プロジェクト達成のお礼と感謝。

お礼が遅くなって申し訳ございません。

 

正直に話すと、なんて伝えたらいいかここ数日迷っていました。

ツイッターでは、「絶対やりとげます」など強気の発言していましたが、実際はかなり弱気でした。

 

そもそも、苗をきちんと管理できていなかったのは自分のせいで、自分のせいで引き起こしてしまった炭疽菌の始末を他人に支援を乞うなど、おかしいのかもしれないといった思いがずっと自分の中にありました。

 

ツイッターを運用していくと他の農家さんと繋がる機会があり、

「他の農家さんは、頑張っているのに自分はなんてダメなのだろう」

とネガティブオーラが漂っていたと思います。

 

しかし、プロジェクトを立ち上げてみて、様々な方と繋がるようになってから、見ず知らずの人でも困難を分かち合い、助け合って構わないのだと思うようになりました。

農家をしていると１人作業が多く、凝り固まった考えになってしまいます。

黙々と自然と向き合うので、人の優しさやぬくもりを忘れてしまうこともあります。

そのせいか、はじめは見ず知らずの人に、支援してくれる支援者様のお気持ちがわからない時もありました。

 

「なぜ、見ず知らずの自分に支援してくれるのだろう。」

 

プロジェクト開始からずっと考えていました。そう思って苗を育てていました。

そして気づきました。答えはシンプルでした。

「応援したいと思うから支援してくれるのだ。」

自分だってそうじゃないか。苗をどうにかしたい。苗の成長を応援したい。

その気持ちだけなのだと。

 

自分のプロジェクトを支援してくださる方には、姉と生活している車いす犬の超大型犬「バンジャ」にご支援してくださっていた方がいます。

バンジャが事故にあってから数日間、動かすことができなかったので、いちご狩りの受付にいました。(写真は受付にいた時のバンジャです。今は元気です！)

 

当時は、いちご狩り営業していたので、当然、お客様が「わんちゃん！どうしたの？」と声をかけてくださいます。

 

下半身が麻痺しているので、当然、糞尿はオムツをしていても、臭います。

犬自体が苦手な方もいるでしょう。

イチゴ狩り受付では飲食しないものの、不快に思う方もいてもいいはずです。

 

自分が「ケガしてしまって、急遽ここ(受付)にいるのです。」

と答えると、涙を流してくださるお客様や、がんばれがんばれと声をかけてくれるお客様。

小さい子供まで、「わんちゃん。がんばるんだよ。」と撫でてくれました。

何にもできない自分も、頼まれたことは何でもやりました。

 

今ではすっかり元気なバンジャですが、そんなエピソードもあったのです。

 

何かを応援したいという気持ちは暖かく、広く、尊いものです。

そのような気持ちを与えてくれたご支援者様に感謝申し上げます。

 

このプロジェクトを通じ、自分は多くのものを頂きました。

今度は、皆様に与えていきたい。

 

自分ができることは、苗を育て、苺を届けることです。

そして、「美味しい」と思ってもらえたら、それが本当のリターンなのかもしれません。

 

ここまで支えてくれたご支援者様、本当にありがとうございました。

 

いちごらんど中西　中西勝威