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屋久島でのウミガメ保護と観光の課題~「ウミガメを守りたい」~

屋久島でのウミガメ保護と観光の課題~「ウミガメを守りたい」~
このプロジェクトでは無期限で寄付を募集しています。「毎月」のコースで支援した場合、すでに完了した決済をキャンセルすることはできませんが、将来の決済を解約することができます。

マンスリーサポーター総計

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プロジェクト本文

1. はじめに

 

屋久島は亜熱帯性の気候であることから、アカウミガメとアオウミガメの2種類のウミガメが産卵する為に上陸してきます。
アカウミガメは日本最大の産卵場として、またアオウミガメにおいては日本の上陸北限地として貴重な場でもあります。最も多く上陸する浜は、島の北西部に位置する永田地区のいなか浜と前浜で、日本に上陸するアカウミガメの約4割から5割がここに集中します。  

1985年、村の若者達が集まり、屋久島で最も美しい自然の砂浜である浜を残せないものかと考えました。自然が豊富な屋久島でも、砂浜の多くが護岸で固められ、自然状態の浜は殆ど無くなっていました。「いなか浜を残そう」のスローガンのもと、うみがめ館前代表の大牟田一美氏が中心となり地元永田の有志らと共にウミガメの生態調査を始まりました。

 

 

2. 屋久島でのウミガメとは

 

 

近年、特に2023年、日本各地でアカウミガメの上陸産卵数の減少が進みました。

恐らく記録を取り始めて以来最も上陸産卵か数減少したのではないかと言われています。屋久島においては前年に比べ約2割から3割の減少となりました。

 

屋久島に限らず日本のアカウミガメの各産卵地において現在上陸産卵は減少傾向が続いています。屋久島では、2013年に上陸産卵のピークを迎え、最も減少した1999年の約8倍にあたる5,200回の以上の産卵回数を記録しました。

これは日本の海岸に産卵したアカウミガメの約5割を占めています。北太平洋最大の繁殖地でもある屋久島はからアカウミガメがいなくなると言うことは、日本のアカウミガメが全滅すると言っても過言ではありません。それほど重要で大切な役目を担っています。

 

 

 

 

3. なぜ屋久島のウミガメを守るのか

 前述のとおり、自然の豊かな屋久島と言っても、ウミガメが上陸してくる浜は殆どが堤防や防波堤が関係し、自然状態の砂浜は少なく、かろうじて自然状態のまま残っているのが島の北西部に位置する永田地区のいなか浜だけです。

日本一のアカウミガメの産卵場であるいなか浜では、わずか1㎞の砂浜に多いときは一晩に40~50頭のウミガメが上陸することがあります。

このいなか浜の砂浜は年を追うごとに砂浜は変貌を遂げてきました。特に近年大型台風の接近に伴う影響大雨、長雨などの影響により、浜の浸食や遮光林の立ち枯れなどが進んでおり、ウミガメの産卵環境は年々悪化していると言えます。

ウミガメを守ると言うことはウミガメが上陸してくる砂浜などの環境を守ることにつながっていくのです。

 

 

 

4.屋久島でのウミガメ保護の取り組み

古くより屋久島ではウミガメの卵を食べる風習がありました。

 

1973年、町はウミガメの卵を採って食べることを禁止し、ウミガメの保護に努めましたが、但し,罰則規定は設けず、保護監視員を産卵シーズン中に設けて卵の盗掘を防止しました。

また、1988年鹿児島県は県全土に上陸するウミガメの保護のため、日本初のユニークなウミガメ保護条例を制定し、実行力を伴う罰則規定が設けられました。

本格的なウミガメの保護の歴史が鹿児島から始まりました。

 

 

いなか浜を含む永田浜は、2002年に霧島屋久国立公園に指定、2005年にラムサール条約登録湿地に登録されました。

 

2006年にはウミガメが自然公園法に基づく指定動物に指定されたことから、

2009年には「永田浜ウミガメ観察ルール」が制定されました。このルールには法的拘束力はありませんが、現在ではある程度周知がなされ、一定の成果があらわれています。

 

2019年にはエコツーリズム推進協議会に「ウミガメ保護利用専門部会」が設置され、2023年に制定された「屋久島町エコツーリズム推進全体構想」では、永田浜を2025年以降『特定自然観光資源』に指定し運用することを想定しています。

 

 

5.屋久島でのウミガメの現状と課題

 

屋久島の各浜は県道より近いため、比較的で出入りがしやすく、その中でもいなか浜は高い確率で容易にウミガメが見学できます。

世界の自然遺産に登録されてから、自然の豊かな島ということで屋久島ブームが続いています。

その中で、ウミガメも注目を浴び、見学に訪れる人が多くなってきました。以前、ウミガメを見に来る人はウミガメに関心のある人がほとんどでしたが、近年は、観光地の一つとして興味本位に大勢で乗り込んでくる光景も少なくありません。

 

