プロジェクト終了のご報告
みなさま
法隆寺金堂壁画のクラウドファンディングを応援してくださり、ありがとうございました。
本プロジェクトは、金堂壁画の保存活用資金として、500万円を目標に募集を始め、
516人の方々から544万円のご支援をいただくことができました。
目標が達成できましたことをあらためて感謝申し上げます。
本プロジェクトでは、以下の目標を掲げてご支援をお願いいたしました。
・収蔵庫限定公開の開催および、公開に伴うデータ取得費用
・2024年度の研究活動費用(壁画の撮影、模擬壁の製作などを予定しております)
ご支援への返礼として実施いたしました収蔵庫の支援者限定公開は、
今年度は初の春の開催とし、5月11日から26日までの間に11日間実施いたしました。
これから暑くなり、湿度も上がる時期の開催で、これまでの秋の開催より心配もありましたが、無事、問題のない環境を保ったまま終えることができました。
晴れの日のみならず、雨の日の公開データも得ることができましたので、
目標としている将来の一般公開にも生かしてまいります。
また、法隆寺金堂壁画保存活用委員会の主な活動として、
壁画の高精細撮影を行いました。
これまでは1号壁、6号壁、9号壁、10号壁と、大壁を撮影してきましたが、
今年度からは小壁の撮影となりました。
大壁を撮影するための架台を小壁用に改造し、昨年度まで組み立てのリハーサルを入念に行ってきました。
いよいよ今回、撮影に臨むことになりました。
壁画や柱などに接触しないよう、慎重に架台を組み立てました。
撮影する壁画は小さくなるのですが、安定性などのため、架台は以前より大きくなりました。
今回撮影したのはこの右側の2号壁です。
壁画の高精細撮影は、2025年度も引き続き4面の撮影を行う予定です。
また、今年度、委員会では収蔵庫の改修を見据えた「収蔵庫改修ワーキンググループ」が発足しました。
9月に行われた初回のワーキンググループ会合では、収蔵庫の現状視察を行い、収蔵庫改修に向けた課題などを確認しました。
今後収蔵庫改修ワーキンググループを中心に、一般公開に向けた収蔵庫改修のための計画を進めていきます。
このほか収蔵庫内のデータ管理や、環境調査、
壁画が描かれている壁の材料調査などが行われました。
いただいたご支援は、支援者限定公開ならびにこれらの活動に使わせていただいたほか、
4月に予定されている壁画メンテナンスに使わせていただきます。
みなさまのご支援のおかげで、初の春の支援者限定公開も安全に終えることができ、
また、収蔵庫の改修に向け、ワーキンググループを設けて一歩踏み出すことができました。
本当にありがとうございました。
今後とも法隆寺金堂壁画保存活用委員会の活動を応援していただければ幸いです。
加えてお知らせがございます。
かつて金堂壁画が火災に遭い、文化財防火デーとなった1月26日に、
法隆寺と朝日新聞社で取り組む「法隆寺みらいプロジェクト」がスタートしました。
焼損した金堂壁画、守り継ぐために 法隆寺みらいプロジェクトが始動:朝日新聞
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