用の美的工芸布から生み出すファッションの可能性を伝えたい！

＜2020/9/21 追記＞

本文には書ききれなかった民ノ布の事業計画や、リターンの詳細、衣類をつくる上での自分の姿勢などをnoteに綴っております。

本プロジェクトについてより理解が深まるので、お時間あれば是非目を通してください。

（会員登録しなくても閲覧可能です。見れない方は iwasakikeikokikaku@gmail.com までご連絡ください。）

 

 

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初めまして！

岡山県岡山市で、道具としての衣類に特化したセルフプロダクション（企画から販売まで一貫して行う小規模メーカー）を運営している岩崎恵子と申します。

 

今回は、「国内産地や国産素材を大切にしているブランドが集い、議論と販売を同時進行で進められる場」としてのオンラインギャラリー設立にご協力頂きたく、クラウドファンディングに挑戦することにしました。

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

私が目指すのは、日本各地の産地で働く職人さん、デザイナー、メーカー、問屋などが垣根を越え、みんなで日本の風土に合った生地、そして衣類の自給率を上げ、国内産業を再興していける基礎をつくっていくことです。

オンラインギャラリーを通して同じ思いを抱く仲間が集うコミュニティをつくり、これからの国内繊維産地が目指すべき方向を示すことが出来ればと思っています。

 

▼まずは自己紹介

京都の和装とオリジナルテキスタイルを扱うブランドでキャリアを積み、独立開業して今年で8年目です。

他社様のリブランディングやブランド立ち上げのお手伝いからキャリアをスタートし、2015年に「風景をつくっていく野良着 SAGYO」という、和装をベースとした現代の作業着ブランドを立ち上げました。

現在はSAGYOの運営、特に衣類のデザインと生産をメインに活動しています。

SAGYOでは、ただ衣類を製造し販売するのではなく、小規模事業者だから出来る生産方法や販売手法を取り、既存の流通に頼らないインディペンデントな運営を心掛けています。

 

国産でありながらもなるべく値段を安く設定し、作業時に気兼ねなく着用頂きたいと、常日頃から生地仕入れを工夫したり、生産工程の見直しや生地を無駄にしないようなデザインを心掛けたり改善を続ける日々です。

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

会社員時代は、純国産にこだわったものづくりをしているメーカーに勤めていたため、国内の繊維産地や縫製産地にはよく足を運んでいました。

約3000kmに及ぶ長い国土を持つ日本は、独自の気候区分を持つほど土地土地に個性があり、そこで生まれた文化や産業もバリエーションに富んでいます。

会社勤めをしていた約10年の間に、京都、高島、備後、児島、久留米、伊勢、有松などの服飾に纏わる産地を訪問し、現場で生まれる素晴らしいテキスタイルに魅了されました。

 

メーカーを退職し地元岡山に戻った後も半分趣味で、繊維産地や機屋さんを巡り、生地を購入し、実際に使ってみたりしているうちに、旧式織機で織られた生地の味わい深い独特の風合いにハマっていきました。そして在ることに気付きます。

 

「背景のある手仕事が好きだ…！」

 

旧式織機（シャトル織機）というのは、産業革命の先駆けになった画期的な織機で、昭和の半ば頃までの日本においてメインで使われていた織機であります。

現代は、旧式織機のような手間も時間もかかる機械より、より高速で精密な生地を織ることが出来るコンピュータ制御の織機が主流です。

シャトル織機は一部のデニムメーカーを覗いて、大規模工場ではまず見ることはありません。

逆に言うと、効率より風合いを重視する個人経営の小さな機織り工場には残っているケースがあります。

私は革新的で機能性の高い生地よりも、シャトル織機が織り出す、地元の店の中華そばのような、どこか懐かしくホッとする生地こそ日々目まぐるしく生活する我々現代人に必要なものなのではないかと考えるようになりました。

 

 

 

