横浜インターナショナルユースフォトプロジェクトの完了について
横浜インターナショナルユースフォトプロジェクトへご支援くださった皆様へ
この度は皆さんからのご支援のおかげで、横浜に住む外国につながる子供たちと8月13日から月2回のワークショップをはじめ、先月1月13日から21日まで、港の見える「象の鼻テラス」にて展示会を行うことができました。参加者一同心より感謝いたします。
今回は募集の時、保護者からの要望も大きく、小学5年生から参加許可を出しました。小5から高校2年の21人から始まりましたが、様々な事情で続けることができないお子さんもいて、最終的には17人の展示会となりました。
ワークショップでは、大桟橋や開港記念会館など、いかにも「横浜」な所へ行ったり、雨の日は情報文化センターのロビーや日本大通り駅の地下に乱入したり、少し遠出をして赤レンガに行って、子供たち曰く「古臭い車のショー」の写真を撮ったり(古臭い車はみんなフェラーリだったのですが・・・笑)、同じ場所を歩いていても見えているものが違い、子どもたちの素晴らしい感性を通して見る横浜は格別に面白く、関わった大人たちは、子どもたちの安全を見守ることを言い訳に、子どもたちのフレッシュな視点を何気なく盗みつつ、一緒に創作活動に励みました。
ワークショップでは、撮ってきた写真をA4サイズに印刷し、写真の勉強もしました。が、私たちは何も教えません。とことん自由に勝手にさせるのもこのプロジェクトの目的です。勉強会で印刷した写真について話をすることも、彼らの勝手にさせ、何を言っても否定はしません。素でいるからこそ出てくる本音を写真で引き出していくこと、そのままの姿を受け入れてくれる環境で自己表現すること。そうすることで、子どもたちの目は輝きを増していきました。
皆さまからご支援頂いた資金は、全額ワークショップ運営のために使用させて頂きました。その中には、経済的状況により参加できないということがないよう、必要な子どもには交通費をだし、またボランティアとして毎回必ず来てくれた人たちの交通費も入っています。
今回は英語圏の子どもが多かったため、また中国語の通訳の必要な子もいたため、毎回英語と中国語の通訳師をつけました。
展示会では約40万を展示作成費として、その他会場費やチラシやはがきの印刷代も皆さんからの寄付を使用いたしました。
展示会では、子どもたちそれぞれが2点ずつ、ボランティアの大人たちの作品も1点ずつ展示しました。展示会オープニングでは、子どもたちが一人ひとり前にでて、自分の作品について堂々と語りました。自分の意見をきちんと言える子どもたち。素晴らしかったです。
この度展示会について、毎日新聞、神奈川新聞、東京新聞が取り上げてくださいました。
ネットで見れるものもありますので、リンクをご覧ください。
神奈川新聞 http://www.kanaloco.jp/article/304620
毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20180114/ddl/k14/040/047000c
展示会の様子は「象の鼻テラス」のTwitterでも発信されました。http://twitter.com/ZOUNOHANA_TRC/status/952365762714337281
また、昨年に続いて「Photo Yokohama」のパートナーイベントとしてパンフレットに載せていただきました。おかげで、9日間の展示会に約3500人の来場者がありました。展示会を目指してきてくださった方々はその中の2%いるかいないかだとしても、多文化共生とは縁のないと思っている人等、多くの方々に見てもらえてとてもうれしかったです。
今回のプロジェクトはこれで終了ですが、また2018年版も8月から行う予定です。現在、次回から関わる大人たちの再編成を行っております。運営にかかわってくださるボランティア、ワークショップに来てくださるボランティアの募集も行っています。外国語のサポートも!いろんな形でご支援いただけますと幸いです。外国につながる子どもたちの居場所を作り、表現枠を広げ、自己肯定感を育成するために。
本当にこの度は尊いご支援をありがとうございました!
大藪順子
Nobuko Oyabu
Photojournalist