トゥルク市立中央図書館で開催されたJapan Day @Turku 2024への参加

みなさんこんにちは！

こどもの日の5月5日（日）は、トゥルクという街の市立図書館で開催されたJapan Dayに参加させていただきました。昨年初開催されたこのトゥルクでの日本文化イベントは、フィンランドに住む日本人の方のボランティアで企画・運営されていて、昨年よりも大きな会場と多彩なプログラムによって、また一段と楽しいイベントに進化していました。今回のイベントでは、折り紙、古武術、剣道、書道、生け花、古典文学、茶道、金継ぎ、漫画、浴衣の着付けなど、日本文化のエッセンスを色んな面から体験していただけるようなプログラムがたくさんあり、どの会場に行っても楽しく日本文化を体験できるようになっていました。

 

私たちは、キッズコーナーの一角で日本の木のおもちゃを体験していただく場所を任せていただきました。これまでフィンランドの色んな図書館にお邪魔させていただきましたが、どの図書館も居心地よく過ごせる工夫がされていることに驚きます。子どもたちが遊んだり、寝っ転がったり、くつろいだりしながらも、すぐ手に取れる場所に本があります。木のおもちゃも、そんな空間に自然と馴染んでいました。

 

このトゥルク市立中央図書館は市の中心部にあり利用者する方が多く、昨年から木のおもちゃのイベントを開催してみたいなと思いアプローチしていた場所だったので、ついに実現できてとても嬉しかったです。木のおもちゃはフィンランド語で「Puulelu（プーレル）」と呼ばれていて、書道コーナーの方が筆で紙に書いてくださり、カッコいい看板をいただきました。

 

どの年代の方も楽しめるけん玉の素晴らしさを改めて感じました。日曜日だったので、家族全員で遊びに来てくださる方も多く、子どもだけでなくお父さんお母さんもみんなで「できるかな？」と遊べるところがいいなと思いました。

 

本を借りる途中に足を止めてくださる方が多く、本を片手に木のおもちゃで遊ぶようすをたくさん見かけたのも、図書館の会場ならではですね。

 

11時から15時までの4時間のイベントでしたが、通常の日曜日の図書館利用者よりも1300人以上の来場者があったとのことで、とてもびっくりしました！どれだけたくさんの方が日本のイベントにわくわくして駆けつけてくださったかがわかり、日本文化が好きな方がたくさんいらっしゃることが嬉しくなりました。

 

木のおもちゃはとてもシンプルですが、工夫がたくさん詰まっていて、それに触れてもらえる機会をこれからも増やしていけたらいいなと思います。大人の私たちもパソコンやスマートフォンのスクリーンを見る時間が多くなってしまいがちですが、いま目の前にあるできごとを楽しむという点でも、おもちゃは絶大なパワーを持っているなと思います。

 

いつも時間になり片付けを始めると、子どもたちがもっと遊びたくなる現象が起きます。「もうしまっちゃうの？」とちょっと悲しそうに尋ねられ、私ももっと遊んでほしいなあと思う瞬間です。そのくらいこの時間が楽しい思い出になっていることは、心から嬉しいなと思います。

 

おかげさまで無事にJapan Dayが終わり、私たちの次の舞台は、同じトゥルクという街のNummi図書館に併設の市の施設になります。この場所は市の文化活動を促進するためのプロジェクトによって、無償で市の施設を借りる機会を得たことでもうすぐ実現します。5月と6月の2か月間、週3日（木・金・土）と同じ場所で続けてイベントをするのは私たちにとっても初の試みで、今からとても楽しみです！