支援総額
目標金額 1,500,000円
- 支援者
- 227人
- 募集終了日
- 2015年11月30日
ピント
こんにちは、メンバーの清水哲朗です。
このクラウドファンディングプロジェクト募集期間も残り17日となりました。
2日前に支援額100万円を超えましたが、達成にはあと40万円弱が必要です。
引き続き、ご支援ご協力をお願いいたします。
さて、私は東京在住でふだんはプロ写真家として活動をさせていただいております。
写真を撮ることが何よりも好きでシャッターを押せないときにはストレスを感じてしまうほど、この仕事が天職だと思っております。
しかし、写真家人生で、たった一度だけ、シャッターを押すことにためらいを感じたことがあります。それは震災から1ヶ月ちょっと経って北上町を訪れたときのこと。
津波で町内のほとんどが流されてしまった様子を初めて見たときには過去の北上町の記憶をまるで思えだせないほどのショックを受けました。しかし、今回のプロジェクトリーダーである茂木さんやメンバーの今野照夫さんなど現地の方々のお顔を拝見し、言葉を交わしたことで気持ちはいくぶん、やわらぎました。変わり果てた町内の記録撮影は、昼間ではなく、住民の方々や役場、自衛隊、消防、警察の皆さんが活動を始める前、早朝や夕方に少しだけおこないました。復興作業の邪魔をしてはいけないという気持ちが強かったからです。
異変を感じたのは滞在して3日目の朝です。
2日目までは皆さんの目の代わりになって被害状況を記録しようという思いが強く、あちこち巡っていたのですが、3日目になって急にピントを合わすことにためらいを感じてしまったのです。もちろん今のカメラはオートフォーカスで自動的にピントを合わせてくれますので目をつむっていてもピントは合いますが、リアルに写りすぎることが逆に心苦しくなってしまったのです。毎日この光景を見ている住民の方々からしてみれば「もういいよ。はっきり写ってなくてもわかるから」と言われそうな気もしました。それならば、夢を思いだすようにもやもやしたイメージに写してもいいのかなって思ってしまったのですね。これは写真家としては本質に立ち向かわない逃げの行為そのものですが「ここまで何をしに来たんだろう」と思っても、力がうまく入らなかったのです。
でも、そのときの感じたことを素直に記録するのも写真だと思いました。だから、しばらくピントをはずしてシャッターを押しました。
するとどうでしょう、本来ピントを合わせない違う部分に気がつくようになったのです。たとえば、この下の写真のように、つくしが生えていたり草花が咲いていたり、クモの巣がはっていたり。それは津波を乗り越えて生き抜いた希望たちに見えました。それからは視点が変わり、またピントを合わせて写真を撮れるようになりました。被災地を撮るというのは本当に覚悟がいることです。それらの体験や写真で伝える意味を考えながら、今回の写真集を編んでいきたいと思います。
リターン
4,000円
◆サンクスメール
◆写真集
◆ポストカード
◆写真集にお名前を掲載(希望者のみ)
- 支援者
- 150人
- 在庫数
- 制限なし
10,000円
◆サンクスメール
◆写真集
◆ポストカード
◆オリジナルプリント(2L)
◆写真集にお名前を掲載(希望者のみ)
- 支援者
- 65人
- 在庫数
- 制限なし
30,000円
◆サンクスメール
◆写真集
◆ポストカード
◆オリジナルプリント(2L、パネルまたは額装)
◆追分温泉宿泊券
◆地元シンガーソングライター(渋谷修治さん)のCD
◆写真集にお名前を掲載(希望者のみ)
- 支援者
- 9人
- 在庫数
- 制限なし
50,000円
◆サンクスメール
◆写真集
◆ポストカード
◆オリジナルプリント(六切、パネルまたは額装)
◆追分温泉ペア宿泊券
◆地元シンガーソングライター(渋谷修治さん)のCD
◆写真集にお名前を掲載(希望者のみ)
- 支援者
- 3人
- 在庫数
- 制限なし
50,000円
◆サンクスメール
◆写真集 5冊
◆ポストカード 5枚
◆写真集にお名前を掲載(希望者のみ)
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 制限なし
100,000円
◆サンクスメール
◆写真集10冊
◆ポストカード10枚
◆写真集にお名前を掲載(希望者のみ)
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし