このプロジェクトでは継続的な支援を募集しています
産後うつ 孤独に苦しむ母親に寄り添いたい|マンスリーサポーター募集
マンスリーサポーター総計
プロジェクト本文
出産を機に、人生を狂わされる女性をなくしたい。
乳幼児の殺人や無理心中、母親の自殺などの痛ましいニュースが後を絶ちません。
その背景にあるといわれている「産後うつ」。
産後うつは、出産後の女性の10人に一人は発症し、最近の調査では、発症する割合は
産後一年近くにわたり同水準であるといわれているのをご存じでしょうか。
(https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2021/09/press20210910-02-postpartum.html
私達「産後・育児うつ、心がしんどいママのサポート ヒュッゲライフ香川」は、
妊娠・産後・育児期において、精神的不調を抱えている母親への寄り添い活動をしています。
主な活動内容は、心の不調に関する個別相談、母親のメンタルヘルスに役立つ情報発信等です。
どうかこのプロジェクトを最後までご覧になり、私達の活動を支えてください。
ここまでご覧くださりありがとうございます。
「産後・育児うつ、心がしんどいママのサポート ヒュッゲライフ香川」
代表の 高出 珠実と申します。
現在8歳になる子の子育てをしながら、この活動を4年続けております。
私のことを知っている人は、私のことを「いつも元気で活動的な人」と思っていると思います。
私自身、産後うつの経験者です。
子が生後4ヶ月の時、うつとパニック障害を発症し、その後寛解と再発を繰り返しながら
今は健康な状態を保てています。精神科には今も通っています。もう7年になります。
子がまだ首も座る前だった頃、自分では制御できないような強いイライラ、泣き声への恐怖心、
実態のよくわからない大きな不安に苛まれ、
「この子は私と二人でいたら危ない」と強い危機感を抱いたことを今でもよく覚えています。
幸い私には、子育てにとても協力的な夫と義理の両親、支えてくれる人が近くにたくさんいましたので、様々な助けを借りながら、治療と育児を並行しながら、ゆっくり回復していくことができました。それでも、子育ての喜びを感じられるようになるには随分時間がかかりました。
今でこそ精神科に通っていることを隠さずにお話できますが、
昔はそうではありませんでした。
赤ちゃんの荷物と一緒に、バッグに不安時の頓服を忍ばせて出かける公園や子育て支援センター。
子育てを元気に楽しんでいる(ように見える)母親達の中で、自分の今の状況を話せる訳もなく、笑顔を作りながらも、他のママたちとの間に壁を感じていました。
毎月通っていた精神科の待合では、小さな赤ちゃんや兄弟を連れた母親の姿を時々見かけることがありました。それでも、場所が場所だけに気軽に声をかける訳にもいかず、ただその姿を眺めるだけでした。
世間話をできる人はいる。でも、精神疾患や毎日の不調のことを話せるのは精神科医だけ。
そんな日常が過ぎていきました。
私と同じように、精神的な不調を抱えながら育児をしている人はきっとたくさんいる。
でも、その人たちは普段どこにいるんだろう。
私と同じように、元気で子育てしているふりをしながら、
本当のことを話せるママ友が見つからず、一人で悩んでいるのだろうか。
そう思ったのが、ヒュッゲライフ香川を立ち上げた大きなきっかけでした。
「あくまで同じママ同士の立場で、メンタルの話ができる居場所を作りたい。」
ここからは、ヒュッゲライフ香川のあゆみについて、お話します。
「医師でも専門家でもない、あくまで同じママ友同士で、自分の病気のしんどさや、
日々の生活の困りごと等について気兼ねなく話せる場所を」
そんな強い思いの元、2018年4月に第1回目となる座談会「産後うつママミーティング」を
開催しました。
開催にあたっては、3つこだわりがありました。
- カフェでお茶するような、和やかで温かみのある空間づくり
- お子様連れでも参加しやすい配慮
- 当事者による当事者のための座談会であること
まず会場選びには、会議室のような無機質な空間ではなく、イベント用レンタルスペース等のおしゃれで気軽に足を運びやすい場所にこだわり、何件も会場を下見して回りました。
赤ちゃん連れや未就園のお子様を連れて来られる参加者の方がいらっしゃることも予測されましたので、和室やクッションフロアの床があることや、目の届くところにキッズスペースを作れるかどうかにもこだわりました。
開催にあたってはお子様の見守りボランティアさんを募集し、参加者の方がお話に集中できるよう配慮しました。
飲み物やお菓子を用意して、お子様のおもちゃを自宅からたくさん持ち込んで、会場に向かう車の荷物はパンパンでした。
参加費は一人500円。チラシ等の広報費を含めて予算的には大分足が出てしまいましたが、
