日本の若者が気候変動対策を訴えるためにCOP27に行きたい！

 

COP27参加者コメント

 

「高校生という未来の世代として」

——足立心愛

 

　こんにちは！FFF名古屋で活動している、高校2年生の足立心愛です。

　私は4年前、グレタ・トゥンベリさんの活動をきっかけに気候変動について知りました。当時の私にとっては、学校の勉強が最優先でした。しかし、学校を休んでまで訴えるとは相当大切なことなのだろうと思い、気候変動に興味を持ち始めました。

 

　そこから調べていくと、私たちの未来が破壊されているのにも関わらず、行動が起こされていないという事実に衝撃を受けました。それ以来、この状況を変えるために自分が何かしなければいけないと思い、活動してきました。

 

　最初に行ったのは、気候変動解決のために何ができるかを考え、行動計画をたてるオンラインイベントの開催です。その後、気候マーチに参加したり、名古屋市長にゼロカーボンシティ表明を出すようお願いをしたりしました。これらの活動では、少しでも自分が人々の行動に影響を与えられた、気候変動解決に貢献できたという喜びを感じました。

 

　一方で、段々と気候変動の影響はひどくなっているのに対して、まだまだ課題が山積みであるとという危機感も感じています。

 

　私はこの夏、環境ボランティアを行うためにフィジーに留学していました。そこで感じた大きな課題は、人々の声が政府や他の国の人々に届いていないということです。現地の人々にインタビューを行ったとき、彼らは口を揃えて海面上昇が深刻だと話していました。彼らは石を積むことで海水防ごうと頑張っていますが、それは役に立たず、「約30年前と比べて、海岸線は200mも自分たちに近くなった。」 「毎年春頃には海水が家や幼稚園の周りまで入ってくる。」 そうです。実際、海岸線がとても村に近くて私も驚きました。

 

　数年前は海面上昇のことも活発に報道されていましたが、最近はあまり見かけません。ある女性の 「私たちは政府を待っています。」 という言葉がとても心に残りました。このように苦しんでいる人々がいる中で、彼らの声が政府や世界に届いていないという状況があります。

 

　COP27には、現在気候変動の脅威にさらされているMAPA（気候変動の影響を最も大きく受ける人々）が訴えに来ます。また、世界の政府・企業も集まって来るため、MAPAの声を直接伝えるまたとない機会です。日々深刻化している気候変動を解決するために、MAPAと共に具体的な行動を求めていきます。

 

　また、COP27という世界的な会議に注目が集まる中で、現地の様子を日本国内にも発信し、人々の気候変動解決を求める声、行動を増やしていきます。そして日常生活の中で当たり前のように気候変動のことを考える、そんな社会にしたいです。

 

　また、現在気候変動の影響を大きく受けているのはグローバル・サウスの人々ですが、このままでは全世界にその影響が広まることになります。そして私たち高校生は、将来その影響を大きく受けることになるのです。本来は自分の夢に向かって幸せに生きられるはずが、命の危険を感じながら生きていかなければならないのです。

 

　私はCOP27での活動、そして帰国後の活動を通して、MAPAの人々と「先進国」である日本を繋ぐ架け橋となり、気候変動解決を訴えていきます。

 

　また、高校生という、将来気候変動の影響をさらに受ける世代からのメッセージを発信していきます。COP27現地参加を実現させるために、クラウドファンディングにご協力よろしくお願いします。そしてこの状況を本気で変えたいと思っている皆さん、一緒に活動していきましょう！

 

 

足立心愛

Fridays For Future Nagoya（名古屋）

2005年生まれ。高校2年生。

nstagram @kokoa_adachi（フィジーでのインタビューの動画を見ることができます）