パレスチナ・ガザ地区でお母さんと子どもたちの健康を守りたい!
寄付総額
目標金額 4,000,000円
- 寄付者
- 531人
- 募集終了日
- 2020年10月30日
終了まであと2日!それでも前を向いて歩く
クラウドファンディングもいよいよ佳境、残り2日となりました。本日17時現在で、433名の方から、5,387,000円のご支援をいただいております!2日であと60万円強、一日でも長い活動継続のため、引き続きがんばって参ります!
今回は少し長くなってしまいますが、昨年7月にJVCのウェブサイトに掲載した、元事業スタッフのサミーラさん(仮名)について書いた記事の一部をご紹介したいと思います。
これまでお伝えしてきた通り、ガザはCOVID-19が蔓延する前から大変厳しい状況に置かれています。さまざまな問題や苦労を抱えながら、それでもいつも笑顔ではつらつと活動に取り組む女性たち。そんな彼女たちに私たちは元気をもらい、励まされてきました。そのうちの一人、サミーラさん(仮名)について、みなさんに知っていただけたらと思います。
ご家族の事情で事業を離れてしまいましたが、パートナー団体のスタッフにとっても、私たちJVCスタッフにとっても今でも大切な同僚です。
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それでも前を向いて歩く―力強く生きるガザの女性たち―
サミーラさん(仮名)は、1年弱前、夫と子どもと暮らしていた家を出ることを決意しました。夫の暴力に耐えられず、離れるしかないと思ったからです。幸い仕事もあり、戻れる実家もありました。しかし最も辛いのは最愛の4人の子どもを残してこざるを得なかったことです。今でも子どもとは頻繁に連絡をとっていますが、会うことは難しい状況です。また、持ち物も夫と子どもと住んでいた家に残してきてしまったと言います。11年間働いて貯めたお金は全て夫に取られてしまいました。それでも、夫から離れて精神的に解放され、今は大分気持ちが楽になったそうです。彼女の貯金は夫が新しい女性に使っているという噂すらも耳に入ってきました。
あまりに理不尽だと思われる状況ですが、彼女は自尊心を失ったり、自分を見失ったりすることなく、他人を思いやり、自己啓発に励み、責任ある立場として他の女性たちに勇気を与えながら生きています。いつも、難民キャンプ等に住み、より困難な立場にある女性たちのために働いている彼女ですが、自分の背景は、できるだけ話さないようにしていると言います。「ガザの女性たちはもう悲しい話を聞きすぎていて、辛い話はもう十分よ。自分に遠慮して欲しくないし、みんなの前では元気な私でいたいの」と彼女は言います。
昔から、人の役に立てることが生きる喜びだったという彼女。貧しい家庭に育ったそうですが、いつもどんな境遇にあっても光を見出し、チャンスを掴み取って成功してきました。19歳のときに面接を受け、パートナー団体に採用されたとき、大好きな彼女の父親は病床にいました。病床で父親は、団体の代表から彼女の合格通知の電話を受け取り、「どうやってあんな優秀で人柄も素晴らしい娘さんを育てたのですか」と聞かれて、初めて、娘の前で嬉し涙を見せたそうです。その後、間もなく彼女の父親は亡くなりました。
いつもガザの難民キャンプで母子と子どもの健康を守ることに奔走するサミーラさん
「今回も、ゼロに戻っただけ。またやり直せばいいの」と笑って見せる彼女に対し、私はあまりに人生の経験値が低く、どんな言葉をかけたらいいのか、私にかける資格があるのか、分かりませんでした。ジーパンを下に履いたカジュアルな服装の彼女ですが、彼女からあふれるその高潔なオーラ、気高い精神は、どんなお金持ちの女性が高級ブランドの服で着飾っても、到底足元にも及ばない内面の輝きがあると感じます。封鎖下のガザで常に希望を持って生きるのは至難の技です。でも彼女は「私にはずっと凹んでいるという選択肢がないの。みんながそうさせてくれない。社会のためにやらなければいけないことが多すぎて」と、忙しそうに仕事の電話に出ていました。
たくさんの親しい人たちの死、たくさんの理不尽な現実に直面してきた彼女。先日は、彼女が一生懸命指導してきた地域のボランティア女性が、癌で余命が限られていることが発覚しました。彼女も夫の暴力が理由で離婚し、住む場所も仕事もない中で3人の子どもを育ててきました。今は限られた時間を3人の子どもたちと力強く生きています。
ガザに来ると、「人の生きる意味とはなんだろう」といつも考えさせられます。自分は彼女たちよりもたくさんのことにアクセスができるのに、その機会を無駄にしていないだろうか、そして自分は彼女たちに対して恥ずかしくない生き方ができているのだろうか、と思わされます。どんなに金銭的に豊かで、権力や地位を手にしたとしても、彼女たちの人としての尊さに敵うものはないのではないかと思います。そのしなやかであたたかい強さに、私たちはいつも魅了され、ただただ、学ばせてもらうばかりです。