それでも開催しなければならないという使命感でいっぱいでした。
「産後うつママミーティング」は、第1回から地域のフリーペーパーやラジオで紹介していただき、大変反響を呼びました。丸亀市で年6回、高松市で年3回のペースで定期開催する中で、
ひとつの会場で多い時は10組以上の参加があり、インターネットでこの会を知って県外からお越し下さった方も何人かいらっしゃいました。
2019年には、かがわ健やか子ども基金の助成を受け、丸亀市内を巡回するかたちで開催し、
2年間でのべ100人近い参加者が集まりました。
※チラシのデザインも、毎回試行錯誤しながら作りました。
※高松でのミーティング会場。この日はジュースバーを用意しました。
※ミーティングでは、ストレスコップ等自分を見つめなおすワークも行いました。
※会場の隅に作ったキッズルーム。おもちゃは自宅にあるものを持ってきています。
「子どもをかわいいと思えない」「イライラして手が出てしまう」「子どもに笑顔を向けてあげられない、こんな母親で申し訳ない」と涙を浮かべながら話していた参加者の方々が、
他の参加者の話を聞き、しんどい気持ちを共感し合い、自分だけじゃないんだという安心感を
得て、最後は皆笑顔で帰っていく光景を何度も見るにつれ、
この会を作ってよかった、この会を地域のしんどいママたちの居場所として根付かせていきたい
という思いを強くしていきました。
そんな矢先、2020年、新型コロナの猛威が世界中を覆い、
産後うつママミーティングの開催ができなくなってしまいました。
座談会から個別相談へ
新型コロナの感染拡大で集まることが難しいなら、感染対策をしながら、ママ一人ひとりと
個別に話をすればいいのではないか そう思い、
2020年の8月から、母親のメンタルヘルスに関する個別相談をはじめました。
相談は無料、全国どこからでも依頼を受け付けています。
※オンライン相談の様子。相談は全国から寄せられます。
産後うつや産後の抑うつ状態を経験した育児中のスタッフを新たに募り、個別相談は現在
私を含む7人のスタッフで対応しています。
個別相談では、
①オンライン(zoom)②丸亀市の事務所へ来所③ご自宅への訪問 の3つの方法から、相談者様に適した方法を選んでいただいております。
どの方法も難しい場合は、例外的にLINEチャットでお話をお伺いすることもあります。
それには理由があります。
ぐずりやすい赤ちゃんや活発な1~2歳のお子さんを自宅保育しているママは、子どもが気になって自宅では落ち着いて話せません。
逆に心の状態が優れず、臥せりがちで外出が困難なママは、きっと「側に来てほしい」と思うでしょう。
地理的な問題で、オンラインでないと困るママもいます。
自宅にこもりがちだが、同居の家族に話を聞かれたくない。そんな方もいます。
相談を依頼して下さる方が、どんな状況下にいるか分かりません。
実際、家族に内緒で車の中からzoomでお話した方、入院している産院の病室からLINEを送って下さった方、衣類やおもちゃでごった返した部屋で、身なりを整える気力もなく、憔悴した顔で私を迎え入れて下さった方。香川県外にお住まいの方からもたくさんご連絡をいただき、相談者の方の背景には実に様々な事情がありました。
どんな状況下にいるか分からないからこそ、どんな状況にいても取り残さないように、
相談を諦めなくても良いように、可能な限り柔軟に対応しています。
※事務所での来所相談の様子。お子様連れに配慮した相談室を作っています。
個別相談を始めたことで、相談者の方の心のしんどさにより深く向き合うようになりました。
産後うつを入口に、PMDD(月経前気分不快障害)や不安障害等その他の精神障害、夫婦関係や親との関係、出産時のトラウマ、思春期の頃から持ち越してきた自分の中の生きづらさ …等
「しんどい」と感じる背景には様々な問題が複雑に絡み合っていました。
相談者の方から「死にたい」という言葉を聞くことも、決して珍しいことではありません。
緊急性のある方は、ご本人の了承を得た上で、自治体の支援機関に繋ぐこともあります。
そして「死にたいほど辛い」という気持ちを受け止め、「それでも生きていてくれて、私達を見つけて、話してくれてありがとう。私達はまたあなたと話したいし、またあなたに会いたい」
と伝えて、継続してお話し信頼関係を作っていきます。
「同じような経験がある」という自分達の当事者性に頼るだけでは対応できないようなお話に直面することも多々あり、自分達の対応がこれで良かったのか、相談の度に迷いは尽きません。ですので、相談の内容は毎回必ずスタッフ間でフィードバックして全員で考えています。
そして私を含めスタッフ全員の対応力の底上げの必要性を強く感じ、本年度からは月に一回スタッフでメンタルヘルスに関する勉強会を開いて、学びを深めています。
