ブルノンヴィルとは？ブルノンヴィルスタイルを学ぶダンサーに聞いてみましたvol.5

樽屋　萌

・ブルノンヴィルスタイルを学ぶ前と後で印象はどのように変わりましたか？

　「ラ・シルフィード」や「ゼンツァーノの花祭り」が有名で、ポジションや音取りなどにとても細やかな決まりごとがあるという曖昧なイメージでしたが、学べば学ぶほどにその奥深さや沢山の人に愛されてきた魅力を感じ、もっと知りたい、もっと多くの人に知ってほしいと思うようになりました。

・ブルノンヴィルスタイルを学んで、現在の踊りに活かされていることはありますか？

　特に手先の意識や表現の仕方にこだわりを持つようになりました。

　ポールドブラや音取りに癖があるのが自分で気になっていたのですが、ブルノンヴィルスタイルを学んでその決まりごとの中で動くことで癖が無理なく自然に改善されているのを感じて、普段のクラスでもスタイルを意識しています。

・好きな作品、シーン、または好きなマイムなど具体的に教えてください。

　「ナポリ」のパ・ド・シスとタランテラの踊りは、踊っていても楽しく舞台上が喜びに溢れているようで、とても好きです。独特で難しいステップも目を惹きますが、自然な人間らしさも魅力だなと思います。

・ブルノンヴィルスタイルで面白いと思うところ、若いダンサーが学ぶ意義などがあったら教えてください。

　バレエそのものと同じかなとは思うのですが・・・たくさんの決まり事や型の中で踊ることは一見窮屈そうに感じますが、それを守って自分の身体に落とし込むことで、結果として豊かな表現に繋がることがとても面白いと思います。もっと早くに出会えていれば・・・と思うので、若いダンサーがブルノンヴィルスタイルに触れる機会が少しでも増えてほしいです。