ジェット機が離着陸できるよう整備を求める声が上がっていた屋久島空港について、2024年4月、国は、滑走路の延伸を今年度の新規事業として採択しました。滑走路が延伸されると、都市圏からの直行便が開設されるなど、地域経済の活性化に寄与するものと期待されるものの、これまで以上に観光客増加が見込まれ、来島者層も変化し、浜へ人が押し寄せるのでないかと危惧されます。

 

コロナ禍以降、遮光林の松が枯れ、遮光版が台風接近の影響により崩壊し現在も撤去されたままです。浜では清掃にほとんど手が回らず、ゴミに流木や堆積する木々類が目立ち、浜の環境整備の立ち遅れが否めません。

現状をどう回復させ本来のウミガメの上陸産卵に適した砂浜の機能を取り戻せるのか、時代の流れに早急に対応していかなくてはなりません。 不器用なウミガメ達は、気の遠く成るような悠久の時を過ごし、その姿や生活場所、食料も変化させ、激減しながらもその生命を繋いで来ました。減少を続けていたウミガメの上陸産卵回数が増加に転じたのは、NPO法人屋久島うみがめ館の前身である「屋久島ウミガメ研究会」が 1985年に活動を開始し、多くのボランティア達が寝ずに汗を流し保護活動に奔走した成果の一つだと考えられます。生まれたウミガメは 約20年から30年ほどかけて成長し、産卵のために戻ってきます。

 

島を訪れたウミガメ研究者は「あと4、5年すると増え始めたウミガメ達が浜に戻ってくる。

その時に備えて体制を整えてほしい」と話されました。約 40年、国内外を問わず集まったボランティアが沢山の子ガメ達に願いを託し、大海原への旅立ちを見送ってきました。

 

あの時の子ガメたちが煙と消えた玉手箱と同じ憂き目をみることがないよう願うばかりです。

 

 

 

 

▼継続寄付をはじめる理由

 屋久島うみがめ館は1985年に活動を開始し、40年に渡りうみがめ保護のために活動をつないできました。

 

 コロナ禍の展示館休館を経て 2023年に展示館を宮之浦へ移転し、あらたなスタートを切りました。この活動を続けていくには引き続き皆様のご支援ご理解ご協力が必要です。長い目でこの活動を見守り、ともに屋久島のうみがめたちの未来を見ていただく形でのサポートをお願いしたく、継続寄付の形でご協力をお願いしたくここにあらたなプロジェクトページを作りました。

 

毎月定額のご寄付で、私たち屋久島うみがめ館の活動と展示館の運営をサポートいただきたくお願いします。

いつでも退会できます。個人の方も法人の方もご参加いただけます。

毎月1,000円からご寄付可能です。他に月3,000円、5,000円、10,000円のコースがあり、お選びいただけます。

 

▼資金の使いみち

 

本プログラムへのご寄付は、屋久島のうみがめたちのため、調査、環境整備、そして広く多くの方に屋久島のうみがめについて知っていただく展示館の運営、標本・資料の収集・保管・活用や調査・研究活動、展示・教育活動のさらなる発展のために大切に使わせていただきます。

 

 

 

 

<留意事項>
・ご支援にあたり、利用可能な決済手段はこちらをご覧ください。(リンク
・本プロジェクトでは、お1人様1コースへの支援となります。複数コースへのご支援は出来かねますのでご了承ください。
・本プロジェクトでは、毎月の継続的なご支援を募集しています。初回ご支援時に1回目の決済が行われ、翌月以降は毎月10日に決済が行われます。ご支援に関するご質問は、こちらをご覧ください。(リンク
・ご支援確定後の返金は、ご対応致しかねますので何卒ご了承ください。翌月以降のキャンセル(解約)については、こちらをご覧ください。(リンク
・コースを途中で変更することはできません。お手数をおかけしますが、一度支援を解約していただき、ご希望のコースに改めてご支援ください。支援の解約方法は、こちらをご覧ください。(リンク
・ ご支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

 

寄付金が充てられる事業活動の責任者:
上田博文(特定非営利活動法人 屋久島うみがめ館)
団体の活動開始年月日:
1985年4月1日
団体の法人設立年月日:
2001年6月25日
団体の役職員数:
5〜9人

活動実績の概要

ここは、屋久島。毎年4月頃になると産卵のために、黒潮に乗ってウミガメがやってきます。 屋久島北西部・永田の浜は、北太平洋最大のアカウミガメ(絶滅危惧種)の産卵地。日本に上陸するアカウミガメの個体数の30~40%を占めるといわれています。 私たち「屋久島うみがめ館」は、ウミガメが安心して産卵し、安全にふ化できるよう、40年間にわたり調査・保護を行ってきました。 私たちの活動は、「ウミガメの生態調査と保護活動」「ウミガメ観察会の実施」、「浜清掃と保全活動」 、「うみがめ館の運営」、「広報、啓蒙活動」等も含めると、1年で2,000万円近くかかります。引き続き、ひとりでも多くの方に知っていただけるよう、引き続き応援をよろしくお願いいたします。

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プロフィール

屋久島とその周辺における自然環境の保全、ウミガメの生態調査及び保護活動をしています。40年にわたる活動を未来へ繋げたい。 Non-profit organization (NPO) Yakushima Umigame-Kan Since 1985

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