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本プロジェクトを計画するにあたり「地雷の国を薬草の国へ」というキャッチコピーを掲げてきました。おそらく多くの方が「カンボジア」=「地雷」という公式を頭に浮かべられるのではないでしょうか。しかし、今回我々が「地雷」という言葉を用いたのは、単に「地雷」という言葉に深い同情を傾けて頂きたい意味で使ったわけではありません。

カンボジアにおける地雷について実際の現状をお伝えすると、90年代から始められた地雷撤去は日本を始めとする国際支援によって大きな成果が上げられています。

実際は地雷による被害は減少し、山林に残っている不発弾から鉄クズとしての現金収入を見込んで解体を試み被災するケースの方が多くなっているという報告がある程地雷の撤去は進んでいます。撤去終了地には学校が建てられたり、農地としての利用が始まっています。私も当初、薬用植物の栽培を地雷処理地の活用として利用できないか検討しましたが、食品よりも安全基準が厳しい薬用植物において、土壌に不純物質を含んだ土地の理由はタブーとされていることを知り断念した経緯があります。

被爆者の社会復帰はもとより、現在のカンボジアの深刻な地雷問題は、次のステージに移行していると言えます。

 

例えば、昨年末アンコール遺跡群に新たに巨大な遺跡群マヘンドラパルバタが確認されたというニュースをご存知でしょうか?このニュースは正に本プロジェクトの実施地であるクーレン山周辺なのですが、深い森に阻まれ、他の地域よりも地雷の撤去作業が遅れています。そのため60年代に研究者によって認知されていた広大な遺跡群が、科学の進んだ今でも確認することさえ難しかったということを物語っています。多くの地雷が撤去されたと報道されている今も、撤去が遅れている地域については、開発への弊害という形で地雷の影響が存在しているのです。

このキャッチコピーは、本プロジェクトの実施が、地域の人々が戦争という不幸な歴史を乗り越え、自立に乗り出すための積極的な取り組みのモデルになって欲しいという強い思いから生まれたものなのです。

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