支援総額
目標金額 1,250,000円
- 支援者
- 189人
- 募集終了日
- 2020年9月4日
「がん制度ドック」が生まれた背景
今年で「がん制度ドック」がリリースされて8年目になります。
8年前の6月にどのようにして「がん制度ドック」が生まれたか、その経緯についてご紹介できればと思います。
【申請主義の弊害】
看護師の賢見は2006年に大学院で経営学を学んでいました。がん患者さんが利用できる財源を探すことがその目的で、『生命保険のリビングニーズ特約』という一つの仕組みを見つけました。「余命半年の診断がつくことで死亡保険金が生前給付される」という生命保険の仕組みは、保険会社すらすでに重視していない仕組みでした。これが申請主義という制度設計と向き合うきっかけでした。
・制度は知らなければ利用できない
・制度は書類で申請しなければ利用できない
・制度は審査を通過しなければ利用できない
ということを理解したきっかけとなりました。
【公的制度と民間の制度】
なぜ保険会社は『リビングニーズ特約』をがん患者に知らせないのか?と疑問がわいてきました。調べても保険会社が損をする仕組みではありませんでした。あるとき気づいたのは、訪問看護で働きはじめた私が頻繁に接する『介護保険制度』も申請主義でした。
結論としては、公的制度も民間の制度も、その多くが申請主義でした。そしてそれが仕組みとして、とても効率が良いからだということも理解できました。
【がん患者さんに役立つ仕組みはどれくらいあるのか?】
2011~2012年に特定非営利活動法人がんと暮らしを考える会の全身となる研究活動を通じて、専門家と一緒に「がん患者さんの家計に役立つあらゆる制度」を洗い出しました。
訪問看護で遭遇した5~6件のがん患者さんの事例を中心に可能性のある制度を検証しました。
結果として、公的年金・健康保険・雇用保険の公的な制度、生命保険・がん保険・住宅ローンの団体信用生命保険の民間の制度の仕組みがいくつも洗い出されました。
これらを利用できるタイミングに合わせて、配置していくと上記の関連図のようになりました。こ
【縦割りの社会構造】
これらの制度を確認してわかるのが、同じ厚生労働省の制度であっても、健康保険と年金と雇用保険は、それぞれ取り扱う機関が異なることでした。つまり『障害年金』は年金事務所で、『基本手当』はハローワークでしか情報提供されていないという状況です。
通院している病院であらゆる制度情報が手に入れば良いのですが、各役所・関係機関はがんのためだけに作られた制度ではないため縦割りの社会の弊害でなかなか”病院で”とはいかないことがわかりました。
公的な制度ですらそのような構造であったため、病院で民間の金融商品である生命保険やがん保険の情報提供など不可能な状況でした。
【申請疲れ】
がんに罹患すると、精神的にも不安定になり集中力や理解力がどうしても低下します。また治療やがんの症状で体力も奪われます。
そんな患者さん達が、上記のようなたくさんの制度を洗い出して、該当する制度だけを選択し、手続きを進めることができるでしょうか。
書類を取り寄せて正確に記入し提出することはハードルが高く、申請するのをあきらめてしまう「申請疲れ」状態の患者さんを幾人もみました。
【困りごとは、検索キーワードではない】
在宅緩和ケアを受けていた70代の患者さんは「医師や看護師に頻繁に来てほしくない」とある看護師に困りごとを相談してきました。実際はローンの返済があり医療費に困っていたためでした。この方が困りごとをネットで検索しても、解決策に出会うことはなかったでしょう。
結果としてこの方は『リビングニーズ特約』を利用して、借金を返済し医療費も捻出できたのですが、「医療費に困った」「借金に困った」というキーワードで検索しても『リビングニーズ特約』は抽出されません。
これらの問題を、一気に解決してしまおうという意気込みで作ったのが、がん制度ドックでした。
【必要な情報だけを全て提供するために】
・患者さんが、誰でも・自分のためだけの・同じ品質の情報を収集できること
・提供者が、安く・簡単に・多くの人に情報を提供できること
これらを解決する方法は、ホームページの開設でした。
ただ、情報を張り付けただけの書籍や看板のようなサイトでは意味がありません。結局、読んで選ぶという労力が必要になるからです。
文字を読むのがとても苦手ですぐ疲れてしまう私自身の悩みを解決できるようなサイトでなくてはいけませんでした。
【仕組みの探索】
そんなことを考えつつ、当時お互いに駆け出しであったこともあり、気軽に相談できた株式会社かるてぽすと( https://www.kartepost.com/ )の串岡さん・木下さんに安くで情報を選び出す方法はないかと相談していました。
いくつかのアイデアの中で、出てきたのが「不動産情報検索サイト」の仕組みでした。
「家賃●●~●●円」「駅から徒歩●分以内」「広さ●~●㎡」と条件を選んで抽出すると、条件に該当した物件を抽出してくれるサイトの仕組みです。
