人の心を動かす理学療法をテクノロジーで確立していきたい!

寄付総額
目標金額 1,200,000円
- 寄付者
- 122人
- 募集終了日
- 2020年10月30日
大腿骨転子部骨折に対する理学療法を確立したい!
おはようございます.クラウドファンディングも3週目に入りました!
最後まで頑張ります.
週末は子供の幼稚園の運動会でした.1年間でとても成長するものだと改めて驚きました.うちの研究室も現在7年目になります.7年間で色々と変化してきました.特に今日.投稿してくれる大学院生の河西さんが大学院に来て,臨床の疑問と研究室での解析のテクニックがマッチングしたことは大きな成長をもたらしてくれました.それまではスポーツ整形や運動器疾患の保存療法が主体で,どちらかというと,運動器疾患ではメインストリームではない分野が多かったですが,大腿骨転子部骨折という超メインストリームを対象疾患とした研究を立ち上げられたのは,これまで以上に多くの方に研究成果を届けることができるようになったという点でも大きい成果でした.
そんな河西さんの投稿です.
よろしくお願いします.
________________
私は急性期・回復期が中心の病院や介護老人保健施設で勤務しながら,森ノ宮医療大学大学院 工藤研究室で修士課程を修了し,現在は博士課程の学生をしております.
私は「大腿骨近位部骨折の理学療法を確立する」をテーマに痛みで苦しむ患者様を少しでも多く救いたいと日夜研究に取り組んでおります.
なぜ?大腿骨近位部骨折について研究をしているかと言いますと,地域の病院に勤務していることから,大腿骨近位部骨折の患者様のリハビリテーションを実施させて頂く機会が非常に多いからです.そして,目の前で苦しむ患者様を少しでも早く救いたいという想いからです.
大腿骨近位部骨折は高齢者の3大骨折とも言われ年々増加していますが,理学療法のエビデンスは極めて不足しており,理学療法が確立されているとは言い難い状況です.また患者様の多くは歩行時に大腿外側部(太ももの外側)に痛みを訴え,十分に歩行が出来ないことが多いですが,なぜ大腿外側部が痛むのか?も十分明らかにされておりません.
臨床場面で多くの大腿骨近位部骨折の患者様に理学療法を提供する中で,組織間(皮下組織と外側広筋の間)の滑走性が問題ではないかと考えるようになりました.我々,理学療法士はこの滑走性というKeywordを頻繁に用います.しかし,既存の評価方法では滑走性を定量化することが困難であり,仮説の域を出ません.工藤研究室では,諦めずに,このように難しい問題をエコーに加え流体画像解析というテクノロジーを組み合わせること打開しています.結果,従来曖昧であった「組織間の滑走性」を定量化することに成功しました.(Kawanishi K,Kudo S.Quantitative analysis of gliding between subcutaneous tissue and the vastus lateralis – influence of the dense connective tissue of the myofascial. J Bodyw Mov Ther. 2020;24(4):316-320. https://doi.org/10.1016/j.jbmt.2020.07.019)
その解析方法を用いて,当初の仮説であった大腿骨近位部骨折術後の大腿外側部痛と組織間の滑走性が関連性を明らかにすることが出来ました.(Kawanishi K, Kudo S, Yokoi K. Relationship between gliding and lateral femoral pain in trochanteric fractures. Arch Phys Med Rehabil 2020;101 (3):457-463. doi.org/10.1016/j.apmr.2019.09.011).このように従来の大腿骨近位部骨折に対する理学療法に「滑走性」に注目してアプローチする必要性を示すことが出来たのではないかと思っております.
その一方で,これまでの成果を得るためには様々な高額な研究機材を使用する必要がありました.また,研究の成果は多くの方々へ広めるため,またさらにUpdateするためには国内外での学会発表も必要であり,そして更にエビデンスとして認められるためには論文執筆までが重要な一連の流れになります.特に国際誌への投稿は,英語が母国語ではない日本人にとっては英文校閲を依頼しなければならず,この校閲にも多くの資金が必要となります.これは熱意だけでは乗り越えることの出来ない大きな壁であります.
写真は,初めての国際学会でベルリンに行った時の写真です.
英語での発表のために,Native speakerの先生の指導を受け,何とか発表は成功!
また研究室の皆で国際学会に参加&発表!
大腿骨近位部骨折は今後もさらに増加が予測される疾患です.早期に機能改善を図り,社会復帰出来る患者様を増やすためにも,「大腿骨近位部骨折に対する理学療法の確立」が必須であります.現在,我々は滑走性に注目しつつ,効果的な理学療法を確立するための介入研究を進めています.しかし,今もなお,痛みで苦しむ患者様が多く,少しでも早く負担を軽減させるため,また臨床でそのような患者様に直面し,悩み奮闘されている理学療法士の先生方の助けになれるように加速的に研究を進め,現場に還元することをお約束いたします.是非,大腿骨近位部骨折で苦しむ方々を少しでも減少させるため,我々の研究にあたたかいご支援の程,よろしくお願い致します.
ギフト
5,000円
お礼メール
●感謝のメール
●寄附領収書(2020年12月に送付予定)
- 申込数
- 28
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年12月
10,000円
運動療法の講義動画
●感謝のメール
●寄附領収書(2020年12月に送付予定)
●運動療法についての講義動画
※臨床場面で運動療法を行う際に、どういう点に気を付けて運動療法を行えばいいか?そして私たちが行っている研究結果からどういうことをすると結果がよくなるかを示した講義動画です(関節可動域制限に対する運動療法、大腿骨転子部骨折の疼痛に対する運動療法)
- 申込数
- 50
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年12月
5,000円
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- 2020年12月
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※臨床場面で運動療法を行う際に、どういう点に気を付けて運動療法を行えばいいか?そして私たちが行っている研究結果からどういうことをすると結果がよくなるかを示した講義動画です(関節可動域制限に対する運動療法、大腿骨転子部骨折の疼痛に対する運動療法)
- 申込数
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- 2020年12月

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