「ポジティブになると、免疫にもいいのよ。アッラー(神)だって、いつでもポジティブで笑っていなさいと言っているわ。自分で気持ちは選べるの」
真っ青な空の中、事業地に向かう車の中で彼女は言いました。辛い時、いつでもこの言葉を思い出そうと思います。
―エルサレム事務所現地代表 山村順子―
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他のスタッフや、ボランティアさんたちもそれぞれに事情を抱えていますが、それでも前を向いて自分にできることに力を尽くしたいと奮闘する人たちを支えていきたいと思います。
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イベント情報
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①Facebookシェアチャレンジ
たくさんの方に、ガザのこと、そしてクラウドファンディングのことを知っていただくべく、Facebook上の投稿をシェアするというキャンペーンを実施中です!
■終了日:本日10月28 日20時まで!!
■参加方法:下記の投稿を「シェア」するだけ!
https://www.facebook.com/jvc.palestine/posts/2846251072273854
②【「コロナ禍の中東人道支援」〜イラク、シリア、パレスチナの現場から〜】
JIM-NET、JVC、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)、それぞれの団体の駐在員が、現地から生登壇します。
■日時:10月29日(木)19時~21時
■参加費:無料
■会場:オンライン(当日、このFBイベントページでLive配信)
■申込:事前申し込み(お申込みはこちらから!)
③【おうちから参加できるスタディツアー in パレスチナ】
エルサレムやガザの街中の映像を見ながら、現地駐在の山村がガイドをしていきます!現地を一緒に散策しているような気持ちで参加していただけたらと思います。
■日時:10月30日(金)19~20時
■参加費:無料
■会場:オンライン
■申込:事前申し込み(お申し込みはこちらから!)
ぜひご参加ください!!
ギフト
3,000円
・サンクスメール
・寄付金領収書
※寄付金領収書については、2021年1月末までに送付する予定です。
- 寄付者
- 252人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年10月
10,000円
・サンクスメール
・寄付金領収書
・活動報告書
※寄付金領収書については、2021年1月末までに送付する予定です。
- 寄付者
- 227人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年10月
30,000円
・サンクスメール
・寄付金領収書
・活動報告書
・オンライン報告会ご招待
※寄付金領収書については、2021年1月末までに送付する予定です。
- 寄付者
- 29人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年10月
50,000円
・サンクスメール
・寄付金領収書
・活動報告書
・オンライン報告会ご招待
※寄付金領収書については、2021年1月末までに送付する予定です。
- 寄付者
- 13人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年10月
100,000円
・サンクスメール
・寄付金領収書
・活動報告書
・オンライン報告会ご招待
・JVCホームページへのお名前掲載(希望制)
※寄付金領収書については、2021年1月末までに送付する予定です。
- 寄付者
- 11人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年10月
300,000円
・サンクスメール
・寄付金領収書
・活動報告書
・オンライン報告会ご招待
・JVCホームページへのお名前掲載(希望制)
・現地からお礼メッセージビデオ
※寄付金領収書については、2021年1月末までに送付する予定です。
- 寄付者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年10月