭の開催を支えてきた「山形」は、まさに山に形取られた山の国です。そこには、豊かな自然に抱かれ育まれてきた産業、歴史や文化、人々の営みや感受性があります。長く映画祭の現場に携わる中で、山形のそうした風土や背景が、世界でここだけの特異な映画祭空間を作ってきたと感じています。
 
もし、山形国際ドキュメンタリー映画祭が東京や大都市で開催されていたらどうだったでしょう? おそらく全く違う雰囲気の映画祭になっていたと思います。自然や田園に囲まれ、人と人との繋がりが活きている土地で生まれる大らかで親密な雰囲気や気風の中でこそ、時代の先端を映す映画祭が大事にされ、守られてきたと思うのです。

 

映画祭に関わった人たちの努力の背景には、この土地の自然や風土、代々育まれてきた文化があった。それこそが、地方の映画祭の良さであり独自性でもあると思います。

 

2014年の開催時の客席。多彩な作品を上映する度に、満席に近い状態が続きました。

 

加えて、このプレイベント「山の恵みの映画たち」は、そんな自分たちが立っている場所、東北の一地方都市、山形という土地やその魅力を見つめ直す企画でもあるのです。自然と共に生きてきた日本の地方の町や村にある価値にもう一度目を凝らしてみたいと考えています。


戦後の高度成長や大量消費時代、経済発展優先の社会の中で見落とされがちだった地方の良さや自然や文化を、この「山の恵みの映画たち」を通して拾い上げ、自ら気づきたい、そして発信したいという強い思いがあります。自然が人に与えるもの、人の営みが自然に及ぼすもの、これまでの姿、そして現在進行形の抜き差しならない関係性を見つめることで、私たち個人や社会のあり方を見つめなおす、そんな機会になればと考えています。

 

 山、川、そして海へ 多様な視点で自然を観る!

 

今回の「山の恵みの映画たち2019」は、さらなる挑戦として、川や海との結びつきのなかで、より立体的・多面的に〈山〉という存在を浮かび上がらせるべく、より多彩な上映作品を世界中からそろえました。
 
人々の暮らしに実りと恵みをもたらす山、文明や戦争のメタファーとして「征服」の対象となる山、絶対的な他者として人間 の前にたちはだかる山、太古の歴史と記憶を湛える山……。洋の東西も時代も超え、泰然自若たる山河、山海、そこに生きる人々の過去と現在を描き出す、珠玉の作品群です。 スクリーンをはみださんばかりに映し出される山の姿、その映像表現の豊かさを、心ゆくまでお楽しみください。

 

<スケジュール>

【YIDFF 2019 プレイベント】

「やまがたの山語り山の恵みの映画たち 2019」上映&トーク

●3月15日[金]

 10:00〜『縄文にハマる人々』監督:山岡信貴/2018/103分

 13:00 〜『早池峰の賦』監督:羽田澄子/1982/186分

 17:00 〜『満山紅柿 上山 ― 柿と人とのゆきかい』

  監督:小川紳介+彭小蓮(ポン・シャオリェン)/2001/90分

 19:30〜 『ディア・ハンター 4Kデジタル修復版』

       監督:マイケル・チミノ/アメリカ/1978/184分

 

●3月16日[土]

 10:00〜『縄文にハマる人々(3D)』監督:山岡信貴/2018/103分 

      ※別途3D鑑賞料金とメガネ代が必要となります。

      *上映後トーク:山岡信貴(監督)× 金寛美(陶芸家)

 13:00 〜『海の産屋 雄勝法印神楽』

      監督:北村皆雄、戸谷健吾/2018/75分  

      上映後トーク:北村皆雄(監督) × 戸谷健吾(監督)

 15:40 〜『海 ― 消えたプラスチックの謎』

監督:ヴィンセント・ぺラジオ/フランス/2016/53分

      *上映後トーク:金子博(パートナーシップオフィス理事)

 18:00 〜『緑はよみがえる』監督:エルマンノ・オルミ/イタリア/2014/76分

 20:00 〜『タイマグラばあちゃん』監督:澄川嘉彦/2004/110分

 

●3月17日[日]

 10:00〜『縄文にハマる人々』監督:山岡信貴/2018/103分

 13:00 〜『山〈モンテ〉』

監督:アミール・ナデリ/イタリア、アメリカ、フランス/2016/107分

 15:30〜『ヒマラヤの聖峰 ナンダコット征服』監督:竹節作太/1936/28分

     『標高8,163m マナスルに立つ』監督:山本嘉次郎/1956年/97分

 18:15 〜『川はだれのものか 大川郷に鮭を待つ』

企画・制作・演出:菊地文代/2014/99分

 20:30〜『富士山頂観測所』監督:柳澤壽男/1948/21分

     『海に生きる 遠洋底曳漁船の記録』監督:柳澤壽男、樺島清一/1949/33分

 

《関連上映》●3月22日[金]-28日[木]上映時間 10:00〜1回上映

『武蔵野 ~江戸の循環農業が息づく~』監督:原村政樹/2017/111分

  ※「山の恵みの映画たち2019」前売券はご利用いただけません。

 

[会場]フォーラム山形(山形市民会館南隣)

   住所:山形県山形市香澄町2丁目8番1号

   電話:023-632-3220

 

[料金]

前売券:1作品券1,100円、4作品券3,400円、8作品券6,000円 

    ※回数券は複数人で分けて使用可(関連作品にはご使用いただけません)

当日券:劇場料金に準じます

    ※認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭発行の特別招待券も1作品券としてご利用いただけます。

 

[主催]「山の恵みの映画たち」上映実行委員会

 

[問い合わせ]

phone: 023-666-4480(山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局)

 

■ ご支援金の使いみち

このイベントでは数多くの作品上映とそれにまつわるゲストトークの開催に、約120万円の経費が必要となります。

 

<具体的な内訳>

会場使用料    500,000円    

上映作品借上料    600,000円    

ゲスト招聘費用    150,000円    

広報費用    50,000円    

クラウドファンディング手数料    60,000円

 

みなさまからご支援いただいた金額はこれらの費用の一部として、充てさせていただきます。

 

 新たな視点を持った市民映画祭として継続へ。

 

山に象徴される自然を見つめることは、私たちの社会や、暮らしを見つめなおすことにほかなりません。できれば、今後もそんな機会を提供し続けるために、ぜひ継続して開催したいと考えています。

 

「山や川や海・森羅万象と人間との関わりから現在を照射する。」

 

自然に囲まれた地方都市でこそできる、多彩で自由な自然目線のもう一つの映画祭の開催を継続していきたいと思います。ぜひお力をお借りできればと思います。みなさまどうぞご支援・ご参加のほどよろしくお願いいたします。
 

山の恵みの映画たち2016」より、山と林業と地域エネルギーについて。
大学教授、映画監督、映画祭主催者、林業家などが勢ぞろいしてのトークの様子です。

 

超満員の客席。山をテーマにしたプログラムにこんなに多くの方々が集まるとは驚きでした。
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