プロジェクト概要

陸前高田市の先端の広田半島、その海っべりの広田町は漁師町

未だに仮設住宅で暮らす家族の方々のために、心安らぐ伝統木構造の「談話室」を建てました。 

 

はじめまして、NPO「伝統木構造の会」復興支援委員会担当理事の鈴木久子です。私たちは、震災後から現在まで大工道具・避難所間仕切支援、番屋プロジェクト、復興住宅提案、気仙応援プロジェクト等の活動をしてきました。震災から2年目という節目に、広田町の仮設住宅で暮らす皆様にくつろぎのスペースを提供できないかという想いから、我らが伝統木構造の会の大工たちの手によって「談話室」を建築しました。この談話室は、仮設住宅で目的を果たした後も、解体して復興住宅地などに再建築(リユース)できるという、「日本の木造文化の知恵」を知ってほしいという想いも込められています。

 

しかし、まだ談話室の電気・水道・下水・流し台・トイレ設置ができていません。この談話室完成のため、皆様のお力をお借りできないでしょうか。

 

 

(日本の伝統的な木組によって建設が進む談話室)

 

スチールハウスとは違う「伝統木構造」の仮設住宅

 

今回建てる建物は、伝統木造の談話室(広さ20畳、玄関と湯沸室とトイレを併設)で、床・壁・天井には厚い杉板を使い、中には大きなテーブルを置いて、お茶会や子どもたちの勉強にも使える自由な空間としています。木構造とスチールハウスとの何よりもの違いは、心安らぐ「木のぬくもり」が感じられるとことです。また、大工の知恵と技術によって建築された金物を一切使わない木組みの構造は、通常のプレハブの仮設住宅とは違い、解体後も他のところで再建築することが可能です。

 

 

長い間仮設住宅で暮らす人々のために気軽に立ち寄れる憩いの場を

 

仮設住宅は、スチールハウスで夏暑く冬寒く、外部は鉄板、内部はビニールクロス貼の非常に無機質なところで、既に2年という長い歳月を過ごされています。

「伝統木構造の会」は、日本の伝統的な木組みの建物、木造の構法を学び、守り、また発展させていこうという想いで、全国416名の会員が活動しています。震災後未だに仮設住宅で過ごされている方々のためにも、何か出来ることはないかと思っているところに、「談話室が欲しい」という住民の声を受け、全国から20名の大工が駆け付け活動を始めました。

 

 (田谷地区仮設住宅団地)

(広田町田谷海岸:復興住宅建設は進んでいない)

 

 

仮設集会所は利用制限があり、気軽に使えないのが現状です

 

現在、仮設団地にはプレハブの仮設集会所が建っていますが、頻繁な利用や各種の利用制限があり、気軽に利用できない事情がありました。そこで、おじいちゃんやおばあちゃん、漁師家族の方や子どもたちが自由に そして気楽にくつろげる談話室を仮設集会所に隣接して建設することを提案し、 仮設団地の方々と合意も取れ建設が決まりました。仮設住宅団地にお住まいの皆さんも、談話室の建設に期待や大きな関心を持たれているようです。

 

(雪が降る中で組み立て作業が続く。)

(建て方:柱に杉の厚板を落とし込み壁を造る。)

 

「建物は絶対完成させよう。」

 

今回のプロジェクトの活動経費は、幸いにも「(財)三菱商事復興支援財団」から助成金250万円を得ることができましたが、助成だけでは建物の材料を購入するのも難しい状況です。資材費、交通・宿泊費等の一部の実質経費のみで、ボランティアの経費も捻出するまでに至っておりません。本来なら500~600万円かかるプロジェクトですが、有志の熱い熱い思いによって進められています。

しかし建物完成までの資金は何とか調達したいと考えております。今のところ、電気が引けない、水道が引けない、排水もない、流しもない、トイレもない。だけど建物はぜったい完成しよう。これが参加メンバーの熱い心意気です。

 

(ものつくり大学からも4年生が参加、指導者を交えて実践を行う。

日本の木造建築を担う若い方々が「ものつくりのすばらしさ」を

ベテラン棟梁から学ぶ場になれば良いと思います。)

(建物の全容が見えてくると、

大勢の方が訪れメンバーに話しかけられる様になりました)

 

本来は現地の木で現地の職人の手によって建てていただきたかたのですが、復興で大変忙しいため、伝統木構造の会で準備し実行しました。建て方までは、埼玉県熊谷市の工務店(本会理事)が中心になって進めています。また当会の設計者が設計・建築確認済証を取得し、大工・設計者・大学指導者・学生が北海道・長野・神奈川・栃木・千葉・埼玉・東京からと、各地からのボランティアの応援の手によって着手しました。また、地元の志田建設の志田弘さん、元気仙大工の村上幸一さんらも参加して頂き順調に進んでおります。

 

(上棟の日:あいにくの空模様でしたが、大勢の方々がお祝いに参加された)

 

どうか皆様ご協力よろしくお願いいたします。

 

支援頂くことで、談話室の電気・水道・下水・流し台・トイレの完成を目指す事ができます。また、工務店の大工さんの費用を捻出するまで至っておらず、その人件費に充てる事ができます。さらには談話室の環境を整備することがプロジェクトの願いです。

手弁当だけでは済まない部分が多く、仮設団地に住まう人々の夢を叶えるために頑張っているメンバーに、皆様のご支援をお願い致します。

 

 (気仙大工の村上さんの奥様から、豚汁と五目おこわがふるまわれた、ほっとするひととき)

 

(先陣が帰り、後半参加した作業をしたメンバーと白根工務店)

 

<引換券について>

 

「三陸広田半島の海っぺり特産物『塩蔵ワカメ』」

をお礼として現地からお送り、漁師の活性化のお手伝い。

 

この町の仮設団地に村上俊之さんという方がいらっしゃいます。村上さんは【三陸・広田半島の個人宅避難者お助け隊の漁師たち】のひとりとして日々奮闘されてきた方です。

震災直後、村上さんら漁師の方々の状況は、養殖場の瓦礫等の片づけ、船の修復や手配、ワカメの種付け準備、カキの稚貝手配など、夏頃にはゆっくりではありますが、徐々に進んでいたようです。とはいえ、漁師家族にはまだ現金収入がなく、漁業作業道具や生活用品で入手できない品もあるのが現状のようでした。しかし、全国からの支援をいただきながら生業活性化に励んで、最近では、ワカメをすこしずつ収穫できるようになって、都内のイベント等にも出店されるようになりました。

 

 

(広田半島のワカメ漁/右上:生メカブ)

 

その、漁師の方々が大変な思いをして収穫された「三陸広田半島の海っぺり特産物」をお送りします。「ワカメしゃぶしゃぶ」は季節的な物で残念ながら今回の引換券には無理ですが、「塩蔵ワカメ」なら大丈夫であると村上さんからお聞きし、そのご好意を受け「三陸のワカメ」を食べて頂くのをプロジェクトの支援金のお礼とします。

そして「三陸ワカメ」を食べて頂くことによって、この地の海っぺり特産物の継続的なファンになる橋渡しをしたいと考えております。 

 

「携帯用マイ箸」

「伝統木構造の会」から森からの贈り物として、木の理解とと森林保護の一役を願ってお贈りさせていただきます。

 

<伝統木構造の会>

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