空き家問題に新たな光を！非日常空間を演出する民泊プロジェクト。

▼自己紹介

 

初めまして。

私は今回の民泊プロジェクト「幻想の逃避空間」の運営チーム責任者で、

普段は木造住宅の大工をしています。

 

2002年に大工としての道を歩み始め、2006年に独立。

以来、新築住宅はもちろん、住宅リフォーム、店舗リフォーム、

ウッドデッキやウッドフェンスといった外構工事など

幅広く施工させてもらっています。

 

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

住宅の空き家問題はいまに始まった話ではありません。

国土交通省のデータからも分かるように、空き家というのは

30年以上前から存在していて、今やその数は当時の倍以上。

 

ここ香川県ではそれが顕著で、「その他空き家」の割合は

全国トップクラス。直近10年の空き家の増加も著しいです。

 

 

空き家が減らない原因も多様で、地震が頻発している昨今の時代においては、

新しい耐震基準で建てられた中古住宅が好まれるのは当然ですし、

そもそも今は人口が減っている状況です。

 

おまけに日本人の「綺麗好き」な気質は、新築住宅に目が向かうのも無理はありません。

さらに、林野庁のデータを見れば、住宅の着工数は昭和40年〜昭和50年の期間が一番多い。

 

 

そして耐震基準が変わったのが昭和50年代半ば。

国土交通省のデータからも、いつ建てられた住宅が空き家になっているかが分かります。

 

 

 

これは問題の側面の一部に過ぎません。

 

 

▼プロジェクトの内容

 

こういった「社会問題」というのは、世代を超えて徐々に積み重なって

やがて重大な問題に発展してしまいます。

そうなると、解決するための時間も世代を超えて長い時間が必要になります。

 

今ある社会問題の多くは我々大人たちが代々積み重ねてきた「負の遺産」です。

 

それらを先代の大人たちが目を閉じて、知らん顔をして他人任せにして

次の世代に押し付けてきた結果が現状です。

 

「このまま負のスパイラルの中で

負の遺産を子供たちに押し付けますか？」

 

そんな想いで現在、このプロジェクトの第一歩を目指しています。

この最初の企画を私は、「空き家対策」に新たな光を投じるため

「非日常な宿泊空間」の演出を目指したいと考えています。

 

ですので単に既存の空き家をリフォームして売り出すといった

空き家対策のアプローチとは違う、

新たな空き家対策の方法を現在模索中です。

 

私にとって初めて尽くしのこの企画ですが、

日常では味わいづらい室内環境を整えるためにも、以下の３つをお約束します。

 

・ありふれたものは使わない

・品質の悪いものは使わない

・冷静になった時に後悔するものは使わない

 

それぞれの定義には個人差もあると思いますが、これらを実現するために

通常の宿泊施設や民泊施設と一線を画し、

非常に「非日常」要素を強く取り入れる事も考慮すると、

それなりに高額な材料の使用も考えられます。

 

また、リフォーム工事は実際に解体してみないと分からない部分も多く、

想定外のコストが想定されています。

 

そうなると、私個人だけでは「目指す全てのこと」への実現のハードルが

高い状態ではあります。

 

このハードルをクラウドファンディングによって

なんとか実現可能なものにしたいと考えました。

 

私個人はもちろん、協力してくれる施工関係者さん達や、

この企画に賛同して好きになってくれた人達と共鳴するために、

美しくて不可解な、心安らぐ空間を創りたい。

 

そして、「空き家問題」を解消するひとつの事例になれば

個人では対処できない事に対して

組織や団体が動きだす可能性も出てきます。

 

私の初のプロジェクトはクラウドファンディングを通じて、

沢山の方々の力をお借りして一緒に創り上げたいと考えています。

 

想定される費用は物件購入費以外に

解体、発生材処分費：約100万円

最低補修箇所材料費：約200万円

施工業者さん施工費：約100万円

などがあります。

 

ただ先程も述べましたが、リフォーム工事は

実際に解体してみないと分からない部分も多く、

物価の上昇も歯止めが効かない状況ですので、

想定外の工事や材料費の倍増も想定されます。

 

 

▼最後に

 

今回考えているこのプロジェクトは、

その活動資金のほとんどをクラウドファンディングで賄う予定です。

お叱りの声はもっともです。が、どうか最後まで読んで下さい。

 

私は企業でも団体でもなく、名もない、ちょっと特異な大工です。

そんな一個人でも、才能ある個人たちが集まれば、そして世の中のシステムを使えば、

こういった社会貢献活動も出来るという可能性を示したい。

そして何より、この設定金額は施設購入と最低限の修繕費。

 

つまり、設定金額のみでは施設が完成する前の、

工事中の状況で民泊はスタートします。

 

スペインの有名な建築物方式で運営していき、

稼働していない日に新たな空間を創造し、

リピーターさんたちに新たな発見や感動、

常に飽きのこない施設を提供できればと考えています。

 

1グループ限定の一棟貸し

（他の宿泊客と重複することなく施設一軒利用できるシステム）

で1グループ6名迄で計画しております。

 

想定される年間経費

固定資産税ー約6万円

火災保険ー約4万円

Wi-Fi等ー約6万円

公共料金ー約12万円

施設運営費ー約20万円

これらを考慮すると、1グループ一泊1万円程（※）の料金を想定しております。

※2023年上半期時点での想定金額です。

社会情勢等によって大きく変わることもあります。

 

 

 

昔の日本の住宅にはほとんど「陰翳（いんえい）」があった。

自然を取り込み、余白を取り入れ、未完の状態すらあった。

 

そんな陰翳がもたらす恐ろしさや神秘的なものに美しさや心地よさを見い出し、

「そこにないもの」といった、未完成が故に掻き立てられる「想像」する魅力。

 

古くからあった日本家屋の「美意識」を取り入れながら、

新時代の「美」を融合させていく。

 

住まいや芸術といったものの奥底にある、

人間自身が造り出す不確かで不均一だけど、

それでも確かにそこに「在る」、言葉だけでは表現出来ない

「空間」を皆さんと一緒に創りたいです。

 

 

 

この、地方で起ころうとしている小さな出来事を、

傍観するだけでなく、共に創る共犯者となってください。