世界初！古典『ロミオとジュリエット』をラップミュージカルで！

特別インタビュー企画
「ラブ・アク」
　星モリエ×恋する役者
　『ROMEO & JULIET』参加メンバーが語る、彼らの思いと恋。

ラブ・アクター/アクトレスを略して「ラブ・アク」。ロミジュリを背景に役者たちの愛や恋への思いを探ります。
第4回は溝端育和。変幻自在の美声を持つシンガー女優。前回に引き続きまたまたお家へ突撃訪問です！

ラブ・アク　第4回

 

役者：溝端育和（みぞばたやすな）
～平成の鳥刺しパパゲーノ～

 

星モリエ（以下モリエ）：はぁ…前回はさんなぎちゃんの家言って本当にひどい目にあったからなぁ。（参照：ラブ・アク 第3回：さんなぎ「バーチャルむつごろう」）今日も気が重いのだ…ぴんぽーん

 

溝端育和（以下溝端）：（ガチャ）どうぞどうぞどうぞどうぞ！

 

モリエ：こんばんは、あの星モリエです

 

溝端：知ってる知ってる、インタビューやんな？入って〜！

 

モリエ：お、お邪魔しますぅ

 

溝端：自分めっちゃ元気ないやーん！ちょっとちょっとどうした！そんなんじゃインタビュー勤まらへんで〜

 

モリエ：はい、ちょっと連日のインタビューで疲れちゃってて…でもそんなんじゃいけませんよね。元気出してインタビューやります！

 

溝端：せやせや！じゃあ自己紹介したるな〜。あ、そや！うち何歳に見える？うちな、人から予想される年が18歳のときもあれば35歳のときもあんねん。どんだけ振り幅ある？ってびっくりして口から胃出てまうわ。なあなあ正直にどう思った？

 

モリエ：えっと…にじゅ

 

溝端：ええねん！ええねん！自分お世辞はいらんで！最近はバイト先でもっぱらBBA扱いされてるから、そういうお世辞はいらんねん。26歳やから。どうせ見えないと思ってるんやろ？

 

モリエ：いや、ほんとそんなことないです

 

溝端：まあええわ！自己紹介だったな。そやな経歴はと言うと、皇族お気に入りの大学でルー大柴語を、5年間住んでいた奈良県て関西弁を、芝居で東北弁を学んでんねん。大学卒業後に一度就職したんやけどな、愛するミュージカルのオーデションが原因で光の速さで退職してもうたわ。めっちゃ好っきゃねーん！めっちゃ好っきゃやねーん！て。おいおい、たかじんかーい！って突っ込んでや（笑）それで退職した後、養成所で演劇を2年勉強しとったんや。

 

モリエ：な、なるほど。奈良県に5年間住んでたってことで、すごいマシンガントークですね！

 

溝端：自分なに言うてんねん！うちな、これでも「黙っていればお嬢様」ってみんなに言われてんねんで！なあ、そう思うやろ？よーく目かっぽじて見てみぃ？今から黙るからな。………。どうやお嬢様やろ？なあなあ！

 

モリエ：は、はい…

 

溝端：ってそこは突っ込むとこやろ〜！（バチン）

 

モリエ：ぎゃ！痛い！突っ込みが痛い！

 

溝端：あ、すまんすまん〜。で、インタビューそろそろちゃんと始めてーや！

 

モリエ：はい！うぅ、ペース持ってかれっぱなしだ。こんなんじゃいけない！頑張れモリエ！

 

溝端：なーにをごちゃごちゃ言ってんねん！

 

モリエ：ひっ！あ、あのですね、今回の公演はロミジュリなので溝端さんにとって一番の恋を教えてほし

 

謎の声：ちゅるちゅちゅちゅっ！！！

 

モリエ：ぎゃ！こわいこわい、もう怖い目にあうのはいや〜

 

溝端：落ち着き、落ち着き。うずらや！うずら！

 

モリエ：え…？うずらの卵…？

 

溝端：ちがうて、卵じゃない！本物のうずらや！ほら見てみ。

 

モリエ：う、うずら…（白目）モリエ実は鳥むりぃ…むりなの…！小学生の時に小学校から帰ったら家のベランダの手すりに鳩の片足だけがとまっててぇ、うっぐすん、ひぃっ、それでお母さんが帰ってくるまで待てなくて泣きながらホウキの柄で足を落としたの…うぅ…それで鳥むりなの…

 

溝端：大丈夫、うちのうずらは両足あるで！近くで見てみ！

 

モリエ：ぎゃん！ほんと、ほんとやめてっ。実は「ベランダ失われた鳩の足事件」の数年後に家の近くで一本足の鳩を見るっていうトラウマ事件も体験してるの！だから本当鳥はだめ！