その"好きの種"から芽が出たブランドが"みんふ"です。

みんふとは「民の布」「みんなの布」というワードを縮めた造語です。

かつて旧式織機でつくられていた生地は、日用品としてのざっくりとした布でした。

使われていくことにより美しさが増す生地というのは、不思議とおおらかな風合いを持つものが多いのです。

それらの実直且つ美しい布たちを私は「用の美的工芸布」と呼ぶことにしました。

日本各地に残る"用の美的工芸布"を探し出し、アーカイブとして衣服をつくりたい。

おおらかで美しい布が、せわしない現代生活に句読点を打つ存在になれたら。

そういう願いを込め、今年の春にローンチ予定でした。

 

しかし…コロナウイルス蔓延の為、みんふプロジェクトは一旦休止。

秋に向けて仕切り直しを余儀なくされ、ビジネスモデルの再構築を考えていた矢先にショッキングなニュースが飛び込みました。

 

「年内に廃業の危機」4割　コロナ影響で伝統が途絶える恐れ

 

伝統産業の職人の技術を活かした子ども向け日用品の企画などをされている「和える」さんが、伝統産業従事者を対象に実施したアンケートを公表したのです。

このまま需要が回復しない場合、年内に多くの事業者が存続の危機に直面するとのこと。

伝統産業のみならず地域産業が秒速で廃れていく未来がよぎってしまいました。

 

 

▼点ではなく面で。

伝統産業同様繊維産業も、海外への仕事や技術の流出、衣類の低価格化などで国内産業が消滅の危機に晒されています。

衣類の国内自給率は2017年の時点で2.4％しかありません。

（3年前の調査なので、現在は更に下がっているかもしれません。）

 

既に風前の灯火だった国内繊維産業に、追い打ちをかけたコロナウイルス…。

これは早急に動かないと多様性を持った素晴らしい生地達が未来に残せないと、強い危機感を持ちました。

 

自分のブランドだけで生地を紹介していたら間に合わない！

既にそれぞれの産地で活動をされているブランドさんを集め、商品や、商品に使われたテキスタイルを紹介できるギャラリーをオンライン上につくれないかと急ピッチで計画したのがこの「オンラインコミュニケーションギャラリー"民ノ布"」です。

 

（オンラインギャラリーロゴマークと採用予定の"民衆的工芸布"）

 

 

＜オンラインコミュニケーションギャラリーとは＞

実店舗ではなく、オンライン上で展開するショップを兼ねたギャラリーのこと。

一方的に作家や商品を紹介するのではなく、お客様とインタラクティブなやり取りが出来たり、作家・デザイナーや職人が気軽に配信が出来るような仕組みを備えた空間にする予定です。

私はキュレーターのような立ち位置で、衣類だけでなくテキスタイルをtoCのみならずtoBに向けても紹介していきます。

 

 

▼終わりに

 

職人さんが元気なうちに…！機屋の体力が残っているうちに…！産地が機能しているうちに…！

長い時間を掛けて日本独自の進化を遂げた素晴らしいテキスタイルを出来る限りアーカイブし、多くの人に知ってもらいたい！という思いは、もう何年も持ち続けています。

ただ、自分のブランドだけでそれをやろうとすると時間が全然足りない…。

それに追い打ちをかけてくるCOVID-19。

自粛期間中、考えまくって出した結論が既に活動されている他ブランドさんやデザイナー達とスクラムを組むということでした。

幸い私の周りには、インディペンデントなデザイナー達がたくさん居ます。

私同様に、国産テキスタイルを使った表現をしているブランドや作家さんも居ます。

国産の伝統織物を媒介に、新たなクリエイションを生み出し、デザイナーと機屋が一緒になって衣類の地産地消を謳えたら…これほどアツいことはありません。

 

国内繊維産地関係者、国産テキスタイルを使ってクリエイションするデザイナー達、そして、彼らが生み出すプロダクトを愛して下さる皆様と一緒にこの時代を乗り越えていきたいと思っています。

 

どうか皆様の応援とご支援をお願いします！

 

