甲状腺検査機器を購入しました。
まずは本プロジェクトをご支援いただいたたくさんの方々に、あらためてスタッフ一同、心より深くお礼を申し上げます。
おかげさまをもちまして、無事、福島の子どもたちの甲状腺検査のための最新のエコー検査機器を購入することができました。周辺機器を含めて約300万円ほどの機器になるのですが、READYFORのプロジェクトにて半分以上の資金をご支援をいただきました。ご寄付いただいた1,625,000円はすべて購入資金に充てさせていただき、残りの不足分は、当NPO法人の予算から充当しております。
本当にありがとうございました。
早速、ゴールデンウィーク中に行われた第90次学童&母子保養から、子どもたちへの甲状腺検査を新しい機器を使って実施いたしました。
あわせて、球美の里での甲状腺検診にご協力いただいている
たらちねクリニック院長の藤田操先生に、
この機会に甲状腺検診についてお話しをうかがいました。
(インタビュー内容を要約)
〜震災から7年が経ちますが、甲状腺検診はこれからも必要ですか?〜
必要です。
チェルノブイリの例でも、事故後5年後くらいから子どもの甲状腺がんが増えたという例もありますので、これから検診でしっかり見ていくことが大事です。
〜福島県で実施している2年に1回のスクリーニング検査では不十分でしょうか?〜
受精から誕生、そして子どもとしての成長の中で、子どもは1年に何倍にもなる成長をとげることもあります。少なくとも1年に1回の甲状腺の検査は必要だと考えています。
〜放射能汚染について今度どのようなことに気をつけていけばいいでしょう?〜
放射能の影響は、甲状腺だけでなくてあらゆる健康問題として現れる可能性があります。子どもたちの健康状態には十分に気を配ってください。
食べ物には特に気をつけてください。福島県など放射線が高いと疑われる地域については、自家栽培のものや、山などで採ってきた食べ物などは、測定をして安全を確認していただきたいと思います。
放射能はこれからも自然の中を循環しながら、私たちの身の回りに存在しています。
これからも福島の子どもたちのために私たちができること・すべきことを一つひとつ真摯に実行して、良質な食事とかけがえのない自然体験にあふれた保養活動を継続していきたいと思います。今後ともみなさまのご支援のほどよろしくお願い申し上げます。