御嶽山と共生するkotonohaLAB（王滝村）のワークスペース

　昨日は、信じられないぐらい気温が上がって、この時期にこんな気温になることもあるんだ、と驚かされましたが、今日は一変曇り空となっております。

　代表は、木曽の商工会主催の講習会で不在。毎週日曜日にやっていて、今日で3回目となるのですが、大雪、普通の雪、曇りと天気の勝率は悪いようで（笑）。

　facebook等関連snsサイトでもアップしているのですが、王瀧村の「村誌王瀧」の紹介をさせていただこうかと思います。

 

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　王滝村の公民館で入手したこの本は本当に素晴らしい本だ。

　御嶽山という活火山と共にある自然のありさまが生き生きと描かれている。多様な植物が森林を作り、花を咲かせ、緑を増やし、色づいて落ちる、腐ったものがまた養分を与え、山の森で生活する動物や虫たち、さえずる小鳥たち、大空を舞う大型の鳥たち、全ての息とし生けるもの、生きるという活動が私たち人間の暮らしと共にある、と感じさせてくれる本だ。

　今も手を伸ばせば取れるところに置いてあって、仕事に疲れた時にぼうっとしながらお気に入りの雑誌のようにパラパラ眺めている。この編集大変だっただろうな、とその苦労が伝わってくる。

　「本編は、王滝村の自然の姿の一端を誌したものにすぎません。」というあとがきの文章の後に、

　「山嶽と森林の渓谷との偉大なものより、竒花異草の微細なるものに至るまで、みな納めて文章とすべきことを教ふるものは、実にわが故郷なり」

　　　　　　　　　　　　　島崎藤村

とある。

　木曽も王滝村も一般的には、私の故郷ではない。が、ふと故郷とは何ぞやということを考えてみる。縁あってどこかに住むということ、その住んだ場所、どこかの山に登った、その山、どこかの街に出かけた、その町、過ぎ去れば、過去の体験として切り取れば、全ての場所は故郷のようなものである。であれば、私も王滝村を「文章とすべき」なのである。「文章とすべき」は文筆家として、物語を描くということだけではない。絵や写真、表現するものすべて、起業家であれば、企業のストーリーを描けばいい。そういったことを再考させてくれる一冊である。

 

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　紹介文を書いているうちに、急に部屋が明るくなって、太陽が射してきました。この太陽の光の力をもっと身近に感じたいと思います。

　では、引き続きよろしくお願いします。