正義のための暴力の代償。私たちにできること、なすべきこととは

今日は9月11日。18年前のあの衝撃は、今も忘れられません。
あの事件を契機に、アメリカは「アメリカにつくかテロにつくか」と世界に踏み絵を迫ってアフガン戦争、イラク戦争へと突き進みました。

「正義のため」の暴力の結果、「テロ」はなくなり、平和が世界にもらされたでしょうか。

正義の遂行の代償を支払われされたのは、罪もない市民たちでした。戦争・紛争は数え切れないほどの人々の命・暮らしを奪われることとなり、今もなお多くの人々がその負の影響に苦しんでいます。そして、奪われたことへの憎しみによる対立の激化や対抗手段として暴力を選ぶ人たちの「負の連鎖」は今もまだ断ち切られずにいます。

私たちのイラクでの活動はその負の連鎖を断ち切るためのものです。紛争で心も体も傷ついた人々は、もう二度と紛争前の状態に戻ること、「なかったこと」にすることはできません。
ですが、未来を担う子どもたちが憎しみや対立まみれの社会で誰からも見放されて希望を失い暴力に走るのではなく、健やかに成長できるように「手当」をすることはできます。

子どもたちの心の傷を癒やし、未来に希望を持てるようにすることは、これからのイラク社会にとって絶対に必要なことです。

学校が建っても、インフラが整っても、人々の「心」に平和が宿らなければ、けして安定した社会にはならないでしょう。

そして、とてつもないダメージを受けて社会がバラバラになってしまったイラクの人々に、積極的にイラク戦争を肯定した日本の私たちには「責任」があるのではないでしょうか。

傷ついている子どもたちに、どうか手を差し伸べてください。

 

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