 

溝端：両足ある言うてるのに…全くしょうがないやっちゃなあ。あんな、うずらめっちゃ可愛いねん。うちこんなんでも都会での一人暮らしで寂しくなるときがあってな、生き物と触れ合いたいって思ったんや。昔から鳥が好きやったから鳥屋に行ってな、インコとか文鳥もめっちゃ可愛いねん。でも結構高いねんな、6000円やで！いくら鳥好きと言えども鳥一羽に6000円！？商人と書いてアキンドと読むうちの感覚から言わせてもらえば、これは無い。財布へのプレッシャー半端ないでぇ？うちの財布ブルブル震えとったもん。

 

モリエ：モリエなら鳥屋に入った時点でぶるぶるです。片足の無い鳥がいっぱい…鳥かごにいっぱい…

 

溝端：何言うてはりますの。鳥屋で片足無い鳥売ってたら訴えられるで。そんでな、6000円は無理や〜思っててふと足元を見たら、それが運命やんな。これが恋や！足元にあったゲージにぎゅうぎゅうに薄こげ茶の塊が詰め込まれてんねん。そう、それがこのうずらやった。うちはな、まず値札を探した。そんで見つけたんや。「メス1500円」の文字を。メス1500円インコ、文鳥の1/4ってだけでもすごいのに、メス！卵生むやん！うずらの卵買わんでええやん！即決！右手にうずら、左手に千円札2枚握りしめてレジ向かったで。

 

モリエ：右手にうずら…おかしいよ…鳥素手で鷲掴みはおかしいよぉ…その勢いで足とれちゃうから…

 

溝端：そういうこっちゃで今家にいるのがこのうずらや！もたもた家の中を歩く姿がめっちゃかわええで。ぷりっぷりのお尻、砂遊び大好きで、小松菜も大好き。すっごく恐がりやねんけど、ミルワーム見るとガチ肉食系牝鳥になんねん。

 

モリエ：あ、モリエ虫も無理です

 

溝端：うずらってな自然界最弱の生き物やな。鷲掴みにするときに「上から掴まれる！やばい！」って反応するんやけど、生きる上で一番のピンチに取る行動がペタッとしゃがむ。野生ならそのまま鷲に掴まれて幼鷲の餌としてぱくーやで！ほんま野生やなくてよかったわ。うちは鷲やないからな、食べたりはせえへんけど色々させてもろうとるで。鳥の胸毛に顔を埋める、撫で回す。なんでもやりたい放題や。うずらの首元の匂い、あれは格別やで〜あの匂いはなんやろな。子供の3日洗ってない頭皮の匂い？

 

モリエ：最悪のにおいぃ！

 

溝端：でもな、ほんまショックなことあってんねん。首元の匂い嗅いだらな、今日さすがに子供じゃなくておっさんの3日洗ってない頭皮の匂いや！って日があってな、汚れ取る為に洗ってあげたんやけど、知っとるか？うずらって水鳥じゃないから羽が水を弾かへんねん。洗ったら、びっしょびしょのぐっしょぐしょ。寒い寒い言うてブルブル震えてもう可哀想でな。こ、こりゃいかん、死んでしまうでえええ！て焦ってもうて思いつきでドライヤーで乾かした。これがいけなかった、うずらってめっちゃ弱いねん…ドライヤーの風圧に耐えきれなかったんやろな…右足がぽきって取れてもうたんや。

 

モリエ：ぎょ、ぎょ、ぎょぎょええええええええ！も、もう帰ります、帰ります！あああありがとうございまし

 

うずら：ちゅるちゅちゅちゅ！

 

モリエ：ひょえhさおじぇhjp…

 

溝端：って嘘や嘘！自分めっちゃ騙されやすくて面白いわ〜（笑）あ、やばい、気絶してもうてる…！ちょっとモリエさーん、モリエさん…！

 

 

モリエ完敗でございます。情けないです、インタビュアー失格です。でも今回ばかりはしょうがない。
この世には「鳩の糞を落とされる人、落とされない人」の二種類の人間が存在すると思うんです。それで「鳩の糞を落とされる人」は確実に「犬の糞を踏む人」にカテゴライズされる。カトパンとかガッキーとかは鳩の糞を落とされないし、犬の糞も落とされない人間なんです。あ、モリエはもちろん鳩の糞を落とされたことも、犬の糞を踏んだこともありますよ。

 

※ラブ・アクはフィクションとノンフィクションを織り交ぜてお送りするインタビュー企画です。次回更新もお楽しみに！