静脈街区
改めまして、この度は静脈街区へのご支援、誠にありがとうございました。
クラウドファンディングでは、79名の皆様から約58万円のご支援をいただくことができました。
クラウドファンディング終了後、7月7日の開催日まで、我々は準備に奔走して参りました。
ご支援への恩返しをするべく、是が非でも成功させなければという執念が我々を突き動かしていきました。
基本的には運営3人という少人数体制の中、6つの建物を完成させなければならず、準備は想定以上に困難をきわめました。そしてようやく会場が完成したのは7月7日の朝7時。約1ヶ月の激闘は、開始1時間前をもってなんとか終局を迎えました。
そしてイベント当日。
40度近い猛暑となることが予想され、同時開催のマーケットが13時で終了するという変更がありながらのイベント本番となりました。
暑さからあまり来場者数を見込めないのではないか、と心配していましたが、その予想に反し、途切れることなく最後まで鑑賞者の姿があり、最終的には130人超の来場者数となりました。暑い中わざわざ足をお運びくださった皆様、本当にありがとうございました。
「初めて化粧品を買いに来たのがここ(さいとう化粧品)なんだよ」
「全ての作品が個性的で面白い」
「1日だけなのがもったいない」
「またやってほしい」
「懐かしい」
など、ご来場者様から、たくさんのご感想を頂戴しました。
シャッターが閉ざされ、街に住む人の思い出が封印されてしまっていた建物を開放し、その変化に光を当てた本企画。
その建物のかつてを知る人は、その面影に懐かしさを感じ、かつてを知らない若者は、初めての景色に出会うという、全ての鑑賞者にとって特別で唯一無二の体験となったことでしょう。
懐かしさと新しさの交差する街区に、22人の学生アーティストという酸素が送り込まれ、街の現在地を、鮮烈な景色として鑑賞者の記憶と記録に刻み込む。これが静脈街区が見たかった景色、見せたかった景色です。その理想に近づくことができたことが、今回の成果であったと言えます。
皆様のご支援があったから、実現しました。それは金銭的な面でも、精神的な面でも大きな支えとなりました。
ご支援いただいたお金は、美大生の交通費や制作費、運営費用として責任を持って活用させていただきました。美大が東京に集中している関係上、参加アーティストの大半は東京以南から本庄まで通っていただく形になりました。神奈川から片道3時間かけて本庄まで来てくれたアーティストもいます。彼らを本庄まで連れてくることができたのは、皆様のご支援があったからに他なりません。
さて、これからも静脈街区の活動は続きます。
まずは会場の片付けと、図録の制作をしなくてはなりません。図録は9月中を目処にご購入者様の元へお届けさせていただきます。もうしばらくお待ちください。
そして、静脈街区を一過性のイベントとするのではなく、日本全国に広めていきたいと考えています。どのような形になるかは分かりませんが、これからも歩みを止めるつもりはありません。今後の活動については、ぜひ公式インスタグラム(→https://www.instagram.com/jyomyaku_gaiku/)をご覧ください。
改めまして、静脈街区という白昼夢に輪郭を与えてくださりありがとうございました。これからの我々の活動に、是非ご期待ください。またどこかでお会いできることを、楽しみにしております。
静脈街区実行委員会