本当の姿を知ってほしい。朝鮮学校の美術展を松江で開催します！

　今回の応援メッセージは元松江市議会議員　芦原やすえ さんです。原発のある松江市で４０年以上脱原発運動をけん引しています。不登校の支援や 社会的に弱い立場の支援をしている芦原さんから見える「学美」をお聞きしました。

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【朝鮮学校の子どもたちの素敵で自由な表現！美術展を応援しています】

　様々な国との自由な交流ができる現代社会の中、日本にもたくさんの外国人が暮らしていらっしゃいます。中でも、１５才未満の韓国・朝鮮人の子どもたち約3万4千人は、日々学校に通いながら母国の文化なども学んでいて、大人世代も含めれば、本当に多くの方が、私たちの隣人として暮らしていらっしゃいます。歴史的に見れば、かつての戦争によって、母国から働く場所を求めてきた人や無理やり連れてこられた第一世代の子孫たちです。

　今でもヘイトスピーチが繰り返されるように、差別が蔓延する日本社会の中で、子どもたちの曽おじいちゃん・おばあちゃんたちの生活は想像を絶するものだったのでしょう。そんな中で、わたしたちが故郷を大切に思うように、母国の文化や言葉などを大切に守り、子どもたちに伝えていこうと、各地に朝鮮学校が設立されてきました。長い時間が立ち、高齢化も進む中、その子どもたちも少なくなってきたものの、今も大切にその学校は守られています。

【奇跡の出会い】

　私が、その子どもたちの作品に出合ったのは何年前だったでしょう！美術館の壁一面に展示された絵画は実にのびのびと描かれていました。私も水彩画を描くので、美術館に出かけ、絵画を見るのはひそかな楽しみなのです。でも、小さな子供たちが思いのまま、感じたままに画面に色を載せ、自由に線を描いているのを楽しく感じるのに、教育を受けるたびに枠にはめられていき、大胆な感性がそぎ落とされていくのを見ると、わくわくする楽しみがひとつづつ消えていくのを覚えるのです。それが、朝鮮学校の美術展を見た時、忘れていた感覚をワッと思い出したのです。それだけではなく、真剣に自らの内面に向き合う若き学生たちの葛藤すら見せてくれるのです。

　絵画でこんな表現をしてくれる学生たちに出会えたことを奇跡のようにも思います。作品を通して、彼らの学校の中で、大人たちが、ひたむきに子どもたちの表現する力を信じ、生きる力を育もうとしているか見ることができます。

　国家と国家のきな臭い対立もある中、在日朝鮮・韓国の方たちに対する厳しい目が向けられていますが、歴史を振り返っても、私はこの子どもたちが安心して育つことをちゃんと守らないといけないと感じるのです。

　世界中の子どもたちが持っている権利をご存知でしょうか？　こう謳われています。「子どもは、国のちがいや、男か女か、どのようなことばを使うか、どんな宗教を信じているか、どんな意見をもっているか、心やからだに障がいがあるかないか、お金持ちであるかないか、などによって差別されません」

　どうぞ、あなたも一緒に、朝鮮学校の子どもたちの美術展を支えてくださいませんか！わくわくする絵画に出会いませんか？