お世話になっている作業療法士の西垣さんにいろいろと聞いてみました。

 

作業療法士の仕事は、身体・精神の障害により日々の生活に支障が生じてしまった方が、快適に自分らしく生きていけるよう関わっていきます。

 

以下、作業療法士さんから頂いた文章です。実際の現場の声をお聞きください。

 

 

障害を持つことは、誰にとっても精神的に大きな負担になります。そうした方々がよくこの様な事を口にする言葉があります。

 

「何をモチベーションに頑張れば良いのか。」

 

この言葉は、人間の欲求や活力がいかに大切かを意味していると思います。 もちろん、身体を動かせるようになることが本当のゴールではなく、そこから一歩を踏み出すための「生きがいを見つけること」がとても大切なことだと考えます。

 

ところが、こうした方々は、「〜が食べたい。」「〜を着たい。」「〜を使いたい。」と願っても、限られた選択肢の中からしか選ぶことができない現状も少なくありません。ですから、選択肢が増えることは、大きな意味を持ちます。

 

医療の現場で使用されている量産型の福祉用具は、当たり前ですがオリジナリティーに欠ける物が多く、特にデザインに配慮されたものは少なく思います。 私が担当させて頂いた方で、周囲の評価を気にしてしまい、生きる活力を見いだせない方がいました。 ある日、福祉用具のカタログを見ている時に、こんなことを言われました。

 

「これはさすがに外では使えないよ。人の目が気になるから。」

 

その言葉を聞いた時に、自分がこれまで機能性を重要視し過ぎた事に気付かされ、新しい観点から考えさせられた瞬間でもありました。 そこで、箸factory宮bowの「愛bow」を見てもらいました。

 

「こんなお箸だったら外に持って行けるかも。恥ずかしくないからね。」

 

何気ない一言だったのかもしれませんが、宮保氏のお箸を見て、「外で使いたい=外に関心を持てるきっかけ」になったのです。最終的には、その方は普通のお箸が持てるまでに改善しましたが、「もの」が人に与える影響に触れた瞬間でもありました。

その「愛bow」はオリジナリティーはもちろん、木の暖かみや指から感じ取れる感覚、そして残存機能に合わせた磁力調整が出来る点が最大のメリットであると思います。

 

私は、宮保氏と出会い、何か社会にこのニーズを提示出来ないかと思い、現在に至ります。この出会いは私にとって必然でした。 私は、ものを通して障がい者の方の選択肢を拡げ、生きがいを見いだすきっかけを作りたい。障害を個性と思えるような、そんな世界になる事を目指して 

 作業療法士 西垣 賢司

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