【予算と見積り】
提供する内容もほぼ固まり、仕組みも確定しました。そこで、株式会社かるてぽすとに見積を打診しました。
串岡さんはいとも簡単に、「いいですね。大切なことなので、まずはやってみましょうよ。」と、無償ですぐにスタートを切ることをサポートしてくれました。全く予想していなかったのですが、これによって「がん制度ドック」のリリースが1・2年は早まったのではないかと思います。
【がん制度ドックの名前の由来】
コンセプトと概要が固まり、いよいよ専門家と集まる定期会でサイトの名前を決めることになりました。
いくつかの案の中から、がん患者さんが利用できる可能性のある制度を一通りスキャンして洗い出す機能から、人間ドックになぞらえた「がん制度ドック」というタイトルが投票の結果選ばれました。
社労士やFP、WEB担当者などがボランティアで毎月集まり、狭い喫茶店の会議室で何度も検討を重ねました。
がん制度ドックはこうした2011年3月~2012年10月くらいの16カ月くらいの間にしっかりとした形が出来上がっていきました。
特定非営利活動法人がんと暮らしを考える会 理事長 賢見卓也
リターン
3,000円
【お気持ち応援】
■お礼状
- 支援者
- 85人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年10月
10,000円
【がん制度ドックをもっと使いやすく!】
■がん関連の制度情報を伝えるマンガ・メールマガジン情報「がん制度だより」を送ります。
■がんと暮らしを考える会 ステッカー
+
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■お礼状
- 支援者
- 90人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年11月
30,000円
【がん制度ドックをもっと使いやすく!】
■サイト内に支援者さまのお名前または団体名を掲載させていただきます。
※民間の治療方法・健康食品等の団体様についてはリンクをお断りする場合がございます。
+
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■お礼状
■がん関連の制度情報を伝えるマンガ・メールマガジン情報「がん制度だより」を送ります。
■がんと暮らしを考える会 ステッカー
- 支援者
- 11人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年11月
30,000円
【医療機関様向け】講演
医療機関様を対象に講演を行います。内容などはご希望をヒアリングさせていただきます。
※日本全国
※交通費は別途いただきます。
※会場費はご負担いただきます。
※講演は、90分を予定しています。
※有効期限:1年
+
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■お礼状
■がん関連の制度情報を伝えるマンガ・メールマガジン情報「がん制度だより」を送ります。
■がんと暮らしを考える会 ステッカー
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年11月
100,000円
【がん制度ドックをもっと使いやすく、もっと多くの方へ!】
■サイト内に支援者さまのお名前または団体名とバナーとURLへのリンクを掲載させていただきます。
※民間の治療方法・健康食品等の団体様についてはリンクをお断りする場合がございます。
■全国のがん診療連携拠点病院のポスターに協賛企業名を掲載させていただきます。
+
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■お礼状
■がん関連の制度情報を伝えるマンガ・メールマガジン情報「がん制度だより」を送ります。
■がんと暮らしを考える会 ステッカー
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年11月
100,000円
【企業様向け】講演
■企業様を対象に講演を行います。内容などはご希望をヒアリングさせていただきます。
※日本全国
※交通費は別途いただきます。
※会場費はご負担いただきます。
※講演は、90分を予定しています。
※有効期限:1年
■全国のがん診療連携拠点病院のポスターに協賛企業名を掲載させていただきます。
+
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■お礼状
■がん関連の制度情報を伝えるマンガ・メールマガジン情報「がん制度だより」を送ります。
■がんと暮らしを考える会 ステッカー
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年11月