利用者の声(相談後に頂いたLINEから一部抜粋しています)
- 個別相談があることを知ったとき涙が出た。ひとりじゃない、守ってもらっていると感 じました。
- 相談後も皆さんの顔が頭に浮かび、心強い味方がそばにいる気分になりました。
- 冷静に話すことができて良かったです。頭が少し整理されたように思います。受け止めて下さりありがとうございました。
- 心がホッとする時間でした。悩んだけど、相談することにして本当に良かった。
- いつでも相談にのってもらえる場所があるということが、安心につながっています。
うつの治療には、少なくとも1年程度の長い時間を要します。
気分の浮き沈みを繰り返し、一進一退、少しずつ少しずつ回復していく。うつはそんな病気です。
しばらくゆっくり休んだら、病院にかかったらそれで安心 と周囲の人は思いがちですが
うつの治療過程で一番大切なのは、回復途中のアップダウンに一喜一憂する当事者本人の心の不安に寄り添い続ける仲間の存在です。
私達の個別相談も一度で終わりではありません。
相談者様の希望があれば何度でもお話し、その後の経過に耳を傾けます。
私達ヒュッゲライフ香川のスタッフは皆 産後うつや産後の抑うつ状態を経験しています。
私達が元気に活動し、いつも変わらずその姿を見せ続けることそのものが、
相談者様にとっての回復への希望になると信じています。
私達が目指しているのは、「回復までの道を共に走る並走者」です。
▼今回の資金の使いみち
当会は、これまでの活動にかかる費用のほぼすべてを代表の自費で担ってきました。
スタッフ全員に子どもがおり、家庭があり、仕事があり、時間もお金もギリギリの状態で活動してきました。。
私はこの会を、自分達の子育てが終わっても続いていく、地域に根付いた会にしていきたいと思っています。そのためにはこのまま手弁当での活動を続けていくことに限界を感じています。
末永く私達の活動を支えて下さる サポーター様の存在が必要不可欠です。
頂いた継続寄付の資金は、オンライン相談や座談会に使うzoomのビジネスプラン使用料、チラシ印刷代、出張相談や情報発信のための取材にかかる交通費等、日々の活動に大切に使わせていただきます。
今年度は、産後うつママミーティングの再開や、妊娠期の方への産後うつの啓発にも取り組んでいけたらと考えています。
どうか月々コーヒー1杯分のお金で、私達の活動を応援してください。
私達と繋がることで、産後うつをめぐる母親のメンタルヘルスの問題に、危機感を持って関わり続ける一員になってください。
▼伝えたいメッセージ
産後うつになった人が、回復までの道筋をイメージして、産後うつと向き合いながら自分らしく子育てをしていく それがごく当たり前にできる社会を作りたいと思っています。
幸せいっぱいのはずの出産が、
社会に見えない壁を感じ、孤独を募らせ、心身共に疲弊し、追い詰められて最悪の結果に結びつくことのないように。
冒頭に書いたように、出産を機に人生を狂わされる女性がないように
それが私達の願いです。
<留意事項>
・ご支援にあたり、利用可能な決済手段はこちらをご覧ください。(リンク)
・本プロジェクトでは、お1人様1コースへの支援となります。複数コースへのご支援は出来兼ねますのでご了承ください。
・本プロジェクトでは、毎月の継続的なご支援を募集しています。初回ご支援時に1回目の決済が行われ、翌月以降は毎月10日に決済が行われます。ご支援に関するご質問は、こちらをご覧ください。(リンク)
・ご支援確定後の返金は、ご対応致しかねますので何卒ご了承ください。翌月以降のキャンセル(解約)については、こちらをご覧ください。(リンク)
・コースを途中で変更することはできません。お手数をおかけしますが、一度支援を解約していただき、ご希望のコースに改めてご支援ください。支援の解約方法は、こちらをご覧ください。(リンク)
・ ご支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。
- 寄付金が充てられる事業活動の責任者:
- 高出 珠実(ヒュッゲライフ香川 代表)
- 団体の活動開始年月日:
- 2018年3月1日
- 団体の役職員数:
- 5〜9人
活動実績の概要
2018年設立 ・2018年~2020年2月まで 「産後うつママミーティング」を 香川県丸亀市で隔月、高松市で年3回開催 ・2018年 多度津町で産後うつ啓発イベント開催 ・2019年度 かがわ健やかこども基金助成事業 ・2019年度 丸亀市市民活動ステップアップ助成事業として 子育て支援パンフレット作成 ・2020年8月からメンタルヘルスに関する個別相談事業開始
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