被災地域の状況

洪水で被災された親子

 

ジェン・パキスタン事務所のスタッフが行った被災地域の調査で明らかになっている、現地の状況や被災された人びとの現状をお伝えいたします。

 

湖のような状態になってしまった場所

 

調査を行った地域では、写真のように、湖のように水が溜まっている場所があります。
このような場所は洪水以前から湖だった訳ではなく、豊かな農地や村だった場所だということです。バナナやマンゴー、ナツメヤシ、米、綿花や小麦、野菜などが栽培されていました。
しかし、洪水によって排水されずに水が溜まり、その水の下には猛毒のある蛇がいたり、動物の死骸があったり、動物や人間の排泄物などが流れて混じっている状態だと言います。足元に何があるか分からず危険であるため、パキスタン政府の人道支援調整機関は、人道支援団体に決して水の中を歩かない様にと警告しています。しかし、水没した家や村に赴いて支援を行うためには、そのような場所を渡らなければいけない場合もあります。

 

2010年に起きた大洪水の際には、水が引くまで約3カ月かかったと言います。しかし、今回の大洪水はその際の水量をはるかに上回っているとのことです。
また、蚊が大量にいるせいで、被災者の人びとは今後マラリアに罹患する危険にさらされています。写真の被災者の親子の子どもも、沢山蚊に刺されてしまっていたとのこと。

 

生活のあらゆる面で支援が必要とされていますが、被災地域が一刻でも早く復興出来るよう、ジェンは微力を尽くさせていただきます。

 

引き続き、皆さまのご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。

 

被災者に聞き取りを行うジェン・パキスタン事務所のスタッフ