タイトル:雪が好き、自然が好き
福井人:前田 博司さん
(福井工業大学 教授)
会える場所:福井市

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「私は本当に雪が好きなんだなあ。」と思い出したようにしみじみと語ってくれたのは、福井工業大学で教授をつとめる前田さん。
屋根に積もる雪と建物の関係を日々研究している建築構造の専門家だ。

26歳の時勤めていた会社を辞め、東京からはるばる引っ越してきて、福井に住んで40年。今や誰よりも福井の自然を愛する立派な福井人だ。
福井市内にある大学へと毎日一時間半かけて通っている住まいは、雪がたくさん積もる旧和泉村。近くには九頭竜湖もあり、自然あふれる美しい土地であるが、そんな奥地に住む理由は、染織家である奥さんの静かなアトリエのためや、自身の趣味のスキーやカヌーを楽しむためだ。
東京オリンピックでカヌー競技を見たのがきっかけで、国体選手も輩出したカヌー部のコーチをはじめ、今ではカヌーの国際審判員の資格も持ち、国内の大会ではスターターも務める。
「カヌーに乗って水の上から見る景色はまるで水鳥の視点。自分の力でどこでも行ける。自然と一体になれる。」と語る前田さんは、趣味に研究に、福井を楽しみ尽くす達人である。

前田さん曰く「積雪において、福井は世界的に見ても大変まれな地域」。
試しに福井と同じ緯度を世界地図で見てみると、なんとアフリカのアルジェリアと並ぶ。実は東京もほとんど同じ緯度である。
こんな南の地域で2メートルもの雪が積もる原因は、西高東低の気圧配置と、日本海が関係しているとの事。比較的暖かい地域で降る雪は水を含むためとても重く、構造において積雪は大きな負担となり、倒壊や破損の原因となる。そのような問題を解決するために建築構造と積雪の研究を日々進めている。

福井の自然を愛し、楽しみ、そして研究する。
そんな雪の専門家が作った自宅は大雪の旧和泉村にあっても、全く雪かきをしなくても良い設計なんだとか。

(取材・執筆:三田村敦)


≪参考≫
福井工業大学大学教員紹介サイト:http://www.fukui-ut.ac.jp/ut/pprofile/prof_des/Maeda_Hiroshi.html

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