
支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 233人
- 募集終了日
- 2023年6月30日
「文化の地産地消がしたい!」だれやめ狂言『大工の落書』のご紹介
クラファンがスタートして2週間が経ちました。
おかげさまで現在、第一目標金額の75%にあたる「2,260,000円」のご支援をいただいております。
ただ「All or Nothing」方式ということもあり第一目標金額を設定してありますが、社務所再建のために必要な金額は、最終目標金額でもある「500万円」です。その意味では現在の達成率は45%。まだまだ皆様のご支援が必要な状況です。引き続きご支援をよろしくお願い申し上げます。
さて、今回も返礼品についてご紹介いたします。
今回ご紹介するのはだれやめ狂言『大工の落書』についてです。
プロジェクトページでもご紹介しておりますが、そこでは伝えきれなかった「作品の生まれた経緯」や「あらすじ」についてご紹介していきたいと思います。
いつもはインタビュー形式で進めていますが、『大工の落書』は、クラファン事務局の西上自身が製作メンバーですので、自己紹介からスタートしますね。
自己紹介

私は、2021年に「地域おこし協力隊」として東京からこの伊佐市に移住してきました。
最長3年の任期の中で定住の道を探るのが協力隊として一般的なのですが、私の場合は着任すると同時に伊佐市に古民家を購入しました。それが私と妻の夢だったからです。購入した築60年の素敵な古民家は、漏れなく「雨漏り」と「シロアリ」がついておりましたが、ご近所さんや伊佐で出会った素敵な仲間たち、そして行政に支えられてDIYをしながら楽しく生活しております。
文化の地産地消がしたい!
私はこれまで約20年間、児童演劇の仕事に携わってきました。今も現役の劇作家・演出家として活動をしています。この経験を活かし、伊佐でも地元オリジナルの劇を作りたいと考えていました。そんな時に出会ったのが「大工の落書」のエピソードです。
その時、私の中に2つの直感が働きました。
1つ目は、「狂言スタイルにしよう」というもの。
狂言とは、室町時代に完成した我が国独自の演劇スタイルの一つで、いわば中世のコメディ。落書きの内容は焼酎を飲ませてくれなかった座主への悪口ですから喜劇との相性は抜群。そして落書きの日付は「永禄二歳(西暦1559年)」と、まさに室町時代ですからこれは狂言にするしかない! と思ったのです。狂言の対となる「能」が著名な武将や貴族、遊女などを描くのと違って、狂言は名もなき庶民の生活を描きます。このことも「大工の落書」と相性がいいと感じた理由です。
2つ目の直感は、「この劇によって伊佐の焼酎がもっと美味しくなるように」というものです。
伊佐市は2万5千人に満たない人口ながら、「黒伊佐錦(大口酒造)」、「伊佐美(甲斐商店)」、「伊佐大泉(大山酒造)」という3つの酒造がある焼酎どころです。
引っ越してきて、伊佐の方々が本当に地元の焼酎を大切にしていることを知りました。
各酒造さんは、より焼酎を美味しくするために日進月歩努力を積み重ねていると思いますが、焼酎の味を美味しくするために文化が寄与することも出来るのではないか、と思ったのです。
と、こう言えば立派なのですが実際はもっと意地悪な発想です。
中世の大工である助太郎と作次郎は「焼酎も飲ませてくれない。」と落書きをしたわけですから、二人は焼酎が飲めなかったのだと思います。だとしたら、焼酎が飲めなかった二人を見ながら飲む焼酎はさぞ格別だろう。と、こう思ったわけです。
地元の焼酎を飲みながら、地元に伝わる逸話を、地元の人達と観る……
これは伊佐でしか出来ない「文化の地産地消」とも言える取り組みになり得るのではないか!
そんな興奮のもとに書き上げたのが、だれやめ狂言『大工の落書』の脚本です。
あらすじ
序…永禄二年、郡山八幡宮の改修工事に大満足の座主(ざす)。大工の助太郎・作次郎を労うものの、「大工は決まって大酒飲み」とあって焼酎を出さない。だれやめを楽しみにしていた2人は、あの手この手で座主におねだりするが、座主は怒って帰ってしまう。苛立ちから2人の間で喧嘩が勃発。取っ組み合いの末、頭貫の木鼻を外してしまう。
破…我に返った2人。しかしどうしても焼酎が飲みたい。そこで2人は「あるつもりで飲もう」と空(から)の酒盛りを始める。これがことのほか良い酒となり、すっかり酔いの体(てい)。盛り上がった2人は外れた木鼻の裏に座主の悪口を書く。
急…そこに座主が焼酎を持って戻って来て、めでたい日に焼酎を出さなかった失礼を2人に詫びる。すでに悪口を書いてしまった2人は大慌て 。なんとか座主に気づかれないよう木鼻を元の場所に戻し、3人は伊佐焼酎を酌み交わし、この地の未来永劫の幸せを言祝(ことほ)ぎ、舞い踊るのだった。
先ほど私は「(大工の)二人は焼酎が飲めなかったのだと思う」と書きましたが、劇の中では助太郎も作次郎も最後に焼酎を飲んでいます。死者を呼び寄せ、生前叶わなかったことを叶えてあげる……。これは劇の特権です。
そして本作はこんなオリジナルの狂言小舞で幕を閉じます。
〽︎高熊山の庭(みや)遊び 五百八十年七廻(まわ)り めでたけれ〽︎
「五百八十年七廻り」とは、「580年」+「一回り60年×7=420年」で合計千年。
この地が千年平和で続きますように、という願いを込めた歌です。
だれやめ狂言『大工の落書』は、2022年8月11日に地元の皆さんに見守られながら初演を迎えることができました。
5万円以上のご支援コースから、返礼品としてその時のDVD映像とオリジナル脚本をお送りいたします。(他にオリジナル焼酎&オリジナル切り絵ご朱印付き)
ぜひご検討くださいませ。
だれやめ狂言『大工の落書』の製作は、その後伊佐の劇団 「演劇集団非常口」の皆さんを出演者としてお迎えし、和泉流狂言師 河野佑紀(かわのゆうき)さんに狂言指導と振り付けを担当していただく形で本番に向かっていきました。その時の様子はまた別記事でご紹介したいと思います。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
今後ともご支援なにとぞよろしくお願いいたします!
リターン
5,000円+システム利用料
応援コース|5千円
特別なリターンが不要な方に向けたコースです。
いただいたご支援をより多く、社務所再建に充てさせていただきます。
■お礼状(実施報告・写真同封)
- 申込数
- 103
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年10月
10,000円+システム利用料

ご朱印 or お守り
■お礼状(実施報告・写真同封)
■ご朱印またはお守り(選択式)
- 申込数
- 48
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年10月
5,000円+システム利用料
応援コース|5千円
特別なリターンが不要な方に向けたコースです。
いただいたご支援をより多く、社務所再建に充てさせていただきます。
■お礼状(実施報告・写真同封)
- 申込数
- 103
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年10月
10,000円+システム利用料

ご朱印 or お守り
■お礼状(実施報告・写真同封)
■ご朱印またはお守り(選択式)
- 申込数
- 48
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年10月

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- 65人
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