 

▼今後の流れ

 

2020年秋までにオンラインギャラリーを構築・公開。

↓

所属頂けるブランドを探し、契約。

↓

所属ブランドさんと一緒に生産背景を取材する。

↓

取材の成果をギャラリーにアップ。

同時に、プロダクトの販売を行う。

 

 

▼リターン説明

 

■ただただ応援プラン
［リターン不要の方向け］
純粋に応援したい！と思って下さる方はこちらをお選びください。
御礼メールをお送りします。

 

■小規模アパレルブランド事業計画書プラン
これから始動予定のブランド"みんふ"の事業計画書をPDFで送付します。

これからブランドを始める方、アパレル関係で事業融資や補助金申請を控えておられる方へ少しでも参考になればと思ってます。

 

■テキスタイル購入プラン
［ご自分でお裁縫される方向け］

伊勢木綿手ぬぐい地　［約35cm巾×5ｍ］
滋賀県産麻混楊柳　［約112cm×2ｍ］
岡山県産綿綾織　［約100cm×2ｍ］のどれかひとつをお送り致します。
※色は選べません。（生成か白を送ります）
※畳んでお送りします。

 

■有料会員権プラン

本ギャラリーでは、一度以上商品を購入頂いた方と、このリターンをお選び頂いた方に特別なサービスを提供する予定にしています。
特別サービスの一例）
このプランは、商品のご購入が無くても、有料会員様と同等のサービスを提供致します。

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・生地見本の無料送付
・企画合宿参加権
・企画展の優先閲覧
・アトリエへのご招待
・産地滞在/見学ツアー
etc

 

■みんふの部屋着プラン

2020年秋ローンチ予定のブランド「みんふ」の初回生産分を優先販売します。

 

みんふの部屋着の絵型と寸法表

 

 

 

　

※サイズ注意事項

みんふでは、身幅2種類、丈2種類を掛け合わせた計4種類のサイズ展開を採用しています。

一般的なサイズ展開（幅も丈も比例して大きくなる）ではありませんのでサイズをよく確認してください。

 

 

■いきなり飛び級！上顧客プラン

[特典①] 有料会員権
[特典②] 基本パターン（まえあき・かぶり・ながぎ）を元に、お客様の寸法に合った部屋着をおつくりします。

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・生地は岡山県産綿綾織を使用します。
・必ず形と色をお選びください。
・採寸はご自身で行って頂きます。

※やりとりの進み具合により納期が遅れる可能性があります。
※有効期限：2020年12月31日

 

■いきなり飛び級！特上顧客プラン

[特典①] 有料会員権
[特典②] 基本パターン（まえあき・かぶり・ながぎ）を元に、お客様の寸法に合った部屋着をおつくりします。

[特典③］ 生地はお好みを聞いたのち、いくつかご提案致します。
その中からお選びください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・必ず形をお選びください。
・採寸はご自身で行って頂くか、アトリエ（岡山市北区奉還町）でお計りします。

※やりとりの進み具合により納期が遅れる可能性があります。
※有効期限：2020年12月31日まで
 

 

■小商いブランド運営のレクチャープラン
アパレルメーカー在籍10年、従業員を雇わないカタチでのブランド運営を始めて5年の岩崎が、ECをつかった小規模ブランドの運営法をレクチャーします。

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・おひとりでも団体様でも金額変わりません。
・北は北海道から南は沖縄まで伺いますが、往復交通費・宿泊費は別途頂きます。（岡山市内は無料）
・レクチャーは1時間半を予定しています。
※有効期限：2021年7月31日まで

 

▼ご支援の使い道

WEBサイト＆EC構築費　300000円

READYFOR 利用手数料　51000円

リターン送料・雑費　9000円

 

・プロジェクトの終了要項
リリース完了予定日：2020年10月31日

ウェブサイト・アプリ内容：国産の民衆的工芸布を使った衣類と生地を扱う決済機能付きオンラインギャラリー