鉄道写真の第一人者 広田泉氏の集大成。パリ個展開催にご支援を!

■ 2020年5月、人生の転機が...。それは癌の宣告でした。

鉄道写真の世界で実力を認められ、第一人者として旺盛な活動を続けてきたカメラマンの広田泉氏。

さらなる活躍が期待される中、人生を暗転させる出来事が...。

体調に異変を感じて検査を受けたところ、膵臓癌と告げられたのです。

 

本来なら生きる気力を失って塞ぎ込んでもおかしくない状況。しかし、生来ポジティブな広田氏は、むしろこれまで以上に日々を完全燃焼しようと決意しました。

手術や化学療法のために入退院を繰り返しながらも、各地で写真展を企画。コロナ禍で思うように進められない事態や中止もありましたが、いくつかのプロジェクトを実現しました。

 

そのような中で友人から持ち込まれたのが「パリ個展」の企画です。

 

■ 日本の鉄道と風景の美しさを、パリの人たちに

2020年の年末、フランスに生活の拠点をおく中学の同級生から連絡が...。

広田氏が癌を患ったことを知り、そのキャリアの一つの集大成として、パリで個展を開催しないかという打診でした。

 

鉄道写真は日本では人気ジャンルとして確立されていますが、実は海外では鉄道を写真のモチーフにするという発想は決してメジャーではありません。

だからこそ、その魅力をあらためて海外に発信することは、とても意義があるのではないか。また、フランスには日本のカルチャーに強い興味を持つ人たちが多くいます。そのような人たちに日本の四季豊かな美しい風景は、大いに喜ばれるのではないか。

そのような考えのもと、広田氏はどうしても成功させたいという強い意欲でこのプロジェクトに向き合ってきました。

 

実際に日本とフランスでやりとりをしながら準備を進めることは、コロナ禍ということもあり、様々な困難をクリアする必要がありました。また、広田氏の体調も一進一退を繰り返しましたが、大勢の仲間の協力もあり、この度ようやく実現できる運びとなりました。